よくある忍者装束は、歌舞伎の黒子が起源というのはどうだ? | えいいちのはなしANNEX

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オールブラックスは、準決勝で負けたときは「なんて日だ」って言ってたでしょうが。でもまあ、ハカも日本の子供に大流行だしね、いいキャラクターのチームには間違いない。
ところで。
忍者装束ってあるじゃないすか。黒づくめの。
本当に忍者ってあんなユニフォーム着てたかっていやあ、そんなはずない。目立ってしょうがないし。
あれはあくまで映像向けのアイコンというべきでしょう。
じゃあ、あのスタイル、どこからきたのか。私は、歌舞伎の「黒子」が起源、って説か、ありそうだって思うんですよ。
黒子ってのは、黒い服着て舞台に堂々と出てきて、役者の着替えを手伝ったり道具を渡したり片付けたりする人。観客からはもちろん丸見えだけど、「この黒い奴は、いないということにしてください、みなさん見ないフリしてください」っていうお約束で、舞台は成立してるわけです。
つまり、全身黒服というのは「存在しない、人から見えない」という設定なわけです。
で、なんとなくそれを見慣れた演劇関係者は、「人目を忍ぶ戦闘員なら黒づくめ、だろ」っていうことで、ああいうスタイルになったのではないかな。
…って噺は、どうすか?
現実には、真っ黒な衣装って逆にめだちますよ。でも、舞台上では、真っ黒な衣装は、「人の目を忍ぶ」という意思表示というように、観客には了解されるわけです。
芝居ってのは、「お約束」の世界ですから。