矢作俊彦 フィルムノワール/黒色影片(新潮社・単行) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

フィルムノワール/黒色影片 [ 矢作俊彦 ]
価格:2484円(税込、送料無料) (2018/4/28時点)


近所のブックオフで前から狙っていた矢作俊彦「フィルムノワール/黒色影片」のハードカバー単行本の古本がようやく200円になってたので入手…定価で買うと税込2484円もする。2015年末発表、2016年版“このミステリーがすごい!”で17位にランクインしていたのを機に作品を知り、ずっと気になっていた(ちなみに書籍の発行は2014年11月で、現段階では未文庫化)。著者の代表シリーズ、二村永爾シリーズの一つ…このブログを始める前に、角川文庫版で「リンゴォ・キッドの休日」を読んだけど、ずいぶんと昔…10年以上前の話だ。今回読んだ「フィルムノワール/黒色影片」の間に、いくつか作品があるんだけど、読んでない。自分が読んだ作品では現役刑事だった主人公の二村が、嘱託扱いになっているなど、自分がまだ読んでいない作品の中で、何かがあったに違いないことを伺わせ、特に捜査一課長あたりとの会話の端々に意味深な部分が多くあった。もともと皮肉屋で意味深なことばかり言ってる登場人物が多い矢作作品…虚実入り混じった映画ウンチクの数々など、ややクセのある文体を読み解くのに一苦労する部分もあるんだけど、それが“読書をしている”気分に浸れて、読みごたえに繋がりとても心地よい。大女優から“幻の映画フィルム探し”を依頼されたのを発端に、横浜で起きた殺人事件に巻き込まれ、その二つを調べるために香港へ渡り、そこでも不可解な連続殺人に巻き込まれていく。登場人物が多いので、頭の中で整理するのも大変…でも最後はうまく繋がったかな?VR世界の中に古今東西の映画キャラクターやメカが登場し、映画ネタも満載なスピルバーグの新作「レディ・プレイヤー1」が映画でヒットしているが…それに通じる、日活映画愛と香港映画愛、ハリウッド古典名作愛に溢れた、いやかなりオタク趣味(笑)なハードボイルド。エースのジョーこと宍戸錠本人の登場にもニヤリとさせられる。幻のフィルムの内容を含む、後半のオークションシーンなんかは、自分でもわかるネタがいっぱい出てきて、ページをめくりながらゲラゲラ笑いっぱなしだった。ホント、これ…日本と香港(中国)の合作で映像化してほしいな。本の表紙イラストも雰囲気があって素敵…そのままポスターにして飾りたいくらいだ。


矢作俊彦 フィルムノワール/黒色影片(新潮社・単行)

矢作俊彦 フィルムノワール/黒色影片(新潮社・単行)