選挙への立候補でニュースネタとして取り上げられている乙武氏。
過去に、女性問題ではいろいろと騒がれ、世のバッシングも受けてきた。
思うところはいろいろとあるが、五体不満足で生まれ育っての、これまでの生き方には、頭が下がると言うしかない。
その精神とバランス感覚、強さ、誰が真似できるだろうか。
実は、既に亡くなった私の母は障害者で、障害者の体で子沢山貧乏の末っ子に生まれた父と見合いをして結婚し、兄と私の二人を産んでくれた。
母のことを話すと、またキリがないぐらいに、たくさん、いろいろなことがあるのだが、二人兄弟は障害者の母の下で厳しく育てられた。
今は、インフラも人の心も障害者に優しい時代になってきているが、母の時代はそうではなく、どこへ出かけるにも不便極まりなく、大衆の好奇の目に晒されるなど、子供心に苦い、辛い思い出がある。
乙武氏が、女性問題でマスコミに叩かれたとき、私はこう思った、やるじゃないか！
世の中的には不適切なことだが、強い気持ちで前向きに生きる中では、誰しもがいろいろとある。
反社だったり、人を傷つけたり、犯罪であったりではいけない。
女性問題というモラルを問われたわけで、有名人も政治家も、世の中の信頼はその生業に欠かせないので、叩かれても仕方がないのだが、乙武氏の言動、行動は、同じような境遇の方に勇気を与える、それが女性問題であったとしても。
さて、これからどういう立場になろうとも、その発信力には期待していきたい。