「ハナミズキ」には人生の教訓がぎっしりだ。 | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

軽井沢にいたマリリンモンローですが。
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 映画「ハナミズキ」を見てしまいました。新垣ガッキーと生田トーマ。

 いやあ、娘のために「日本語で、バイオレンスでなくて、女の子が主役な映画」と思ったらコレになったんですが、結局、娘は見てるうちに疲れて寝てしまいました(笑)。


 で、妻は「ま、若いときに見る映画だね」と一蹴です。波乱万丈ありますけど、「まあ、ものすごい偶然の積み重ねで、結局だいたい、思ったとおりのところに着地したよね。ハナミズキだもんね、百年続かなけりゃいけないんだもんね(笑)」というところです。

 まあねえ、人生経験を積んじゃった者から言わせてもらえば、「初恋なんて絶対じゃあない」というところです。学生のときに純粋に好きあったって、そのうちそれぞれがそれぞれの人生を歩き出せば、どうしたって物理的にも精神的にも「遠距離恋愛」になります。そんとき無理したって、無理なんです。いい人生経験、いい思い出だと思ってふっきらないと、あんまりロクなことにはならない、つうことです。トーマくん、そのとおりの展開になりましたね。ま、最後ものすごい偶然が重なって、お話としてはああなりましたけど。現実には、あれはありえないよ、絶対。


 ガッキーの死んだお父さんは、はっきり語られませんが、「ふらっと出たきり帰らなかった」というんだから、おそらく戦場ジャーナリストかなんかです。その彼女が惚れる相手が、最初は水産高校生(つまり将来の漁師)、次が紛争地域で写真を撮ってる男(今をときめく向井くん)です。どっちも「いつ、帰ってこなくなってもおかしくない」職業です。こういうのを心理学的に、なんていうんだったかな。やっぱ、父と同質の男に惹かれるのでしょう。

 とすれば、このテの映画だったら展開見えてますよね。はい、やっぱりそうなりました。若い女性のみなさんは、「あなたも無意識のうちに父親と同じにおいの男に惚れちゃうもんです、気をつけてね、気をつけても仕方ないかもしれんけど」というところでしょうか。