濱口竜介監督「悪は存在しない」わかんないけど面白すぎる、流石! | えいいちのはなしANNEX

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悪は存在しない
濱口竜介 監督、面目躍如? これは凄いぞ。

いろいろ物議を醸しているが、けなしてるヤツは(あまり)いない。
分からないけど、メチャ面白い、観た後に何時間でも語りたくなる。とんでもねえ映画ですわ。
主人公は、もとロケ車の運転手さんだったけど、槇割がやたら上手いという。
ここに「グランピング場」を建設しようという補助金目当ての芸能事務所社員が乗り込んでくる。
明らかに自然破壊だ、生活圏の侵害になると反発する住民たち。しかし、その住民たちも、何かしら自然を傷つけて、搾取して暮らしている、という矛盾がある。
それにしてもラストは衝撃的すぎて訳がわからないんだけど。
いっしょけんめ考える、に。
自然が人間に脅威の牙を剥くのを、我々は「悪」とは言わない。では人間が自然を切り開いて生きるのは「悪」なのか?
まあ、たぶん、そういう話なんだ、と思うんだけどね。
とにかく早く見たほうがいいぞ。

Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下って、ニューオープンのお洒落なミニシアター、って、ここ昔の渋谷東映じゃんか。小林ビルの向かいの、ビッグカメラの上。
ここと、下北沢K2でしか、やってない、ってもの凄い話。