実技試験・応援します! | Atelier Scala

Atelier Scala

『アトリエ・スカラ』美術教室
絵を描いたりモノを作ったりする楽しさを、生活に加えてみませんか?

こんにちは。

 

アトリエスカラの内藤英治です。

 

 

 

いよいよ大学2次試験ですね

 

ここまで自分がやってきたことを信じて

ある意味開き直って

できる力を発揮してくださいチョキ

 

あと何日かで

目覚ましく絵が上手くなったりすることもなければ

いきなり下手になったりすることはありません。

 

そこで今回は

実技する時の心構えの様なものを

ちょっとだけ書いてみることにします。

 

 

 

○岡山県立大学

 ビジュアルデザイン学科


 

 

上記の写真は

一昨年の入試問題です。

昨年度は県大を受験する生徒がいなかったので

データは2年前のものですが

基本

卓上モチーフ構成に

幾何形態を組み合わせた

想定デッサンです。

 

 

下記の写真は

県大が想定デッサンになる前、

与えられたモチーフを

自分で卓上に置いて3時間で描写するもので

4年前まで実施された形式を

私が指導した生徒が練習で描いたものです。

 

実際の試験時間は3時間ですが

試験1ヶ月前までに

練習で4時間で描けるように指導しました。

 

県立大学では

質感の違うモチーフを3点から4点与えられ

構成力と描写力を試すようです。

 

以下の4作品は

それぞれ異なる生徒の作品です。

 

 

近年はモチーフを3点程度与えられ

それに幾何形態を組み合わせたものを想定し

3時間でB3のイラストボードにデッサンします。

 

 

幾何形態はこんな雰囲気で描けると良いでしょう。

幾何形態のみのデッサン(他大学の実技練習作品)

 

 

幾何形態は単純な形のようですが

展開図が示されるか

言葉で形を提示してあるかですが

大きさと材質の指定があるため

配布されたモチーフとの整合性やバランス

重要なポイントになります。

 

デザイン系の実技でポイントとなるのは

・形の正確さ

・質感の描き分け

・画面の中への配置(構成・構図)

 

とりわけ県立大学では

形の正確さが重要だと思います。

幾何形態をイメージして

大きさも正しく描くことができるかが

合否の大きな決め手になります。

 

そしてB3の画面に

若干大きめに構成することが好まれるようです。

 

 

下の写真は

受験生に書いてもらった報告書です。

これは推薦入試の報告書なので

一般の問題とは異なり

面接の内容まで載っていますが

とても落ち着いて描けているのがわかります。

 

 

・試験を受ける時の重要ポイント

1,試験開始ですぐに描き始めないで

  どう描くかイメージしてから取りかかる。

2,3時間の時間配分を考える。

3,最後まで諦めず、しっかり描きこむ。

 

本当に試されるのは

描く技術だけではなく

表現することへの執着心です。

 

描くことへの執着心があれば

それは必ずデッサンに表れます。

 

ものづくりにとって一番大切なのは

表現しきるしつこさだと言っていいでしょう。

大学の先生は今現在の表現技術より

受験生がどれだけ表現することに意欲を持っているか

試しています。

 

 

 

○国公立大学

 教育学部美術学科系

上記の写真は

何年か前に岡山大学教育学部中学校課程を

美術で受験した生徒の受験報告書です。

 

2時間30分の幾何形態デッサンと

2時間30分の静物水彩画です。

 

静物の写生は

デザインの課題との選択ができたと思います。

 

教育学部系の実技は

描けることはもちろん大事ですが

描く人が楽しんで制作しているか

とても大事だと思います。

 

教員養成を目的とした学部なので

子供達に造形表現の面白さを体験してもらうことが

とても大切な目当てです。

教える先生がものづくりの楽しさを知っていなければ

教えることはできませんよね。

 

もしかしたら

技術的に少々問題があっても

のびのび楽しく描けていれば

大学の先生に評価してもらえるかもしれません。

逆に言えば

腕に自信がある人は

技術だけに頼らないで

美術の楽しさを忘れないで描かないと

かえって足をすくわれかねません。

要注意です。

 

 

 

 

○その他大学

 短時間のデッサン実技

物を持つてのデッサン

 

 

剥かないみかんと剥いたみかん

 

 

 

大学や専門学校で

短時間のデッサン実技がある場合

形の正確さはとても大事です。

 

心がけとしては

時間配分をしっかりイメージすること。

前半の3分の1の時間で大まかな形を

中盤の3分の1の時間で形と質感の正確さを追求し

後半の3分の1の時間で細部へのこだわりを出しましょう。

 

これはどの実技試験にも言えることです。

時間帯によってメリハリをつけましょう

最初はゆっくり落ち着いて入って

中盤はペースアップしてどんどん描き

最後はこだわりを見せる。

 

周りの人がどんなに早く描いていても

とっても上手そうに見えても(そう見えるもんです)

落ち着いて自分のペースで描きましょう。

 

作品を採点する先生は

皆さんの描こうとする気持ちを見ています。

 

試験を楽しむつもりで

精一杯描いてきてください。

 

 

 

 

※今年度の受験指導を終了します。

アトリエ・スカラは

令和5年度の受験講座の受付を終了します。

 

講座の編成を

今年4月に見直す予定です。

 

4月からの講座に

受験指導を設けるか考慮中ですが

来年度の受験を考えている人は

早めに相談してください。

 

 

 

受験について

Gmailでご相談いただいても構いません。

gmail : nightage7110@gmail.com

メールでの相談は随時受け付けますが

即時対応ができないかもしれないことを

ご容赦ください。

 

 

 

 

 

・アクセス方法 車

 

 

上はアトリエ・スカラに向かう

簡単な地図です。

 

道が細いところもあるので

気をつけておいでください。

 

車でお越しの方は

アトリエ奥のスペースにお停めください。

車は最大8台まで停められます。

 

自転車はアトリエの壁面に沿って駐輪してください。

 

 

 

 

 

アトリエ顧問 

内藤英治 プロフィール

 

 

彫刻(木彫)と銅版画(エッチング)を中心に

制作活動を続けています。

 

これまで

岡山県公立中学校、高校の美術科教員として勤務しました。

授業や美術部顧問を通して美術大学進学指導をし、

型にはめない自由な創造性を育てることを目標

としてきました。

生徒の中には、作家・デザイナー・俳優など、

多方面で活躍している人もいます。

 

芸術の道に進まなくても

表現活動することで

心を外に向ける力が湧いてくる

こともあります。

教育相談に長く関わった経験を生かして

学校に行きづらくなったお子さんの

寄り添いができればとも思っています。

 

アトリエ・スカラで教室を開くことで

美術を好きになり

自分を大切にする

そんな手助けができればと願っています。

 

 

関わることのできた生徒の皆さんの主な進学先

東京芸術大学、金沢美術工芸大学、筑波大学、沖縄県立芸術大学、

広島市立大学、尾道市立大学、岡山大学、岡山県立大学

多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、女子美術大学、

大阪芸術大学、京都精華大学、京都造形芸術大学

その他様々です。

 

 

経歴

S.35  島根県安来市生まれ

S.54  県立松江北高校理数科卒業

S.58  岡山大学教育学部特美学士課程修了

S.60  岡山大学大学院教育学美術教育修士課程修了

S.60〜H.3    倉敷市立新田中学校(4年勤務) 教諭

H.3 〜H.8    岡山県立玉島商業高校・笠岡高校(5年勤務) 教諭

H.8 〜H.12   岡山県立総社南高校(4年勤務) 教諭

H.12〜H.22   岡山県立倉敷天城高校(10年勤務) 教諭

H.22〜H.27   岡山県立岡山一宮高校(4年勤務) 教諭

H.27〜R.3     岡山県立岡山一宮高校(7年勤務) 指導教諭

 

 

 

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『アトリエ・スカラ』

 

住所 : 岡山市北区宿本町8−24−3

 

連絡先 : nightage7110@gmail.com

 

Instagram : atelier_scala

 

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