FOMC前
市場予想と合致したQ3GDP速報値。
堅い予想だったという事で、昨晩は緊張感もなく、友人と食事に勤しんだ。
ここ一週間サボっていたというか、GDP発表までは書く事も特になかったわけですが、自分が気になったものといえばギリシャの赤字が下方修正されたとか、その位ですかね。
スロバキアが、ギリシャ支援を拒否したとか以前言ってたんだけど、救済する側もされる側もあやふやな感じでまた欧州が再燃しそうだ。
で、昨晩のGDP速報値。
プラス成長続くが反発弱し。サプライズなく、「ヤレヤレ」といった感じだろうか。
住宅投資は、春先の税控除措置からの反落は既定路線。
政府に失望感があったとすれば純輸出になる。これだけドル安が騒がれる中、輸出は右肩下がりの落ち込み。皮肉にも(ドル安の中)輸入が改善された為に、純輸出の下げ幅は前期(Q2)から縮小した事になる。
輸出拡大を高らかに宣言しているオバマ政権ですが、通貨が安くなったとしても現実はこんなもの。他国の弱需の影響もあってか、ただ通貨が安くなっただけ。危惧していた通りの結果だ。けん引したのが個人消費という事で、その内容もほとんどが輸入物、という事になっている。アメリカが「外需」に頼るのは難しい。
Real GDP: Still 0.8% below pre-recession levels
歴史的にみるとリセッション前の水準からは「-0.8%」。ここから労働市場を押し上げるにはFRBの目標値3.0%を上回る3.5%の持続が必要、という事になっている。厳しい。
11月FOMC
GDPの結果が予想されたものだった事を考えると、これによってFOMCメンバー「個々の姿勢」が転換する事は考えにくい。最初は大げさな予想を立てて煽っていたアナリストやマスコミも、空気を読んだのか段々と小規模な買取額を口にするようになった。
FEDにしてもそんな中、市場に(予想外の)インパクトを与える為に大規模なQE2を明言するかというと、それは無いように思える。
先日、商品市場の危険なシグナル を例えに出したように、国債の莫大な買い取りによってスタグフレーションに陥る可能性は想像以上に大きいように思え、FEDとしても当然それは危惧しているはず。 そしてそれは米国内だけの問題ではなく、各国に(悪い)インフレの種をまき散らす事にもなる。
「対中国のみ」通貨安を誘導したいアメリカですが、原材料価格上昇の影響が中国だけであれば、アメリカはどんどんドルを発行すれば良いかも知れない。必然的に中国は通貨を切り上げなくてはならないからだ。
しかし、(当然ながら)自国にも他国にも悪影響が出ることを考えると、どうしても規模は縮小せざるを得なくなるだろう。第一、アメリカはG20前後で、中国のみならずドイツやブラジルからもQE2について釘を刺されており、ガイトナーは「強いドル」「ドル安容認せず」を約束というか、連呼していた。
「他国にも配慮しなくてはならない」、というのは2009年と違ったポイントになる。この点は、財務長官自身が明言した事になる。どれだけ買うかではなく「どのように買うか」、すなわちFEDにとっては買取ペースが重要になる。それを考えると、ひょっとすると限度額は明言しないかも知れない。
市場で大方の見方となってきた「1ヵ月1000億ドルペース」を割るか割らないか。その辺が焦点になるのではないだろうか。
ちなみに限度額を明言した場合、たとえば半年以内5000億ドル、あるいは3000億ドルであったとしても、ドル安・コモディティ高のトレンドは、クッションを入れながらジリジリと進行。そんな感じになるんじゃなかろうか。
個人的見解です、ベタですが。


