藤原(東三条殿)兄姉弟(きょうだい)の、次世代の娘たち息子たちが登場、未来は明るいか? | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

東三条殿(藤原兼家)の三兄弟、娘や息子の世代が、どっと初登場してきました。それぞれ、このあと大人になってどんな人生になるのか、知ってたり知らなかったりしますんで、なんだか子役の顔を見ていると、ちょっと胸にくるものがありますね。

道隆の娘・定子、高畑充希さん遂に登場(待ってました)。まだティーンエイジャーのはずで、一条天皇(まだ子役)より数年だけ歳上の設定ですが。これが、並んで遊んでいても「まったく違和感ない、すごい演技力!」と世間では話題だとか(私も・・・そう思う)。

姑(しゅうとめ)の皇太后詮子さま(吉田洋さん)も、そういえば、このドラマの第一回では、入内前の少女です、って出て来てましたね(弟の三郎はまだ子役なのに)。「私も同じことやりましたからね」という対抗心剥き出しで、早くもバチバチでした(違うか?)。

詮子さまは「父の兼家も、兄の道隆道兼もキライ、弟の道長は大好き」と全国の視聴者に公言していらっしゃいますから、嫁の定子に対する感情も、まあ、そうだろうなあ、というところです。

 

いっぽう、道兼さんは、幼い娘にわざわざ「お前も入内するんだぞ」と。兄の娘に負けたら許さんぞ、と言わんばかりで。この娘、ホントに気の毒です。母親も「いまからプレッシャーをかけなくても・・・」と困り顔です。

母親・・・あれっ、道兼さん、いつ娘ができた? というか、いつ結婚した? 

藤原繁子さんは、兼家の異母妹。道隆、道兼、詮子、道長の叔母さんにあたる人です。

つまり、道兼は叔母さんと結婚してるわけで。

もちろん、兼家と繁子は母親が違うので、これは当時の常識では問題ないわけです。

この奥さん、初登場ではありません。詮子の息子懐仁親王(こないだ天皇になった彼)の乳母です。だいぶ前の回で、幼い懐仁と定子が庭で遊んでいるのを道隆と詮子が縁側で眺めていたシーンがありました、そのとき詮子の後ろに黙って座っていたのが、繁子さんです。

このドラマは「名のある俳優さんが演じていて、登場人物表にもしっかり出てるのに、一度も喋るどころかアップにもならない」という人物が多くいるんですが(こないだやっとアップになった阪田マサノブさんとか、こないだやっと喋った宮川一朗太さんとか)、この繁子さんもその一人です。やっと声が聴けました。

(母の身分は低いとはいえ)現役摂政の妹で、現役天皇の乳母ですから、身分としては決して低くはない女性ですけど。

でもねえ、叔母さんですよ。

「妻の実家の後ろ盾」という意味では、どうなんでしょうね。

弟の道長が、源倫子さま、明子女王さま、とイメージ的にかなり高めな女性を妻にしている、それも父の肝入りで、というあたりで、道兼さん、どう思ってるんだろう。

道兼さん、何がなんでも兄や弟より出世してやるぞ、という野心がダダ溢れしていて。なんだか奥さんも娘さんも、あんまり幸せそうじゃあない。

エドマンド道兼さんには、どうも最近、妙な親近感を持ってしまっている私としては、なんでしょうね。この娘の将来が、気にかかってしまいます、どうしても。