堂場瞬一 影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5(講談社・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?


今年の8月に発刊…堂場瞬一の警視庁犯罪被害者支援課シリーズ最新刊「影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5」をブックオフで古本入手…もちろんまだ108円で買えるわけがなく、通常販売価格460円だったのだが、この間の連休中に書籍全品20%OFFの割引セールを実施してまして、奮発して購入してしまった。北多摩にある交番で警察官が射殺される事件が発生!もちろん支援課は残された遺族のケアをすることになるのだが、なんと息子もまた警視庁捜査一課の刑事だった!今まで対処してきた一般人へのケアとはどこか勝手が違い戸惑う、支援課の面々。さらには自分の手で犯人を捕まえて、父親の敵を討つと憤る刑事の息子は、当たり前のごとく“捜査から外される”わけであり、暴走寸前の状態にある。そこで、支援課の村野(主人公)が、捜査本部に内緒で、秘密裏に俺たちで捜査しようぜというアドバイスをする…これも被害者支援の一環だと無理やり納得させて(というより、自分も元刑事だったので、ミステリアスな事件に血が騒いだ?というのが本音)。毎回、事件の捜査をする刑事とは違う、支援課のメンバーをどうやって捜査に加えさせるかというのが、本シリーズのキモでもあり、主人公本人も“暴走”という皮肉で表すほど、無理やりに首をつっこむケースがパターン化しているのだが、今回は被害者家族でもある刑事の監視を兼ねるというアイデアがなかなか面白かった。メインである警官(交番のお巡りさん)射殺事件…やっぱり直ぐに思い浮かべるのは今年になって滋賀県で発生した“交番警察官射殺事件”である。たぶん、著者もあの事件にインスパイアされて、本書を執筆したと推測できる。被害者、加害者の関係や動機面もなんとなく似ている部分もあるが、さすがに実際の事件をトレースしただけだと、ミステリーにならないので…随所にアレンジは加えられている。文庫についてる帯にも“圧倒的スピード感”とある通り、堂場作品、そしてこの支援課シリーズにしては、かなりアップテンポな作品でもあったと思う。今回は最後までイッキに読めましたね。堂場ワールド的には、今回も追跡係とのガッツリとしたコラボになっていて、そのあたりもファンなら充分に楽しめるのでは?失踪課は課名のみの登場であった。


堂場瞬一 影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5(講談社・文庫)

堂場瞬一 影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5(講談社・文庫)