Atelier Scala

Atelier Scala

『アトリエ・スカラ』美術教室
絵を描いたりモノを作ったりする楽しさを、生活に加えてみませんか?

こんにちは。

アトリエ・スカラです。

 

小学生向け講座・絵画教室は

楽しく描くことを基本にしています。

エンジョイクラスから

ステップアップクラスへの過程で

子どもたちは少しづつ

「見て描く」ことの大切さを

実感してくれているようです。

 

先日のステップアップクラスの講座のことです。

子どもたちが集中して描く様子に

特別な緊張感がありました。

時が止まっているみたい。

湖の水面が鏡のように

静かに空を映している

そんな静謐さでした。

 

ものをよく見て描くのは

とても難しいことです。

ものに対峙して

自分見たもの、感じたものを表現するとき

他者の介在は必要ありません。

指導やアドヴァイスは

邪魔にこそなれ

なんの役にもたたないと思います。

指導やアドヴァイスが必要なのは

見て描くことへの後押し

それだけだと考えています。

 

私たち指導者が陥りやすいのは

子どもたちに目指す方向を決めつけて

そこに到達できるように指導したつもりで

自己満足になってしまうことです。

自戒を含めてですが

そうならないように気をつけなくてはいけません。

答えを求めるだけの指導は楽だし

自己満足できた時の達成感って

結構気持ち良いものですから〜真顔

 

先日の講座で

子どもたちが描いているのを観察していたら

「この子たちは

見えているものの向こう側を

みているのかもしれない」

と感じました。

実際目の前にあるのはひまわりだし

描かれている絵もひまわりだけど

実物よりもリアリティーがある。

それは何故だろうと思いました。

 

体裁を取り繕わず

どう見られるかを気にせず

素直に見たものを表現したとき

作品の持つ迫ってくるような説得力。

正解はどこにもなくて

自分が目にしているものしか頼りにできない。

きっと見えるものの向こう側を

見つめているんじゃないか・・

そう感じました。

 

見えるものの向こう側を

古の人は”彼方”と呼びました。

絵を描く体験の究極的な場所が

”彼方”を表現することなのかもしれません。

 

絵を描くことの目的は様々なので

一方的な解釈は危険です。

描くこと

ものを作ることの楽しさの中に

自分を変容させてくれる扉が開かれたら

とても素敵だと思います。