歴史映画を観たら、いくべきは「彦根城」。絶対だ。 | えいいちのはなしANNEX

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歴史映画、たとえば「関が原」を見たら、これ、どんなところでロケしてるんだろう、って思いますよね。でも、実際に関が原に行っても、「昔ここで戦争やりました」って碑があるだけで、あたりまえですが現地でロケなんかしていません。
じゃあ、どこに行くべきか。
断然お勧めなのは、彦根城です。
このお城は、どんな歴史劇映画でも必ず使われます。必ずです。
彦根城を一通り回っておくと、歴史モノ映画が十倍面白くなります。 「あ、これはあの門だ、ここはあそこの空堀の橋だ」って、楽しいことおびただしい。「日本一、使われてる国宝」と言っていいでしょう。
こんな素晴らしく風情のある城が、現役でちゃんと残ってるなんて、日本はなんて素晴らしいんだ。
もちろん姫路城も映画にはよく出てきます。あれはもちろん素晴らしい名城です。しかし、いかんせんデカすぎるし、有名すぎる。日本人はたいてい見れば「あ、姫路城でしょ」って分かります。それを写して「江戸城です」とか言われると、ちょっと白けますし、綺麗すぎるので戦国の城としてはいかがなものか、ってとこがあります。
そこいくと。彦根城は規模といい、少々の無骨さと絶妙な立体構造といい、いろんな場面に違和感なく使えます。彦根城サイコー。
お城なんか、CGで作ればいい? 
冗談じゃない。そんなんで作られたら、実際にロケ地を見に行けないじゃないですか。つまんねえ! 
きょうび、「聖地巡り」ができない映画なんて、見ててこんなつまんないものはない。「今あえるアイドル」と「今行けるロケ地」が、ヒットの鉄則です。
あと、時代劇に必ず出てくる街中の掘割、あれは近江八幡市の「八幡堀」ですが、こんな風情のある風景が現役で残っている、これも、行きさえすればタダで散策できるんですよ。入場料なしで江戸時代(戦国時代)にワープできます。
マニアには佐和山城もおすすめ。
ただの山です。山道の登り口に石田三成が座ってるのと、あちこちに石垣の跡があるくらいで、ただの山登りです。
でも、本丸のあった頂上まで登ってみると「なるほどお!」と思います。北近江一望の絶景。ここを抑えているってのがどんだけ重要か、が素人にも一目瞭然です。眼下を走る新幹線を眺めているだけで何時間でも楽しめます(但し必ず日没前に降りること)。
関が原のすぐ隣、滋賀県サイコー。