徳川慶喜は有能な人物か?(再録) | えいいちのはなしANNEX

えいいちのはなしANNEX

このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

有能か無能かというのを客観的に評価することはできません。ペーパーテストの点数や偏差値のようなものが歴史上の人物にあるわけではない。
結局、彼が果たすべき歴史的使命を全うできたか、どうか、ということで量るしかないけど、では慶喜の歴史的役割は何か、という議論になって、これが言う人によって全然違う。
最後の将軍なんだから江戸幕府を守るのが慶喜の役目だ、と考えれば、結局江戸幕府を終わらせたのだから、限りなく無能、というしかありません。


しかし、新しい日本国を着地させるために最善の策が取れたかどうか、ということでいえば、いちはやく旧体制に見切りをつけて、内戦を最小限にとどめた慶喜は超有能、ということになります。
少なくとも「武士の棟梁ならば最後まで戦って潔く死ぬべきだ」みたいな基準で慶喜を評価するのは間違いというか歴史が分かってない、とは言えるでしょう。将軍はゲーマーでもスポーツマンでもないんだから。政治家の有能、無能なんて、時代背景を抜きにした客観値があるわけではない。将軍や執権が無能だから幕府がつぶれるってわけではない、ということです。

 

 


あなたもスタンプをGETしよう