前回はlearnという言葉は「学ぶ」ではなく、「学んだ結果、わかるようになる/知るようになる/できるようになる」という意味だと説明しました。「学ぶ過程」ではなく「学んだ結果」に焦点がある、という話です。今回はpersuadeに関しても同じ傾向が見られるというお話をします。
persuadeという単語を「説得する」という意味だと覚えている人がかなり目につきます。しかし、実際はそうではなく、「説得に成功する」「説き伏せる」ということです。
これも前回やったlearnと同様、「過程」ではなく「結果」に焦点を合わせていく英語の傾向を表した例だといえます。英語なら必ず、というような傾向ではないのですが、英語は「途中」ではなく、「ゴール」が好きなんだなぁ、というぐらいに思っておいてください。
(ちなみに東京大学名誉教授の池上嘉彦先生はここから「相同性」に関して話を膨らませるのですが、それは専門的なお話なのでまたの機会に。)
日本語:「学ぶ」=学ぶ過程/最中のイメージが強い
英語:learn=学んだ結果、わかったり、できたりするようになること。身に付くこと。
日本語:「説得する」=説き伏せるまでの過程の行為というイメージが強い。
英語:persuade=説得した結果、説き伏せて何かをさせるということ。
したがって、persuade to (do ~)は「~するように説得する」という意味にはなりません。
「説得に成功した結果、~させる」という「説き伏せて、~させる」という意味になります。
ちなみに、overという言葉にも似たような側面があります。
overというのは基本的に以下のようなイメージだといわれています。

この図は二通りに解釈できます。
ひとつは「こえる」
例:He jumped over the fence.
「彼は柵を飛び越えた。」
もうひとつは「覆う」ですね。
例:I traveled all over the world.
「私は世界中を旅した。」
今回は「覆う」で考えてみましょう。
この「覆う」用法のoverは「覆っている途中の部分」だけでなく、「覆っている端っこ、終着点」もさすことが結構あるんですよ。
He crossed over the river.「彼は(橋を渡って)川を横切った。」(途中)
My house is over the river.「私の家は、川の向こう側にあるよ。」(終着点)

ひとつ目の文のように「覆っている途中」もoverは表すのですが、「覆っている先の、終着点」に視点を置いたことが、「川の向こう側」という意味になっているわけです。
The game is over.「試合は終わってる。」
も同じことです。

図のように、試合の開始から終了までの期間をoverが多い、そして、その「覆っている終着点」の部分にある、というのがis over(現在、終わっている状態にある)です。「試合は終わった」と訳すのに、なぜ過去形にならないの?という質問を受けることがあるのですが、図を見て「現在どの位置にいるのか」を考えれば、現在形を使う理由もわかりますよね。(まぁ、これを日本語の問題として考えると、日本語の「~た」形は「過去形」などではなく、「すでに実現している」形だと言えることがわかるのですがね。)
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