遠い空の向こうに | 映画を観よう

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素敵な映画に出会えた時の気持ちを、誰かと共有したいな♪

遠い空の向こうに ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
遠い空の向こうに
October Sky
ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、ローラ・ダーン、ウィリアム・リー・スコット、クリス・オーウェン、チャド・リンドバーグ、ナタリー・キャナディ、スコット・トーマス

監督:ジョー・ジョンストン 『ジュラシック・パークⅢ』

脚本:ルイス・コリック 『ドメスティック・フィアー』

原作:ホーマー・H・ヒッカム・Jr 「ロケット・ボーイズ」


【ストーリー】

ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッド。

1957年10月5日。米国民にショックを与えたソ連の人工衛星スプートニク打ち上げのニュース。

その夜、肉眼でスプートニクを見た高校生ホーマー(ジェイク・ギレンホール)は自分でロケットを打ち上げようという夢を抱き、悪友のロイリー(ウィリアム・スコット・リー)とオデル(チャド・リンドバーグ)を誘ってロケット作りを始める。知識も書物もほとんどない中で試行錯誤して作るロケットだが、なかなかうまくいかない。そこで、ホーマーは級友で数学の奇才だが嫌われ者のクエンティン(クリス・オーウェン)を仲間に引き入れて《ロケット・ボーイズ》を結成する。

昔ながらの炭鉱夫で周囲の信頼も厚い炭鉱の責任者である父のジョン(クリス・クーパー)はホーマーの行動が理解できず、父子は激しく対立。学校でも笑いものの4人だが、そんな彼らの味方は高校の物理教師のミス・ライリー(ローラ・ダーン)だけだった。




ロケット・ボーイズ 実話です。

とにかく良かった♪


実話と知って観ていたはずなのに

ラストに出てくる彼らのその後と映像にまた感動しました




炭鉱町が舞台なので、何度もイギリス?と思ってしまいましたが

いえいえ、アメリカでした・・・1950年代後半の炭鉱町は

もう炭鉱では生きていけない時代にかかっていて

それでも、炭鉱夫であることに誇りを持つ父は

いつか息子に後を継いでほしいと願い

息子は外の世界を夢見ていく



スポーツでの奨学金でしか大学に行くことができないような

厳しい生活の中で、科学フェアに出ることでも奨学金がもらえると

ホーマーたちを応援するライリー先生

「変な希望を持たせるな」という校長先生に対し

一歩も引かず、教育者としてまっすぐに話す彼女がいなければ

彼らの人生はどうなっていただろうか?



ホーマーの夢を理解しない父ジョンだけれど

ところどころで彼を助けてくれる

兄の試合は見に行くのに、ロケット打ち上げには来てくれないと

悲しむホーマーだけれど発射台用のセメントを分けてくれたり

父は父なりに息子を愛しているのがわかる



一度は怪我をした父の代わりに炭鉱に入るホーマー

そのときの父の嬉しそうな顔はなんともいえなかった・・

けれど自分の本当の夢をあきらめないで父と対立



でも、自分の夢にむかって進むってことは

逆境を乗り越えることで・・それがたとえ親を悲しませることでも

あきらめちゃいけないんですよね




そして母がいい!!

いざというときは母の強さに勝るものはないのかも・・・

母の強さも、電話を投げ捨てるシーンでわかったけれど

ジョンに対して「息子を助けて」というシーン、愛があふれていました

そして町の人々にも助けられるけれど

やはり父親・・・頑固親父がとても素敵でした♪



ロケット・ボーイズ 最後のロケット打ち上げに行く前に

父親に見に来てというホーマー

いつものように「忙しい」という父に

「僕のヒーローは彼(博士)じゃないんだよ・・・」


父と息子って・・・いいですね♪




最後のロケットの発射ボタンを押す父

どこまでも上っていくロケットを見上げながら

誇らしげな父の顔・・・本当に素敵でした




ジェイク・ギレンホールはこのとき17歳だそうですが

とてもセクシーな表情はすでにこの頃からありますね

心優しく、でも父親ゆずりの頑固さとタフさで

夢に向かっていく息子の役を、とても自然に演じていて

彼は、どの役でもそうなのだけれど

演じているというよりも、彼自身がそうなのだろうと思わせる

すばらしい役者さんだと、しみじみ実感しました


父親役のクリス・クーパーは

『シービスケット』の調教師役を髣髴させる雰囲気

この作品をしっかり要で締めてくれている感じでした


なんでもっと早くに見ていなかったんだろうか・・・

これ、DVD欲しいなぁ~と思う作品です!!



<蛇の足>

全国大会に出かけるホーマーが乗ったバス

あれって、ジャガーですよね??なんだかカッコ良かったですねぇ~♪