「国宝」！
映画批評クラスタの熱量が余りに凄いので、こりゃ、混んでるだの言ってられない。今すぐにでも見ないと！ということで。昨日の最終上演回、終わると24時間過ぎ、終電乗れないですから流石に、と思ったらら半分以上は埋まってましたね。
観ました。
凄いです。凄まじいです。ある意味奇跡的と言っていい映画です。
私、結構な歌舞伎好きでもありますし。まあまあ歌舞伎座通ってますし、区民教養講座みたいなのに参加して、毎年市川染五郎さんのバックで集団で踊ったりもしている者ですんで。
いろんな意味で、こんな奇跡的な映画が出来るのが信じられない。なにより、吉沢亮さん、横浜流星さん、芝居は勿論アクションも出来るのはわかってたけど。いや、とんでもないレベルで踊ってるんですよ、しかも「人間国宝になる」レベルだってのを、観客に納得させるくらいに。
しかし、もっと凄いのが、この二人の少年時代をえんじてる二人。なになに、「怪物」の彼と、「ぼくのおひさま」の彼か！ こいつらも凄い。
いろんな解説を見まくっていて今になったんだけど。物語を「アマデウス」と比較してたりする人も多い。このへんの話は、もしかしたら後で腰を据えて語りたいっす。
いやさ、歌舞伎の話なのになんで松竹でなく東宝配給なんだ、と思ってたんだけど、観たら「ああー、そりゃ、そうだな」って妙に納得しました。だって、こんなに歌舞伎界の裏側を生々しく描いたもの、さすがになあ、ってところはあったろうな。
でも、この映画のおかげで歌舞伎人気が爆上がりするのは間違いない、松竹も、実際的には全面協力、とゆうか、全乗っかりしてるみたい。
実際、歌舞伎座では菊五郎の襲名公演で、二人道成寺ならぬ三人道成寺？をやってたし。松竹のほうも、かなり「寄せてきてる」。
近所の東劇のシネマ歌舞伎では玉三郎の鷺娘を上映してたし（そういえば、玉三郎も部屋子から出世して日本一の女形になった人だな）。
登場人物については、当たり前だけど大河俳優目白押しで。「べらぼう」からは、横浜流星さん、渡辺謙さんは勿論だけど。
もう一人、芹沢興人さんが出てますよ！
いま西村屋の番頭をやってるけど、この映画では丹波屋（渡辺謙さんの家）の番頭さんをやってて。いい味出してたし、けっこう出番多くて、最後までいました。
「光る君へ」からは見上愛さんの芸妓がよかったけど、明子女王の瀧内公美さんが「あっ、ここ！」ってとこで出てるのが嬉しかった。
のぶが女子師範学校を卒業してしまい、黒井先生の出番はもうないのかなー、と思っていたところだったので。あ、これは朝ドラ「あんぱん」の話です。