こども英語専門「えいごナビ」の山口幹代です。
多読を始めたばかりの生徒さん宅から質問がありました。
<多読の仕方で質問なのですが、
<彼女が日によってレベルの違う物をバラバラに読んでいました。
<レベル2読んだり、かと思ったらレベル7読んでたり。
<同じレベルの物を一通りしてから次のレベルに上げるとした方がよろしいんでしょうか?
<その日の気分で読んでもいいのでしょうか?
結論から言えば、
未知語(知らない単語)が少ない本を読む方ことをおススメします。
もし知らない単語が5%(20語に1語)以上あったら
その本はふさわしくありません。
英語力を伸ばすためには、
”高い理解度”で読むことが必要だからです。
古川昭夫氏の「英語多読法」から以下抜粋します。
「読書語数が、ほかの生徒に比べてそれほど多くないのに、
英語力が非常に伸びている生徒と、
語数的にはたくさん読んでいても、
その割には英語テストの成績が余り伸びていない生徒がいるのも事実です。
英語力の伸びには、
「英文を読む際の理解度」も大きく関係してくるからです。
つまり、成績が順調に伸びる生徒は、
未知語が少ない本を選び、
高い理解度で本を読んでいるのに対し、
成績があまり伸びない生徒は、
未知語の多い本を選び、
低い理解度で飛ばしよみをして大筋だけをおっているのです。
(中略)
私たちは、2002年以来、
8年間にわたり、2000人以上の生徒に多読指導をしてきた中で、
毎年、年2回ACEテストを実施して、
スコアの伸びと読書量、読書スタイルの関係を観察してきました。
その経験からすると、
英文を十分に理解しないまま読書語数だけを増やしても、
英語力は余り伸びません。
先のACEテストの結果を診てもわかりとおり、
やや雑な読み方をしている中学2年生でも、
多読をしていない一般の高3平均点を上回る成績を残しているので、
多読の効果はあります。
しかし、読書語数は少なくても
(少ないと言っても、中1なら年間10万語以上、
中2以上なら年間30万語以上が大前提ですが)、
英文に書かれている内容をしっかり把握しながら読んでいる生徒の方が、
語数が多くてもただ漫然と読んでいる生徒より、
高い学習効果をあげているのは間違いない事実です。
ですから、むやみやたらに語数だけを考えて多読するのは、
あまり意味がありません。
多読と言っても、ある程度きちんと理解して読まなければ、
期待するほどの効果を上げることはできないのです。
(pp.87-88 「英語多読法」 古川昭夫 より)
本日もお読みいただきありがとうございました。
子ども英語専門「えいごナビ」の山口でした。