長年子ども英語教師をしていて気づいたことがあります。
それは、人間の脳内には、
自動的に文法を作り出す力があるのだということです。
第二言語習得論的に言うと
生成英文法Universal Grammarという考え方です。
そう思うようになった理由は
子どもならではの制約の中で英語を教えてきた経験でした。
乳幼児~小学校入学前の子どもは当然ながら
アルファベットを学んでからもフォニックス学習が終わる3~4年生くらいまでは単語が読めないので(←単語を読んだり書いたりするという教え方をしないので)耳からの学習が中心になります。
①文字から学ぶことができない
②文法を教えない
というハンデのなかで、
英語を英語で教えるという実践を続けてきました。
英語学習経験ゼロの子どもに
入会初日からどうやって英語だけで英語を教えるか
と思われるかもしれませんが
ちゃんと、オンリーイングリッシュ指導法という方法があるんです。
その教授法を学び
耳から聞かせ
口で真似させ
ジェスチャーや、絵や、実物、全身を使って、
英語力ゼロの子ども達でも初日から楽しく学べるやり方で指導を行ってきました。
さて、そんな子供たちが長じて
小学校高学年になった時
驚いたんです。
文法を教えたことがないのに
疑問文が作れる。
しかも、WH疑問文であっても
語順を間違うことなくスラスラ英作文ができるということに。
あるいは、三単現のsなど、
日本人には定着が難しいと言われている文法事項でも
定着スピードがやたら速いということに。
as …as などいわゆる文法問題を解かせると
「あ、それなら知ってる」
「学校ではまだ習ったことないけど、正解はわかる」
という子が育っているということに。
第二言語習得論の中には
「人には生まれつき言語習得装置が備わっている」
という考え方があるのですが、
インプットをたくさん行いながら
「聞く・話す」を鍛えてきた子ども達の英語習得の過程を見ていると、確かに、それが当てはまったんです。
教えていない文法でもわかる、知っている子どもが育っていました。
さらに、聞く、話すから育ったお子さんたちは
英検や、高校入試など
いわゆる試験とよばれるものに
直前に対策するだけでスルスルと合格できていったのです。
思うに日本の英語教育は
基礎、土台(大量インプットで聞く・話すを鍛えること)をしないままに、上物である文法やったり単語を覚えさせてきたがゆえに、
英語が苦手になる人がでてくるのではないか
と思うようにりました。
大人の方にももちろん効果があります。
私がそうでした。
引きこもり主婦をして16年も社会とのつながりなく家事育児だけの生活をしていたら、勉強しようと思っても日本語の本さえうけつけられないからだに退化していました。
でも、子どもと一緒に歌ったり踊ったり。
子ども英語を続けていたら、ふと気づくと、
英文科の学生時代に苦労していた英字新聞や雑誌が読める、映画のセリフが聞こえる自分になっていたんです
大人の方で、このゼロ歳から6歳までの基礎部分(多聴多読とフォニックス)をやったことがない方は、
そこを鍛えることで
今ある英語力が使える知識に変わっていきます。