ダンケルク、なるほどクリストファー ノーラン監督だわな | えいいちのはなしANNEX

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「ダンケルク」観てきました。
荻上チキ セッション22でダンケルク特集をやるっていきなり聞いたもんで、いつか観るならすぐ見よう、んで万全の状態でラジオ聴こう、ってわけで。
凄い映画だった。そもそもダンケルクとは、みたいな解説は一切なし。戦争の全体状況の描写もなし、ドイツ軍の顔は一切出てこない。とにかく追い詰められてる。とにかく撃たれる。とにかく逃げろ、生き残れ。極限状態に人間の醜さも気高さも出てしまう、おっそろしい戦争映画。
直後にラジオで解説が聞けてよかった。なんで英軍はダンケルクに追い詰められたのか、なんでダンケルクを囲んでるドイツ軍は戦車で突入してこないのか、そのくせ空爆はイヤガラセのようにしてくるのか、どうして一週間以上もこんな状態が続いてたのか。主人公たち一兵卒には分かりようもない話が、的確によ~く分かった。なるほど。戦争って、多重的だ。
イギリス軍人が、いかにもイギリス人ってしゃべり方してるのがいい、ってラジオで口を揃えていってたけど。英軍将校が、ケネス・ブラナーだからね、そりゃあな。
ケネスおじさんがいると、あ~映画見たな~、って感じがするよね。