バフェットのPF
「米FOMC声明全文」 (ロイター)は大方の予想通り。
金融緩和のアクセルベタ踏み状態の中、世間では「出口作戦」が囁かれているんだけど、米失業率は拡大し続け、引き締めどころか今後一層の緩和圧力が増す事となる。
バーナンキが出口戦略について言及してるのは、金融緩和の効果が表れるまでの「タイムラグ」を考慮したもので、FRBは「出口作戦」を早急には考えていない模様。 要するに、バーナンキのリフレ政策は長期的に継続される事になる。
そのFRBは先日、証券・保険を含む大手金融機関を監督下に置く事になった訳だけど、個人的にはこっちの方が気になる。 監視を厳しくするっていう米金融当局なんだけど、実際には掛け声倒れに終わる可能性は高いんじゃーないだろうか?
威勢の良い発言をして安心感を誘い出す金融当局なんだけど、最終的には先延ばしか尻すぼみに終わるいつものパターンのように思える。 金融セクターの米GDPに与える影響を考えると、レバレッジやデリバティブ規制にしても最終的には及び腰になりそうな気配。
そういえば先月にはガイトナーの「不良資買取り6週間以内」発言があった。
これもあと1週間くらいでリミットなんだけど、安心感を与えその後気まずくなるこのパータン、自分を見ているようで少々辛い。
ベンチマークとなるバフェット
24日のWSJに「バフェットのポートフォリオは今、手の届く範囲にある」っていう見出しが載っていた。 (Eiichiroh超訳)
Warren Buffett's Portfolio, Now Within Reach
The investor's favorite stocks are selling cheaply right now.
Despite this spring's stock market rally, several of Mr. Buffett's favorite stocks are selling for less than he paid for them. (中略) Buying Warren Buffett stocks at Warren Buffett prices, or less, certainly doesn't guarantee you will make money. But it surely provides an additional level of comfort for anyone willing to risk their capital.
投資家のお気に入りの株は、たった今安く売られている。 この春の「ラリー」にも関わらず、バフェットのお気に入り株のいくつかは彼の買値を下回る株価で売りに出されている。(中略) 確かに、バフェット銘柄を彼の買値、若しくはそれより下値で買う事は儲かる事を保証する訳ではない。ただ、バフェット銘柄を安く買う事で、リスクをとる投資家達は、心理的余裕を大きくする事ができる。 -以上WSJ-
バフェットの買付平均と今現在の株価を比較して、バフェットよりも安く買えるので安心感がある、という事を主旨としているんだけど中略のトコの内容としては、その具体銘柄を挙げていた。
バフェットのポートフォリオの足を引っ張っている石油大手のコノコ(NYSE: COP) は、バフェットの買値が82.55ドルであるのに対して今現在41ドル。(バフェットは売りまくってるが)
ヘルスケアのジョンソン&ジョンソン(NYSE: JNJ) は55ドル。(バフェット62ドル) 食品大手・クラフトフーズ(NYSE: KFT) は25ドル。(バフェット33ドル) USバンコープ(NYSE: USB) 17ドル。(同31ドル)
(NYSE: COP) (41.70/Jun24)
(NYSE: JNJ)
(55.46/Jun24)
(NYSE: KFT) (25.74/Jun24)
(NYSE: USB)
(17.76/Jun24)
まぁ注目はバフェットが買い続けるバーリントン(NYSE: BNI) 。
バフェットが春先に買増した事と、オバマがインフラ投資として高速鉄道計画「130億ドル投入」を発表した事で、春先からグングン騰がってきた。(最近横ばいだが)
あとゼンゼン関係ないけど、東国原知事の発言がちょっとした騒動になってる。 自分にはイタリア帰りの与謝野大臣に、「スッと出てきた」献金問題の方がよほど重大ニュースに思えるんだけど、まぁ人気の差ですかね。
現実に向かう株価
今朝、靴を履こうとしたら、何と靴の中に紙幣の断片が入っていた。
何故こんなものが靴の中に入っていたのかは定かでないんだけど、
残りの断片は見付からず。日本銀行の「損傷銀行券の引換え基準」
によると、5分の2未満は価値が無いって事なので、交換もできず。
うーんそれにしても全く心当たりが無い。残りがどこにあるのかが
気になる。(大きいし) こんな事ってあるんですね。
現実へ回帰する株価
今週に入って、日米株価は共に反落。ようやく夏バテ相場となって
きた。(待ち侘びていた訳じゃないが) ほとんどのセクターは材料難
で息切れ状態。 23日の東京市場は33セクター中、「パルプ・紙」以外
の32セクターが下落っていうお寒い相場となった。
高い流動性に支えられた金融相場は、現実と向き合う業績相場へと
転換しつつあるんだけど、5月20日以降からのここ一ヶ月間、NK225
はEPS235、PER40倍で安定していた。 仮に、その予想EPSが正確
である事を前提に「PER40倍」を考えた場合、今現在の高い流動性
も考慮すると、特に割高だとは思わない。 ただ、自動車・電機等の
主力輸出セクターの現状を見ると、その予想EPS自体が少々楽観的
な数値になっているように思える。(まぁほとんど赤字予想だが)
「エコカー」のプロモーションによって、今現在もマトモな株価がついて
いる自動車セクターなんだけど、セクターリーダーであるトヨタも厳しい
環境にいる。「トヨタが初の減配へ 自動車販売低迷で業績悪化」
アメリカの住宅バブルの恩恵を受けていた同セクターは、米住宅価格
下落と歩調を合わせる形で輸出額も減少、金融危機も自動車危機へ
と飛び火した。 アメリカの住宅価格の回復が「全く」見込めない今、
エコカー路線に必死の自動車メーカーの先行きも「霧の中」といえる。
自動車同様、日本の「電機」も危機を迎え、シャープ・富士通以外の
主力メーカーは今年度ほぼ赤字予想。 シャープなんてギリギリ
黒字予想だしているもんだから(EPS2.7)、PER366倍(株価990円)って
凄い事になっている。
09年度の純益を、ほぼ赤字予想としているそんな電機大手各社なんだ
けど、09年度下期の「営業益予想」に限って見ると、軒並み「V字回復」
を予想していた。 先行き不透明感がまだまだ残る中、電機メーカーの
回復予想は根拠性に乏しいように思える。 ドルが腰折れし易い環境が
「長期的に」続く事も考えると、投資家は無防備に業績予測を信用する
事はできず、下方修正の懸念は常にくすぶり続ける。
自動車や電機を採ってみても分かるように、株価にしても予想収益に
しても、まだまだ楽観的なものになっているように思える。 日経平均の
予想EPSも今後落ち込むんじゃーないだろうか。 40倍ではなく、実質
はまだ割高のような気がしてならない。 それを見越した株価下落なの
であれば、ある意味健全だとは思うのだが。
キアッソの米国債 その2
米財務省は今週、23~25日に2年債・5年債・7年債の入札を実施する予定で、計1040億ドルの「過去最大の米国債入札」が実施される事になっている。
そんな米国債入札と共に、今週の金融市場では「FOMC声明」が注目されているんだけど、FRBの「国債買入れ大幅増額」を見送る一方で買入れ期間の延長が発表される模様。 要するに今後も高い流動性を維持、金融相場を支える事になる。
そんな過去最大の米国債入札を前に、水を差すような事件がキアッソで起こった訳だけど、米財務省からは「偽物」のアナウンスが流れてきた。
両国(伊&米)が話し合って「大部分が偽物」って事で幕引きの様相なんだけど、例の「AsiaNews.it」 では18日、債券に対しての「銀行文書」が付いていた、となっている。
Mystery surrounding 134.5“fake”billion US dollars seized in Ponte Chiasso remains
Another discrepancy is the fact that, along with the securities, original and recent bank documents were seized as proof of their authenticity.
ただ、その銀行文書が13兆円のどこまでカバーしているのかも定かではないし、文書自体も「何かの手違い」という事で終わる可能性もある。 唯一、誰がどう見ても不自然なのは2人の日本人が釈放されている事なんだけど、どうせそのままだろうから事件の真相等は、分からないままとなる。(まそんなもん)
個人的には、「ケネディ債」っていう聞き慣れない債券に関心が沸いたんだけど、仮に偽物ならこんな手の込んだ債券を作って、しかもわざわざスイスなんかに持ち込まないだろうと思われる。
債券の一部は本物って事なので、仮にそのケネディ債が本物だったとしたら、そんな特殊な債券(しかも10億ドル10枚)を所持していた日本人ってどういう絡みの人間か気になるところなんだけど、釈放されてるって事で結局はこれも「真相闇の中」。
随分追及しているサイトもあったんだけど、まぁどこまで本当かも分からない。 今回の事件は国債供給の続く米財務省にとって頭の痛い問題となったんだけど、ドルに纏わるネガティブな報道はこの事件に限らず当面続くでしょうね。(IMF債も拡大しそうだし)




