うつ病に立ち向かうブログ -6ページ目

アメリカンジョークから考える人の価値観

今日はちょっとしたアメリカンジョークをご紹介します。

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メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。
旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと漁師は、
自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、
日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。
どうだい。すばらしいだろう」


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このジョークではアメリカ人の旅行者を笑うために
わざとアメリカ人旅行者のアドバイスをおかしくしてあるわけですが、

人はそれぞれ価値観が違います。
この話でも二人は同じものを目指しているのに価値観の違いから
その目指している物への道すじがまるで違います。

アドバイスに限りませんが、人と話をするときは、
自分の今までの経験や知識から創り上げた自分の価値観に従って考えます。
しかし、その価値観が他人にも同じように通用するわけではありません。

相手の立場に立って考えろとはよく言いますが
そのためには相手の価値観を知らなければ難しいわけです。
相手の立場になって考えるためには
まずは相手の話を聞くところから始めることが大事ということですね。


ちなみに、
残念ながら資本主義の社会では上の漁師の考え方をしていると困ったことになります。

もしもアメリカ人旅行者のアドバイスを受け入れた他の漁師がいた場合
その漁師に魚をたくさん取られて漁獲量が減り
同じ生活レベルを維持することができなくなってしまいます。

私の地元で行列ができるラーメン屋の社長と話をしたことがあるのですが
その方は、「いつもと変わらないおいしさを提供するというのは、
ただひたすら同じ味の商品を出し続けることではない」と言っていました。

いつも通っているお客というのは味に慣れてしまうもので、
そうした人たちに同じ味の商品を提供し続けると飽きて来なくなってしまうんだそうです。
少しずつ味に改良を加えてやっと同じおいしさだと感じてもらえるものだと言っていました。

これはラーメンに限らずどんな商品でも同じことがいえるもので
世の中に出回っている定番商品も改良を重ねているものです。
変わらないでいるのにも大きな努力が必要だということですね。

みんなが漁師と同じ考えをしていてくれれば
ささやかな幸せをみんなで分かち合えるわけですが
誰か一人が欲を出すと困ったことになるわけです。

個人的には漁師の考え方は大好きなのですが、
社会に合わせて自分を変えざるを得ない部分もあるのかもしれませんね。