うつ病に立ち向かうブログ -2ページ目

働かないアリから学ぶこと

はたらけど
はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり
ぢつと手を見る

石川啄木(いしかわたくぼく)が25歳の時に出版された
「一握の砂」という雑誌に載った短歌です。
国語の教科書にも載っているので多くの人に知られた詩ですね。
労働者の悲哀がこの短い詩の中に詰まっているようです。
いつの時代も働くということは楽ではないということでしょうか。

働き者の代名詞で知られる「アリ」ですが
7割ほどのアリは巣の中で何もしていないのだそうです。
なんのために働かないアリはいるのでしょう。
それは働いているアリが疲れて働けなくなったときの交代要員なのだそうです。
結果的に集団が長く存続できる仕組みになっているのだそうです。

人間社会でも同じように人が集まるとその人の個性で働き方が変わります。
たとえば「掃除」です。
「掃除しなくちゃ」と思う程度には人によって差があります。

普段は一番きれい好きな人ばかりが掃除をしていて、
その人が病気になって休んだときには
次にきれい好きな人が掃除をすることになります。

結果一番きれい好きな人はたくさん掃除をすることになるわけです。
別に汚れていてもいい人は一生掃除をしないかもしれません。

集団として見た場合にはこの方法は効率的に作用するかもしれません。
しかし個体で見た場合にはきれい好きな人は損をしているようにも感じられます。
働きアリも過労死をするそうです。

うつ病を経験する人は真面目で働き者だとよく言われます。
上の例でいうところの「一番きれい好き」な人に当たるのでしょう。
そしてたくさんの仕事を抱えて大変な思いをするハメになるのでしょう。
働かないアリを少し見習うことも大事なのかもしれませんね。

ちなみに石川啄木はあまり定職に就かずに
風俗遊びで借金を抱えるような人だったようです。

最初にご紹介した歌は石川啄木が定職について1年程度のころの歌です。
実際のところは新社会人が「仕事行きたくねー」という歌なのかもしれません。
石川啄木のいい加減なところも見習いたいものかもしれません(笑)