「大阪城って、大河ドラマに出て来たときは物凄く大きいと思ったんだけど、実際行ってみると、あれ、意外ち小さいなあ、と思っちゃった」
という人がいましたが。
そんなことないだろ、充分大きいだろ、と言いたいところですが。
まあ、分からないでは、ない。
大河ドラマに出てくる大坂城は、当時の武将たちが見上げた「印象」としての大坂城です。
当時の日本でダントツに最大の建築物です。どんだけ大きくデフォルメしてもいいんです、それがドラマってもんです。ムロツヨシの秀吉だって、かなりデフォルメされてたでしょ、それと同じです。
現在の大阪城の周囲には、高層ビルがごまんと建っています。現代人は大きな建物に慣れ切っています。いまさら1分の1原寸モデルなんかに驚けるはずはありません。
かつての大坂城の天守閣は、大坂の町どっからでもよく見えたはずなのに、現在の大阪城は、近くまでいくか、高いビルから見ないと見付けられません。
歴史のどっかで焼失した天守閣を、原寸大で同じ場所に忠実に再現することは、学術的な意味はあるかも知れないけど、もはやたいした観光資源にも町おこしにもならないってことですね。
つまり、あなたは正しいです。
ゴジラだって、初代から現代までのあいだに、身長が倍以上になってます。でないと、周囲の高層ビルに負けるからです。
大河のイメージ通りだ、大きいな、と驚くような大阪城を見たいなら、誰かに、二倍スケールとかで改めて作ってもらうべきでしょう。
誰かって誰だよ? うーん・・・? 維新?