「〜について/〜に関して」が表す英語のイメージ | 『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!

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本当にわかる英語とは?!英語、英文法、その他の外国語の学習、言語学などについていろいろ語ります。

about ~, with respect to ~, as regards ~, with regard to ~, regarding ~, in relation to ~, on ~, over ~など、「~について/関して」という意味を表す言葉はたくさんあります。このようにこんなにもたくさんの表現に全部同じ日本語訳が付くと、混乱しますよね。上記の表現を意味の違いからグループ分けすると、4つに分かれます。
① about
② on
③ over
④ in relation to
⑤ with respect to ~, as regards ~, with regard to ~, regarding ~

① about
根っこの意味は「周辺」です。例えば「about a hundred:およそ100」は「100の周辺にある数字」です。aboutが表す「~について」のイメージは、日本語で言う「その話題に『まつわる』/その話題を『巡る』様々な情報」です。

about~について

上記のイラストはthings about him「彼についてのいろいろなこと」です。

②on
「接触している/くっついている」が根っこのイメージです。くっついているということは「離れていない」ということで、つまり、情報の距離/誤差がないわけですから、aboutのような「およそ」的なあいまいさはありません。「~に関する厳密な情報」「専門的な情報」を意味します。
a report on the Chinese economy:「中国経済に関するレポート」
→これがaboutだと、もっと、軽い、「こぼれ話」的なイメージになってしまいます。


③over
overは下のイラストにある通り、①「こえる」イメージでもあり、②「覆う」イメージでもあります。

over基本

quarrel over money「お金のことについて言い争う」のようなoverは「お金のことを巡って」というイメージをもち、これはある話題を隅々まで「覆っている」イメージがあります。一方日本語の「巡って」はある話題の範囲内を隅々までうろうろするというイメージがあり、英語のoverに近い意味を持っていることが分かります。

巡るover


④ in relation to ~
relationは「結びつき」ですから、自分の話題をある話題に関連づけて話していることが分かります。in relation to ~の直訳は「~にたいする(to)、関連づけ(relation)の枠内(in)で話をすると・・」です。

⑤ regardとrespect
どちらも「注意を払う/関心を向ける」というイメージを持つ言葉です。regardはregard A as Bで「AをBとして見なす」というような使い方をする言葉です。regardのgardは現代英語のguard(防御)と同じ語源を持ち、「防ぐために注意警戒をする」ということです。reは「再び」ですから「繰り返す=強調」を意味します。regardの「見なす」は「しっかりと注意を向けて観察した結果、~という理解の仕方をする」という感覚だと言えます。
respectのspectは「見る」という意味を持ち、respectは「しっかりあるところを見る=あるところに強い注意を向ける」ということになります。respectの持つ「尊敬」という意味は「しっかりと見る=軽く見ない。なめてない。重視している。」ということを意味することがわかります。

 このことからregardとrespectは同じようなイメージを持っていることが分かります。つまり「あるところに強く関心を向ける」ということです。それが「~という話題にしっかり関心を向けて話す」=「~に関して」という意味を生み出すわけです。

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