発音指導をしていて気づいた! | 『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!

『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!

本当にわかる英語とは?!英語、英文法、その他の外国語の学習、言語学などについていろいろ語ります。

「リスニング対策、どうしたらいいですか?」とよく聞かれます。
昔の私なら「CDをひたすら聞きなさい」とか「映画やテレビを見るのもいいね」なんて言ってました。それはそれで有効です。けど、もっと有効な、そして、初心者向けの方法に気づくようになりました。

「耳を鍛えるには、声に出す」これが大事なんです。

センター対策で発音問題の講義をすることがあります。私の指導はちょっと変わっていて、授業中、ずっと歌詞のついてない音楽を流し、生徒は椅子に座らせず、音楽のリズムにのせて発音を指導していきます。リズムに乗せると、あら不思議、日本人独特のカタカナ英語が、ネイティブっぽい英語に早変わりするんです。その秘密は母音の消去と子音の独立にあります。ようするに音楽のリズムにうまくのせるには「アイアムゥ アー スチューデントォ」の「ゥ」「ー」「ォ」といった音、つまり母音を切らざるをえないわけで、子音がキレイに独立して響くようになるのです。みなさんも英語の歌をカラオケで歌うと、普通の会話の発音よりはかっこいい英語になるでしょう?リズムに歌詞を乗せていくには余計な発音は削らなければいけなくなるからです。
 こうやってまず母音や子音を矯正してから「th」「r」「b」「p」といった音をひとつひとつ指導し、それらを少しずつ組み合わせて単語の発音をさせていきます。例えば「p」なら「唇の上についたごみをふきとばすようにプッ!」「th」なら「息を吐いたら舌が前に押し出されて前歯の間にはさまっちゃった」とか「g」の音なら「サザエさんの『ンッガットット』」をさせるとか(う~ん・・ブログの文面上では皆さんにうまく伝わってないと思いますが(^人^))
 まぁこんなふうにして一時間くらいかけて生徒に徹底的に発音の仕方を教えていきます。それが終わると、こんどは短い英文の音読。すると、劇的な変化が起きます。発音ができるようになると、 CDから流れてくる英文がすごくクリアーに聞けるようになるのです。もちろん、自分達が発音練習した英文だから、英文の内容は頭に入っているというのはあります。でもそういうことではなくて、ハッキリ細かい所まで言っていることが聞こえるようになるのです。
 なぜって?自分が声の出し方を実感としてわかっているからです。「ああ、これって自分がこうやって出したあの音だな」とわかって聞くと、全然聞こえ方が違ってくるのです。
 結論:「聞けるようになりたければ、声に出せ!」です。だまされたと思ってやってみてください。

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