桓武天皇が平安京に遷都した理由 | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

桓武天皇は、なぜ平安京に遷都したのか?
奈良の仏教勢力から距離を取るため?
水運の便がいいから?
水不足解消のため?
全部少しずつ正解でしょうけど。

いちばん大きな理由は「桓武天皇が、新王朝の新皇帝を気取りたかったから」です。つまり人心一新。

平城京は、天武系王朝の都です。桓武は、そこから天智系に皇統を取り戻した人です(父の光仁はすでに高齢で単なる中継ぎ)けど、中国の漢、隋、唐といった王朝の創始者が泰山で行った即位式をマネした儀式をやったりしてます。
奈良の大仏を作って仏教仏教言ってたアイツラは、俺の先祖ではない、あの時代の政治は全部ナシだ、オレはフレッシュな新しい国家を作るんだ、ということで、そのためにはぜひとも、無理しても、新しい都が必要だったんです。
あと、自分が天皇になるために陰謀で殺した弟の怨霊が平城京にいるので、それから逃れようとした、っていう話もあります。
当時の人間はそういうものを本気で信じていましたから、ない話ではないでしょう。平安京には、周囲から悪いモンが侵入してこないような結界がいろいろ張られています。

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