「リルハの大冒険」を読んでくださっている皆様へ。
悲しいお知らせです。
4月9日午後11時40分に、リルハは虹の橋へと旅立ちました。
突然で未だに信じられません。
その日の朝は、全てがいつも通りに始まりました。
早起きのリルハは元気に食事をして、ワンツーもいつも通り。30分の駅までの道を歩き、電車とバスで職場へ。
午前のワンの時、リルハのお尻が少しぬれていて微かにツーのにおいがしたけど、朝のツーが拭けてなかったのかなと、気にしないようにしました。
そんなことこれまでの4年間に一度もなかったことだから、もっと気にしてあげればよかったのに。
きっと、少し脱糞したのを自分できれいにしたのかもしれません。
午後3時前に、またツーの臭いがハッキリと。
驚いてリルハに声をかけると、もう後ろ足が立たない状態。
慌てて協会へ連絡すると獣医さんに連れて行くようにとのこと。
そのままタクシーで獣医さんへ。
診察では心音が聞きにくくなっているので、別の病院へ行くようにとのこと。
主治医が連絡してくれた鵠沼海岸の病院へ行こうとしたけど、見えない自分一人では先方も困るかと思い、近所の繁殖犬ボランティアさんに電話。
すぐに車で来てくれて、そのまま病院へ。
m獣医では大先生がすぐに検査と診察。
脾臓にできた血管肉腫が破裂して、動脈から血が噴き出している状態。そのために心臓が小さくなり心音が聞こえにくくなり、血液がお腹に溜まり、一刻も早く手術をしないと命が危ないとのこと。
協会からOKが出で、脾臓と肉腫の摘出と止血の手術を。取り敢えずは無事に終了。
数日後には退院と言われてほっとしたのもつかの間でした。
もっと早く気付けなかったのかと、それだけが後悔です。
ただ、とても安らかな顔をしていたことだけが救いでした。
皆様から届いた野辺送りのお花に埋もれたリルハは、まるで笑っているような顔でした。
繁殖犬ヒラリちゃん、pr犬のほのちゃん、妹で盲導犬のルーシーちゃんが見送ってくれました。
盲導犬をリタイアしたら美味しいもの食べようねと歯磨きを頑張っていたのに。
ベッドやソファーの上で遊べるよと思っていたのに。
現役で旅立つのは悲しいかもしれません。
リルハが生前仲良しのお友達にメッセージをもらいました。
お仕事で忙しいのに、有難うございました。
板嶌フレアちゃん
いつも江ノ島ハーバーで一緒だった湘南ガールのフレちゃん。
メモリアルパークに折り鶴の入った花束を有難うございます。
そして、ユーザーと泣いてくれたフレパパ。
ありがとうございます。
フレアからのメッセージ
1つ年上のリルハお姉さん。
ちょっと早かったけど虹の足を渡っていきました。
今頃は一足先に虹の橋の向こう側で待っているママのレミーやいっぱいのお友達と一緒にしっぽぶんぶんしてぐるぐる回っているのかな?
リルハお姉さんは1番一緒にいた盲導犬。
いつも江ノ島のハーバーハウスで、リルハとフレアでお留守番。
ユーザの2人はプカプカとヨットの上。
でも1回一緒に大きなヨットに乗りましたね。リルハお姉さんは私たちに海の楽しさを教えてくれました。
ママやお友達と一緒にいて、そちらの生活も楽しいだろうけれども、恵子さんや私たちをしっかり見守っていてくださいね。
素敵な思い出をありがとう。
byフレア
三浦ルーシーちゃん
リルハの妹ルーシーちゃん。連絡が遅れたのに、タクシーとばしてお見送りしてくれました。
浅草園芸ホールまでの道路には、ワンを2回ずつしたっけ。さすが姉妹。訓練士さんは苦笑いだったかな。
また落語に行きたかったね。
私、リルハの妹のルーシーです。リルハのブログの中にこれまで何度か登場はさせてもらってましたけど、直接メッセージを書くのは初めて。
でも、ちょっと複雑な心境。だって、リルハはアッと思う間もなく夜空のお星様になってしまったんだもの…。
思えば、同じお父さん・お母さんから生まれた姉妹としてのご縁で、リルハとKeikoさん、それと私のパパのHiroさんと一緒に何度か落語をききに行ったりもしましたネ。ついこの間の3月にも、盲導犬協会のスタッフの方達と浅草落護ツアーを楽しんだばかりでした。ゲラゲラ笑ってお腹がすいた後、近くのお店でみんながジャンボギョウザをパクついている間、リルハと私はテーブルの下で鼻をくっつけ合ってふたりにしかわからないヒソヒソ話しをしたりもしてましたよネ。
それと、思い出すのは、長女のリルハと次女のレディアンと三姉妹そろって、レミーお母さんがお世話になっていた中村さんのお宅におじゃまさせていただいた時のこと。中村家の広いテラスを三姉妹で自由にかけずり回ったりして、その時はホントみんなテンション高くエネルギー全開、メチャクチャ楽しかった〜!私はすごい勢いでクルクル回転。そのお転婆ぶりから、誰が見ても「三女だね…」と言われました。姉妹の中で、一番落ち着いてしっかりしていたのがリルハ。さすが長女としてのカンロクでしたネ。
そのリルハお姉さん。ついこの間、状態急変の知らせを受け、Hiroパパとかけつけました。私、最初は何が何だかわからなかったけど、布の敷かれたテーブルの上で気持ちよさそうに寝ているリルハお姉さんを見て、思わず顔やしっぽのあたりをクンクンしてしまいました。「早く起きて遊ぼうヨ!」って誘ってもみたんですけど、スヤスヤと寝息がきこえるみたいに静かでした。最後は、みんなからたくさんの花びらで全身を飾ってもらって、りるは自身も本当に満ち足りた思いに包まれて、微かに笑みを浮かべているようにも見えました。
私ルーシーとしては、リルハとの突然の別れの場面に出っくわし、最初はとっても戸惑いましたし、もう一緒にお出かけできないかと思うと、本当に淋しく哀しい気持ちになりました。でも、こんなにみんなからかわいがられ親しまれ、Keikoさんというすてきなパートナーと数年間にわたる充実した旅路を歩むことができて、とても幸せな一生だったのではないでしょうか。
私もこれから、リルハ姉さんの分まで楽しく豊かな犬生を歩んで行きたいと思っています。リルハ、ありがとう。いつかまたみんなで会おうネ。きっとだヨ!
大沢レディアンちゃん
リルハの姉妹。
出発式からずっと一緒のレディアンちゃん。
ユーザーと国内あちこち、海外にも行ったりと大活躍の仕事っぷり。
ルーシーもリルハもちょっと自慢のレディちゃんです。
リルお姉ちゃんへ
私より体が小さいのに、いつも元気いっぱいのリルお姉ちゃん。リルお姉ちゃんのおかげでたくさんの思い出ができました。レミーママに会えたり、リルお姉ちゃんとルーシーと遊んだのは本当に楽しかったね。仙台訓練センターのサク祭りに一緒に行けたのも本当に嬉しかったよ!
いつも元気で明るいリルお姉ちゃんがレディは大好きです。レミーママにどうぞよろしく伝えといてね。
またいつか会えるその日まで。その時はまたみんなでぐるぐる遊びしようね!
レディアンより
江淵モーリス君
ボーイフレンドのもーちゃんはキャリアチェンジ犬。
リルハの知らない楽しいシャバの世界を満喫。
サップやカヌー、、、そして水泳が趣味。
リルハのハーネスを見ると「もう仕事なんてやめちゃえば」と言うのです。
リルハちゃん
リルハちゃん 急なお別れになってしまいましたね。リルハちゃんは、僕の知らない世界を景色をたくさん恵子さんと一緒に見てきたんだよね!電車は、どうだった?バスは、どんな乗り心地だった?
恵子さんと乗ったヨットは、風をたくさんうけた?
リルハちゃんの楽しそうに歩く姿に僕は、いつも憧れていたよ!
駆け足で逝ってしまったリルハちゃんいっばい話しをききたかったな!
モーリスより
文章 keiko&リルハ
校正 ハピコ
写真 それぞれのユーザー