福田和代 星星の火2(双葉社・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?

星星の火 (2) (双葉文庫) [ 福田和代 ]
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ブックオフの古本220円で購入…2020年12月発行、福田和代の「星星の火2」を読了。2017年9月に単行本で発刊された同名タイトルの文庫化…以前読んだ、保安課の刑事と、中国語が得意な翻訳捜査官がコンビを組む「星星の火」の続編。「星星の火」の他にも、短編作品でこのコンビの活躍が描かれたものがある。今回はまず…刑事が女子高生買春組織を追いかけているところから始まるんだけど、派生した中国人買春組織もあるらしいという情報を掴み、さらに捜査を進める。やがてその買春組織の背後に"赤い虎”と呼ばれる謎の組織の関与が浮上する。一方、翻訳捜査官の方は…池袋の町にあるチャイナタウンの様子が、最近ちょっとおかしいというのを肌で感じるようになる。実際に、不可解な事件もいくつか発生!ちょうど保安課の刑事から"赤い虎”についての問い合わせもあったりして、個々の事件と"赤い虎”の関りなんかを探るようになる。この2つの警察視点の他、ムショ帰りの在日中国人の青年が…昔馴染みと再会し、再び犯罪の世界に巻き込まれそうになる。実は、その青年の昔馴染みというのが…"赤い虎”の現リーダーだった。警察は"赤い虎”がらみの事件の全貌を掴み、組織を潰すことができるのか?在日の青年は再び悪の道には知ってしまうのか?って感じのお話ですね。あとは…前作からの引っ張り要素なんだけど、翻訳捜査官が嫁さんと別居中で、離婚はしてないだけど、旦那の方が仕事と両立しながら幼い娘の面倒を見て育ててるのよ。旦那は子供を置いて家を出てしまった嫁さんに未練たらたらで、その不思議な夫婦関係がちょっと面白く描けてるんだけど…本作ではたまたま知り合ったシングルマザーに好意をよせられ、ストーカーされかけるというサブエピソードもあって、どうなるんだろうなって。事件は解決するけど、翻訳捜査官の夫婦関係は“復縁”など明確な進展はなく、ちょっと続きが気になるんだけど…巻末解説によると続きのシリーズは書かれていないとのこと。この文庫の発刊から3年半くらい経ってるけど、やっぱり続編はまだ出てないみたいだ、残念。


福田和代 星星の火2(双葉社・文庫)