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- ぼくが天使になった日
BRUNO
アメリカ 1999年
アレックス・D・リンツ、シャーリー・マクレーン、キャシー・ベイツ、ゲイリー・シニーズ、ジェニファー・ティリー、ジョーイ・ローレン・アダムス
【ストーリー】
ブルーノ(アレックス・D・リンツ)は10歳の天才少年。少し変わっているブルーノはいつも学校ではイジメられている。両親が離婚していて。ママは過食症で大デブ。パパは新しい彼女と婚約していて少し溝ができている。だけど、転校してきた活発な黒人少女シャニクアだけはよき理解者。
ある日、シャニクアと一緒に遊んでいる最中にブルーノは車に跳ねられ、臨死体験をするが、それがきっかけで、ブルーノの女装がはじまる。最初は変な目で観られていたが、ストレスで過食症になった巨漢のママとクールな祖母(シャーリー・マクレーン)の愛に支えられ、ブルーノは少しずつ周囲に影響を与えていく。
シャーリー・マクレーンの監督デビュー作。
監督だけではなく、祖母役でも存在感たっぷりの演技をみせてくれています!
ブルーノ役のアレックスは、『ホーム・アローン3』の男の子。くるくるした瞳がとってもカワイイ~♪
そして、キャシー・ベイツは学校のシスター(園長)なんだけど、博愛精神なんかゼロ!ブルーノとママのことが大嫌いと断言するし、イジメを知っていてもアレックスのせいだと言う、イジワルなシスター。
ママはダイエット中といいながら、ファーストフードでバーガーセットを5つも注文するし、別れたパパのことを未だに追いかけている。
(もっと息子のことをしっかり見てくれ~~~~って感じ)
パパはデブなママが嫌い出し、ネグリジェを着て眠る息子はいらない!!と言って、ブルーノのことを理解しようとしない。
(これは悲しい。。。)
そんな中で、たった一人、ブルーノが実は素晴らしい根性の持ち主だと理解してくれるのがシャーリー・マクレーン扮するオバアチャン!!少しワイルドだけれど、ブルーノがフリフリの服を着る理由を理解し、更にはいじめっ子のやっつけ方まで教えてくれて、カッコイイ~。
『不機嫌な赤いバラ』のテスを思い出してしまった・・・。
ブルーノには”スペリング”大会に出ることになる。ブルーノのちょっと変わった自己表現と、人に「変」だといわれても、自分らしさを守る真っ直ぐさがなんだか健気。
息子の姿に触発されて、パパとも自分ともしっかり向き合おうとするママ。
息子がオペラ好きだったことを幼い頃に叱ったことで、母息子の間にあったシコリに向き合うオバアチャン。
この作品は周りと違う「変」なことを、見た目で判断してはいけないことを教えてくれている気がした。
ブルーノの「変」は不思議だけど・・・
人がみんな全く同じだったら面白くないだろう!
でも、すっごい変わっているっていのも困るのかな・・・
だけど、たとえどんな趣味があっても、変わっていても、家族に愛されて、理解されていることはとても重要なことなんだと思う。
ラスト、家族一人一人が感じた小さな幸せ
ブルーノが天使になった日
子供たちの話しをもっと、もっと聞いてあげよう!と思った映画でした。