実話に基づくかも知れない物語、と言ってるけど、このメリル・ストリープの演じている大統領のやってることは、明らかに「地球温暖化」をフェイクだと決めつけたトランプ大統領をモデルとしている。
「ルック・ミー・アップ」、「空を見上げるな!」というのは「地球の危機なんか信じるな! 目を潰れ!」って意味。
ラジオで町山智広さんが喋ってたのを聞いて、急遽、有楽町まで見に来たんだけど。
なんで新宿のメジャーな映画館でやってないかというと、あ~これもネットフリックスが作った、配信用のヤツだからかあ!
あのディカプリオが「え~?」というような、小太りのおっさん科学者、メリル・ストリープが俗物丸出しの「まんまトランプ」な大統領、ケイト・ウィンスレットが軽薄で色気満開なワイドショーのアンカー。オールスターキャストで思い切りバカをやっている。
さらに明らかにスティーブ・ジョブスのパロディが出てきて、地球滅亡より金儲け、というスポンサーのおかげで、とんでもない展開になる。
よく、こんだけとんがったモノを作るなネフリは。
この映画観ると「アメリカ合衆国って、どうしょうもない国だなあ」と思うんだけど、一方で、こんな映画を平気で大金かけて作れるってのは、やはり侮れない、のかも知れないと思うね。