中大兄と鎌足が、蹴鞠の場で大化改新の謀議を練った、ってのは、つまりどういう話か? | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

 中大兄と鎌足は、蹴鞠の場で出会って、「大化改新」のクーデター計画を練った、っていわれますね。

 本当ですかといえば、たぶんフィクションです、というしかないけど。

 でも、とっても「よくできたオハナシ」ではあります。これは「サッカー遊びの仲間がツルんでクーデターをやった」という話だと思ってる人もいますが、そうじゃありません。

 身分が低い人間が、身分の高い人間に、どうやってファーストコンタクトを取るか、っていう究極テクニックの話なんです。

 鎌足は、王族たちの蹴鞠の仲間に入れて貰えるような身分では、到底、ありません。

そこで、庭の周りに控えてきて、転がってきた球を拾って渡すだけの「ボールボーイ」として潜り込んだんです。

 ところが中大兄のクツが脱げて鎌足の目の前に飛んできたのです。なんというラッキー、てゆうか、天は我らに味方した! クツを履かせて差し上げる数十秒のあいだに「密談」が出来たわけですから。

 ものすごく上手く行き過ぎた出会いです。あまりにウマい話というのは、たいていフィクションです。まあ、たぶんこれもそうです。

 私はそもそも、「鎌足が中大内の側近No,1てのは、不比等がついたホラなんじゃないか」と考えていますんで。

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