時代劇の公家は、どうして白塗りで、おじゃる喋りをするのか? | えいいちのはなしANNEX

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武士や商人には現代日本語をしゃべらせ、公家には「おじゃる」という言葉を喋らせてるとすれば、それはドラマ制作者が意図的に仕組んだ「公家差別」です。


ドラマを作っている人間が「公家は悪役だから醜く描いたほうがオモシロイ」と思うから、そう描かれているのです。

ほんとは武士だって農民だって誰だって、その時代なりの言葉を喋り、その時代なりの服装・化粧をしていたのです。それを忠実に再現したら、現代人から見て充分に滑稽な武士や商人が出来上がるでしょう。

「好意的に描きたい」役には現代風メイクで現代語を喋らせ、「否定的に描きたい」役は古臭いメイクで古臭い言葉を喋らせる、ドラマの常套手段です。

たとえば「源氏物語」を映像化したもので、主人公の光源氏が白塗りでおじゃるおじゃる言ってるのを見たことがありますか?

こんなのは、ドラマの演出をする人間のさじ加減で、どうにでもなることです。史実と勘違いしてはいけません。

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