次は、日本のLGBTQ(性的マイノリティーの人たち)にとっての画期的な判決に関するニュースです。日本の最高裁判所は、あるトランスジェンダーの職員が職場のどのトイレを使用することができるかを制限されることは違法だとする判決を言い渡しました。
これは、日本の経済産業省に勤めるトランスジェンダーの女性職員が、職場で特定の女性用トイレの使用を制限されたことを受けて、2015年に(国を)訴えた裁判です。
これについて、(1審の)東京地方裁判所はトイレの使用制限は違法だと判断しましたが、その後、(2審の)東京高等裁判所は(違法ではないとして)判決を覆しました。
そして日本の最高裁は火曜日(7月11日)、トイレの使用を制限することは不当だとする判決を下しました。最高裁は(判決の中で)、(国の対応は)他の職員への配慮を過度に重視する一方で、原告に大きな不利益をもたらしたと述べました。
性的マイノリティーの人たちの職場環境に関する訴訟で、日本の最高裁が判断を示したのは初めてのことです。

Next, a landmark ruling for Japan's LGBTQ community.再生解説

次はある画期的な判決(です)、日本のLGBTQコミュニティーにとって。
解説
ニュースの冒頭は、動詞を省略した印象的な表現となっています。Next, (we go to) a landmark ruling for …「次は~にとって画期的な判決の話題に移ります」ということです。
ここでのlandmarkは「画期的な、重要な」という意味の形容詞です。land「土地」+mark「印」から成る単語で、名詞として「(場所を特定するための地理的な)目印、目印になるような建造物」や「史跡」、比喩的に「画期的な出来事」という意味でも使われます。
ここでのrulingは、司法による「判決、裁定」です。
LGBTQは「性的マイノリティーの人たち」を表す言葉の1つです。lesbian「女性同性愛者」、gay「男性同性愛者」、bisexual「バイセクシャル、両性愛者」、transgender「トランスジェンダー:生まれたときの体の性が心の性と一致せず違和感を覚える人、生まれたときの法律的・社会的な性別とは異なる性別を生きる人」、queer/questioning「クィア:既存の性のカテゴリに当てはまらない性的マイノリティー全般、クエスチョニング:自身の性自認や性的志向が定まっていない状態にある人や自分の性の在り方をあえて決めない人」の各頭文字から成る単語で、多様な性的指向や性自認を含めた性的少数者の総称です。さらに包括的な表現として、LGBTQ+などが使われることもあります。
communityは「共同体、地域社会」で、ここでは共通の意識などを有する人々の集まりとしての「団体、集団、社会、仲間、コミュニティー」です。

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The country's Supreme Court has ruled a workplace's restriction on which bathroom a transgender employee could use was not legal.再生解説

その国(日本)の最高裁判所が判決を下しました、ある職場の制限、どのトイレをあるトランスジェンダーの職員が使用することができるかについての、は合法でなかったと。
解説
the country「その国」は、日本を指しています。
Supreme Courtは「最高裁判所、最高裁」です。
ここでのruleは「判決を下す」という動詞で、ruleの後ろにはthatが省略されています。
restrictionは「制限、制約、規制、限定」です。動詞形は、restrict「制限する、制約する、規制する、限定する」です。
transgenderは「トランスジェンダーの」です。最近はこのニュースのタイトルにもあるように、transだけでも同じように使われることがあります。例えばtrans peopleなら「トランスジェンダーの人々」、trans issuesなら「トランスジェンダーの人々に関する問題」です。なお、transgenderのsの発音は「ズ」と濁ることもありますし、「ス」の場合もあります。
employeeは「従業員、雇われる人」です。ちなみにemployerなら「雇用主、雇う人」です。
legalは「合法の、適法の」です。対義語は、illegal「違法の、不法の」です。

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The case involves a worker at Japan's Ministry of Economy, Trade and Industry.再生解説

そのケースはある職員に関わります、日本の経済産業省での。
解説
ここでのcaseは「裁判、訴訟(事件)」という意味です。
involveは「関わる、含む」です。名詞形は、involvement「関与、包含」です。
workerは「労働者、従業員」を広く指す言葉で、前のセンテンスに登場したemployeeの言い換えです。
Ministry of Economy, Trade and Industryは、日本の「経済産業省、経産省」です。METIと略されることもあります。

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The transgender woman filed a suit in 2015 after she was banned by her government office from using certain women's restrooms.再生解説

そのトランスジェンダーの女性は、2015年に訴訟を起こしました、彼女の(働く)役所によって彼女が禁止されたあとに、特定の女性用トイレを使うことを。
解説
ここでのsuitは「訴訟」という名詞で、file a suitは「訴訟を起こす、提訴する」という表現です。
動詞banは「(法律や規則などによって)禁止する」で、ban A from ...ingは「Aが~することを禁止する」です。ここでは受け身形になっています。
government officeは「官庁、役所」です。ここでは彼女の「職場」を指しています。
今回の裁判では、性同一性障害と診断され、女性として社会生活を送っている経済産業省の50代の職員が、執務室があるフロアから2階以上離れた女性用トイレしか使用が認められず、人事院に処遇の改善を求めましたが退けられたため、国の対応は不当だと訴えていました。

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A district court found those restrictions to be illegal, but the Tokyo High Court later overturned that ruling. 再生解説

ある地方裁判所が判決しました、それらの制限は違法であると、しかし東京高等裁判所は、後にその判決を覆しました。
解説
動詞findは、find-found-foundと不規則に活用します。ここでのfindは「判決する、判決を下す」という意味です。例えば、find someone guiltyなら「人を有罪と判決する」です。
district courtは「地方裁判所、地裁」、high courtは「高等裁判所、高裁」です。Tokyo High Courtは「東京高等裁判所、東京高裁」です。ちなみに家庭裁判所ならfamily courtと言います。
those restrictions「それらの制限」は、トイレの使用に関する具体的な制限を指しています。
動詞overturnは「ひっくり返す、覆す」です。
that ruling「その判決」は、トイレの使用制限を違法とした地裁の判決を指しています。

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On Tuesday, Japan's top court ruled against the bathroom restriction. 再生解説

火曜日に、日本の最上位の裁判所(最高裁)は、そのトイレ制限に反対する判決を下しました。
解説
top courtは「最上位の裁判所、最高司法府」で、Japan's top courtは「日本の最高裁」のことです。
rule against …は「~に(対して)不利な判決を下す、~を敗訴とする」です。ちなみに、「~に有利な判決を下す、~を勝訴とする」なら、rule in favor of ...と言います。

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It says the workplace caused significant inconvenience for the plaintiff while placing excessive priority on the feelings of other employees.再生解説

それ(最高裁)は述べています、その職場は相当な不都合を引き起こしたと、その原告にとって、一方で過度な優先を置きながら、他の職員の気持ちに。
解説
workplaceは「職場」です。
ここでのsignificantは「かなりの、相当な」という意味です。「重大な、重要な、有意な」という意味で使うこともあります。例えば、play a significant roleなら「重要な役割を果たす」です。
名詞inconvenienceは、否定辞in-+convenience「便利、利便性」から成る単語で、「不便、不都合」です。
plaintiffは「原告、提訴人」です。なお、対義語はdefendant「被告」です。
priorityは「優先(すること)」で、place priority on ...は「~を優先する」という表現です。ここでのplaceは「置く」で、この意味ではplaceの代わりにputを用いて、put priority on ...とすることもできます。
excessiveは「過度の、過剰な」です。
7月11日(火曜日)の判決で、最高裁判所の今崎裁判長は、「人事院の判断は他の職員への配慮を過度に重視し、(訴えを起こした)職員の不利益を軽視したもので、著しく妥当性を欠いている」として、トイレの使用制限を認めた人事院の対応は違法と判断しました。

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It's the first time Japan's Supreme Court has ruled on a case regarding LGBTQ employees in the workplace.再生解説

それは初めてのことです、日本の最高裁判所が訴訟について判決を下したのは、職場におけるLGBTQの従業員に関する訴訟について。
解説
このセンテンスは、it's the first time (that) Japan's Supreme Court has ruled on ...と補うと分かりやすくなります。
rule on ...は「~について判決を下す、~を裁定する」です。
regarding ...は「~に関して、~に関する」という前置詞です。concerning ...も同様の使い方ができます。
性的マイノリティーの人たちの職場環境に関する訴訟で日本の最高裁が判断を示したのは初めてで、この判決は、ほかの公的機関や企業の対応などにも影響を与えると見られます。

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