日本の小中学生の間で、授業を欠席する子どもたちが増え続けています。文部科学省によりますと、昨年度は25万人近くが長期間、欠席しています。
文部科学省の調査によりますと、(昨年度)学校を30日以上欠席した不登校の小中学生は、24万5000人近くになりました。これは前の年度から25%増え、9年連続の増加となっています。
その内訳は、小学生が8万1000人余り、中学生が16万人余りで、中学生の不登校は20人に1人の割合でした。
これについて文部科学省では、コロナ禍の学校生活での制限が子どもたちの生活や交友関係に影響を与え、登校する意欲を低下させたのではないかとしています。

Children at elementary and junior high schools in Japan have been missing more and more of their lessons.再生解説

日本の小学校と中学校の子どもたちは、欠席しています、ますます多くの彼らの授業を。
解説
日本において、elementary schoolは「小学校」、junior high schoolは「中学校」です。学校制度は国によって異なるため、日本のいわゆる6・3・3の小中高の学校制度は、アメリカやイギリスでは伝わらないことがよくあります。アメリカでは1st Gradeから12th Grade、イギリスではYear 1からYear 13などで学年が分類されています。
動詞missには「失敗する、逃す、欠席する」など、さまざまな意味があります。本文では目的語がmore and more of their lessons「ますます多くの彼らの授業」ですから、「欠席する」です。
ここでのmoreはこれ自身が名詞で、「より多くのもの」を表します。more and moreと重ねることで、「ますます多くのもの」(ここでは授業)となります。
lessonが「学校の授業」という意味で使われるのはイギリス英語であることが多く、アメリカ英語ではclassを使うことが多いです。
閉じる
The education ministry says nearly a quarter of a million were absent for long periods in the past academic year.再生解説

文部科学省によれば、25万人近くが、長い期間欠席しました、去年の学校年度において。
解説
the education ministryは学校教育を管轄する省で、日本ではMinistry of Education, Culture, Sports, Science and Technology「文部科学省」にあたります。
quarterは「4分の1」ですから、a quarter of a millionは「100万の4分の1」で「25万」になります。ちなみに、時刻においては「60分の4分の1」で「15分」を表します。a quarter to fiveなら「4時45分」です。また、企業の事業年度においては「四半期」にあたります。the second quarter of the fiscal year ending March 31, 2023なら「2023年3月31日に終了する事業年度の第2四半期」です。
absentは「欠席している、不在である」という形容詞で、前のセンテンスのmiss their lessons「授業を欠席する」と同じ内容を表したものです。(be) absent from ...「~を欠席している」という形でよく使われます。
periodは「期間」です。
the past academic year「過去の学校年度」は、つまり「去年の学校年度」を指しています。
academic yearは「学校年度」で、1月から12月のcalendar year「暦年」とは区別する必要があります。日本の学校年度は4月開始ですが、欧米では9月開始が標準的です。
閉じる

A ministry survey shows nearly 245,000 elementary and junior high students missed school for at least 30 days.再生解説

文部科学省の調査が示すところでは、24万5000人近くの小中学生が学校を欠席しました、少なくとも30日間。
解説
surveyは「調査」で、ministry surveyは「文部科学省による調査」です。ちなみに、日本語の「アンケート」もsurveyで、調査の中で尋ねられる具体的な「質問項目」(あるいは「質問用紙、調査票」)はquestionnaire、それに対する「回答」はresponse(s)と呼ばれます。
elementary and junior high studentsは「小中学生」です。ここでは文脈で理解できることから、schoolを省略しています。
miss school「学校を欠席する」という表現は、先に紹介した(be) absent from schoolで言い換えることもできます。
at leastは「少なくとも」という表現です。反対は、at most「多くとも、せいぜい」です。
閉じる
That's 25 percent more than in the year before, and it's an increase for the ninth year in a row.再生解説

それは25%多いです、前年(度)においてよりも、そしてそれは増加です、9年連続の。
解説
thatは直前のセンテンスのnearly 245,000を指していて、これが前年比で何%の増減になるかが述べられています。25 percent more than in the year beforeは「その前の年においてより25%多い」です。なお、inのない25 percent more than the year beforeとしても構いません。
rowは「横の列」を表すことから、in a rowは「横一列に並んで」、つまり「連続して」という定型的な表現として使われます。同じく「連続した」という形容詞のconsecutiveやstraightを使って、for the ninth consecutive year、またはfor the ninth straight yearのように言い換えることもできます。
閉じる

The figures break down to more than 81,000 kids in elementary school and over 160,000 in junior high.再生解説

その数の内訳は、8万1000人を超える小学生と、16万人を超える中学生です。
解説
break down to ...は「~に分かれる、~に分類される」で、toの後には具体的な構成要素が続きます。ここでは、数の内訳を示しています。ちなみに、名詞breakdownには「内訳」や「明細」という意味があります。
ここでのmore thanとoverは、ともに「超える」として使われています。境界となる数字Xを含むかどうかを厳密に考える必要がある場合は、X and overやX and moreなどを使いますが、大まかに「~以上」を表す場合は、more than Xで問題ありません。
81,000 kids in elementary schoolは「8万1000人の小学生」で、ここではkid「子ども」を使って表しています。
in schoolは「在学して」という表現です。なおイギリス英語では、この意味でat schoolも使えるようです。
文末では、over 160,000 (kids) in junior high (school)というように、同じ単語の重複を避けるためkidsとschoolが省略されています。
閉じる
The proportion of junior high students who stayed away from school was one in 20.再生解説

学校から離れていた(不登校だった)中学生の割合は、20人に1人でした。
解説
proportionは「割合、比率」です。日本語では「体のスタイルが良い」ことを「プロポーションが良い」などと言いますが、英語のproportionはあくまでも「割合、比率」です。
stay away from ...は「~から離れたままでいる、~に近づかない」という表現です。schoolから離れたままでいることから、「不登校」と解釈できます。
one in 20は、ここでは「20人につき1人」です。このように、数字X+in+数字Yの形で「YにつきX」を表すことができます。なお、成句としてこの形を取るものがあります。例えばone in a millionは「100万につき1」という数字に重点を置いた表現ではなく、「奇跡的な人」や「類いまれなる存在」の比喩として使われます。恋人同士でYou are one in a million.と言った場合、もうその意味はお分かりになるでしょう。
閉じる

Officials say restrictions at schools during the pandemic appear to have impacted children's lives and friendships and made them less keen to attend classes.再生解説

文部科学省によれば、コロナ禍の間の学校での制限が、影響を与えたようです、子どもたちの生活と友人関係に、そして授業に出席する意欲を低下させたようです。
解説
officialsは「職員」を指しますが、ここでは組織としての文部科学省を表しています。
restrictions at schools「学校での制限」とは、具体的にはマスク着用や昼食時の「黙食」だけでなく、さまざまな学校行事の中止なども含んでいます。
pandemicは「(感染症の)世界的なまん延」を指す単語です。今ではthe pandemicだけでも「コロナ禍」として通用しています。
to have impactedは「影響を与えた」です。このように、to have+過去分詞は過去のことを表します。もし本文で仮にhaveがなくてappear to impactと言った場合、「影響を与えるようだ」となり、過去の意味合いは失われてしまいます。
friendshipsは「友人関係」です。friendshipが複数形になることに違和感があるかもしれませんが、さまざまな友人関係が存在すると考えれば良いでしょう。同様の使い方ができる単語として、relationship「関係」もrelationshipsと複数形にすることができます。
make+目的語O+補語Cの形は、「OをCの状態にさせる」という使役表現です。本文では、Oにあたるのがthem「子どもたち」で、Cにあたるのがless keen「さらに意欲が低下した状態」です。
keen to ...は「~する意欲がある、熱心に~をしたがっている」です。
attendは「~に出席する」で、目的語を取る動詞です。
ここでのclassは「授業、クラス」という意味です。
閉じる