NTL「ディア・イングランド」代表監督を「恋に落ちたシェイクスピア」が。現代の英国が分かる傑作! | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

#ナショナルシアターライブ(#NTL)
「ディア・イングランド」


https://www.ntlive.jp/dearengland
トークイベント付き先行上映を観て参りました。
https://youtu.be/f6RUiYxHF9c
サッカー実況アナウンサーの倉敷保雄さん、字幕翻訳の柏木しょうこさん。

低迷していたイングランド代表の代表に就任したガレス・#、サウスゲート(ジョセフ・ファインズ「#恋に落ちたシェイクスピア」の主演)が、意識改革によってチームを強化し、ワールドカップ王者奪還を目指す、という物語。
演劇の舞台でサッカーの試合をやったりする、つまり、2.5次元モノか?
いやいやいや。
この監督も、代表選手も、代表のサポートにスカウトされる精神科医の女性も、協会のエライさんも、折々に出てくる歴代英国首相も、みんな実在どころか多くは現役の人物なんだって。だからロンドンの観客は終始、爆笑してるわけだ。


つまり「ぜんぶ実話」だってことです。正確には実話を基にしたフィクション。それだけに、この舞台の台詞の一つひとつに背景と意味があり、そのへんは英国人かサッカーマニアにはすごくよく分かるんだけど。
素人には、教えて貰うとよく分かる話が山のようにあって。これはトークショーに行って本当に良かった。

サッカー技術の話ではなく、「かつて失敗したトラウマを、どう克服するか」という人生の話でもあり、無責任な世論の攻撃と戦う物語でもあり、人種差別に反対するという社会派の一面もあり。
マイルドな「英国マニア」の私としては、嬉しい演劇です。