果物や野菜が体に良いことは、皆さんすでにご存じかもしれませんが、研究者たちはこの度、果物や野菜が日本人にとってどのくらい良いものなのか、より詳細に説明しています。新しい研究(結果)は、果物や野菜を多くとる人は、病気で亡くなる可能性が10%近く低くなると示しています。
研究グループは、40代から60代までのおよそ9万5000人の日本人のデータをおよそ20年にわたって集め、食生活と健康の関係を追跡しました。
それによりますと、果物を最も多く摂取した人たちでは、最も少ない量を摂取した人たちに比べて、死亡リスクが8%から9%低くなっていました。また野菜については、7%から8%のリスク低下が見られました。
一方、果物をとることによる恩恵の度合いは、病気ごとに異なりました。果物を多く摂取した人たちでは、心臓や血管の病気で死亡するリスクがおよそ9%低かったのに対し、がんや呼吸器の病気での死亡リスクの低下は見られなかったということです。
この研究グループは、果物なら少なくとも140グラム、野菜なら300グラムを毎日とることを勧めています。

 

You may already know that fruits and vegetables are good for you. 再生解説

皆さんはすでに知っているかもしれません、果物や野菜が皆さん(の体)に良いことを。
解説
助動詞mayは「推量、可能性、許可」などのニュアンスを与えますが、ここでは「~かもしれない」という推量、可能性を表しています。なお、可能性が一層低い場合はmightを用いることがあります。
fruitは「(複数の)果物、フルーツ」を集合的に表しますが、「各種の果物」というニュアンスを出したいときはfruitsと複数形にすることがあります。fruitには、比喩的な意味での「果実、成果」を表す用法もあります。bear fruitは「実を結ぶ、成果を上げる」として使われるイディオムです。
vegetableは「野菜」ですが、関連する単語は多様です。例えば、動詞vegetateには「(草木のように)何もせずふらふらする」という意味があります。sit in front of the TV and vegetateなら「テレビの前に座って何もせずボーッとする」です。また、形容詞vegetativeには「(脳死などで)植物状態になった」という意味があります。vegetableのカジュアルな単語として、veggieもよく使われます。主にイギリス英語ですが、go veggieと言えば「(肉ではなく)菜食にする」で、vegetarian「菜食主義(の)」と同じ意味合いになります。
ここでのgoodは「健康に良い」という意味です。goodのあとにfor your healthやfor your bodyとわざわざ言わなくても、「体に良い」という意味が含まれています。
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But researchers are painting a clearer picture of just how good they are for the Japanese.再生解説

しかし研究者たちがよりはっきりと描いています、それらが日本人にとってどれだけ良いのかについて。
解説
paint a pictureは、文字どおりには「絵を描く」ですが、ここでは「(絵を描くように)詳細を説明する」「実態を表す」という意味です。paint a clearer pictureとすることで、「より明確に詳細を説明する」ことを表しています。具体的には、野菜や果物の効果を科学的な数字で解析したことを指しています。
justは「ちょうど、~だけ」ですが、ここでは「具体的に」というニュアンスで使っています。
how good they areのtheyは、fruits and vegetables「果物と野菜」を指しています。
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A new study suggests those who eat plenty of plants are almost 10 percent less likely to die from illness.再生解説

新たな研究は示唆しています、たっぷりの植物(果物や野菜)を食べる人々は、10%近く病気で亡くなる可能性が低いと。
解説
野菜や果物を多くとる人は、少ない人に比べて亡くなるリスクが10%近く低くなるとする、大規模調査に基づく結果を、横浜市立大学などの研究者グループがまとめました。
ここでのsuggestは「示唆する、暗に示す」という意味です。suggestのあとにthatを補足すれば、示唆された内容が分かりやすくなります。
those who ...は「~の人々」という決まった言い方です。
plenty of ...は「たくさんの~、たっぷりの~」です。
plantは「植物」ですが、ここでは果物や野菜を指しています。
(be) likely to ...は「~しそうである、~する可能性がある」という表現で、10 percent less likely to ...は「10%低い確率で~する可能性がある」です。反対に「10%高い確率で」と言いたい場合には、10 percent more likely to ...で表すことができます。
die from ...は「~で死ぬ、亡くなる」という表現です。
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The researchers tracked the diets and health of about 95,000 Japanese people in their 40s, 50s, and 60s. They collected data for about 20 years.再生解説

その研究者たちは食生活と健康を追跡しました、およそ9万5000人の日本人の、40代・50代・60代の。彼らはデータを集めました、およそ20年の間。
解説
ここでのtrackは「追跡する」という動詞です。名詞では「足跡、進路、線路、走路」など、道や足跡に関するさまざまな意味を表します。また、track recordという表現がありますが、これは「実績、業績」です。
dietは「食生活、食習慣」です。同じつづりですが、the Dietと言えば「(日本などの)国会」です。
年齢区分を表す「XX代(の人々)」は、本文のようにpeople in their XXsと言うことができます。「13~19歳の人々」なら、people in their teensで表せます。
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People who ate the most fruit had an 8 or 9 percent lower risk of death than those who ate the least. The risk was 7 or 8 percent lower for vegetables.再生解説

最もたくさん果物を食べた人々は、8または9%低い死亡リスクでした、最も少ない量を食べた人々に比べて。そのリスクは7または8%低いものでした、野菜については。
解説
people who ate the most fruit「最もたくさん果物を食べた人々」は、この調査の対象となった人々の中で「一番多くの果物を食べていた人々」ということです。1文目の後半では、those who ate the least (fruit)「最も少ない量(の果物)を食べた人々」として、fruit「果物」の繰り返しが省略されています。
an 8 or 9 percent lower risk of deathは「8%もしくは9%低い死亡リスク」という名詞句になっています。前述の(be) likely toを使って、8 or 9 percent less likely to dieとすることもできます。
2文目のthe risk「そのリスク」は「死亡リスク」を指しています。
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The exact benefits of fruit differed from one illness to another.再生解説

果物の具体的な恩恵は、病気ごとに異なりました。
解説
exactは「正確な」、benefitは「恩恵」です。the exact benefits of fruitは「(食べることによって得られる)果物の具体的な恩恵」です。
differは「異なる」です。from one illness to anotherとあるので、「ある病気から別の病気へと移ると事情が異なる、病気によって異なる」という意味になります。differ from A to Bは、さまざまな名詞に使うことができます。例えば、Customs differ from one country to another.なら「慣習は国によって違います」です。
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People who ate a lot were about 9 percent less likely to die of cardiovascular disease.再生解説

たくさん食べた人々は、およそ9%可能性が低くなりました、心臓血管の病気で亡くなるのが。
解説
die of cardiovascular diseaseは「心臓血管の病気で亡くなる」です。前のセンテンスに出てきたdie of ...も同じ意味ですが、原因が直接的なものである(die of)か、間接的なものである(die from)かによって前置詞を使い分ける場合があります。ここでは、一般的に「病気で亡くなる」のではなく、「心臓血管の病気で亡くなる」と具体的な病気が挙げられていることから、直接的な原因を示唆しやすいdie ofが使われています。
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But they did not appear to have a lower risk of dying from cancer or respiratory diseases.再生解説

しかし彼らにはより低い死亡リスクはなかったようです、がんまたは呼吸器の病気での。
解説
appearは「~のようである、~のように見える」という様態を表す動詞で、did not appear to have ...は「~はなかったようだ」という意味です。
a lower risk of dyingは「より低い死亡リスク」です。これが「なかったようだ」ということは、果物にがんや呼吸器の病気で死亡するリスクを低下させる効果は認められなかったということです。
respiratory diseaseは「呼吸器の病気」です。近年、世界ではさまざまなrespiratory diseasesがまん延しました。2000年代初頭に中国で感染が報告されたSARS(severe acute respiratory syndrome)「重症急性呼吸器症候群」や、2012年に中東地域を中心に感染が報告されたMERS(Middle East respiratory syndrome)「中東呼吸器症候群」などがあります。
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The researchers suggest people should eat at least 140 grams of fruit and 300 grams of vegetables every day.再生解説

その研究者たちは勧めています、人々は食べるべきだと、少なくとも140グラムの果物、そして300グラムの野菜を毎日。
解説
ここでのsuggestは、前のセンテンスに出てきたsuggest「示唆する」とは異なり、「提案する、勧める」という意味で使われています。suggest (that)と、省略されているthat節があることを読み取りましょう。
この助動詞shouldは省略されることもあります。suggestのほか、recommend「推奨する」やpropose「提案する」などが使われる場合にもshouldを省略することができます。
野菜や果物の摂取で死亡リスクが下がるという研究は欧米では出されていますが、研究グループは日本人で解析できたのは初めてだとしています。横浜市立大学の後藤温教授は「なんとなく言われてきた野菜や果物が健康に良いということについて、科学的な評価ができた。量が多ければ多いほどリスクが下がるものではなく、適度な量を食べることを心がけてもらいたい」と話しています。