写真とまったく関係なくて恐縮ですが、ウディ・アレン監督の「ブルー・ジャスミン」ようやく見てきました。
ケイト・ブランシェット 、シェイクスピアがらみでエリザベス女王 の話をしょっちゅう書いてる 私としては、映画「エリザベス」の主演女優ですから、これは見ないわけにはいかないです。
主人公ジャスミンは、大富豪と結婚して玉の輿生活を送っていたものの、その夫が詐欺で逮捕されて無一文になり、妹の住むサンフランシスコに舞い戻ってくるものの、セレブ生活の幻想から逃れられず・・・という、トホホな人生のお話です(この姉妹が、揃って「微妙に美人でない」というところが、まずトホホです)。
ジャスミンは、やることなすこと上手くいかずだんだん精神を病んでくる、という悲惨な話ですが、そこはウディ・アレンですから、なんか妙に笑えてしまう、という。と、そのうち、これはなかなか一筋縄でいかん話だぞ、というのがわかってきます。
そうなると、夢よもういちどと、大嘘をついてふたたび玉の輿に乗ろうとするジャスミンを「笑って見ていられなくなる」んですね。
これは、観客それぞれの人生観によって、かなり違ってくるだろうと思います。
「ああ、バカだなあ」というまんまで観終わってしまう人も多いかもしれないけど。
「人は、なんかを背負っている」というのがわかるトシになると、なんだか、彼女が他人には思えなくなりますね。