雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス) [ 麻見 和史 ] |
約8か月ぶりくらいに未読の麻見和史、警視庁捜査一課十一係(文庫タイトルは警視庁殺人分析班)シリーズを古本108円で入手…1~7作目、そして9作目を順不同に文庫、新書混ぜこぜで読んでいたんだけど(だいたい順番通りに読んでたけど、9作目だけ先に読んでしまったって感じかな?)、ようやく8作目の「雨色の仔羊」を講談社ノベルス(新書)版で入手。ちなみに昨年末に、現時点での最新作、シリーズ10作目も既に発刊されているが、入手できていない。タオルに血で書かれたSOSのメッセージが発見され、十一係の如月・鷹野コンビが周辺の捜査を開始したところ…自宅に監禁された後に、殺されたらしい死体を発見。いったい誰がメッセージを置いたのか?ということで、1人の謎の少年の存在が浮上する。この少年は如月たちが登場する前に、“事件の犯人”と思われる人物に誘拐される様子が描かれており、読者的には“同一人物”に違いないと認識しているが…。中盤以降、この少年が実際に警察に保護されるが、なかなか素直に事情聴取に応じてくれず、如月や鷹野も手を焼く。そうこうしてるうちに新たな事件、そして過去に起きた事件なども発覚し、それらがどういう繋がりを見せていくのかという感じの内容。麻見作品らしく、いつものように“犯人当て”は直感でコイツだろうと見抜ける…冒頭に書かれている“登場人物”の中にちゃんと人物名が書いてあるし、推理小説としてはフェアですね。あとは少年が非協力的な態度だっていうのも…伏線からだいたい想像できる。さすがに詳しい動機面は、クライマックスの真相部分を読まないとアレだけどね。監禁殺人という猟奇さはこのシリーズらしい出だしであったが、本来の捜査より、如月たちが少年に振り回される姿の方が印象に残ってしまい、若干、テンポとスリルが足りないか?とってつけたような後半のテロ騒動なんかもイマイチ盛り上がりに欠けた。
