街の影 京都、十字路、落とした記憶【電子書籍】[ 池田久輝 ] |
昨日、読了した麻生幾の「クリスマスツリー3 傷を命じた犯人」と一緒に…割引クーポンとTポイントを使ってBookLive!で配信購入しておいた“幻冬舎plus+”の電子書籍オリジナル作品の新作、池田久輝「街の影 京都、十字路、落とした記憶」。アフィ利用に使っている楽天Koboでは216円でしたが、BookLive!では期間限定価格の108円だった。108円から、さらにクーポンで20%引きになったのでかなりお得だった。えーと、初めて読む作家さんです。積読本の中にこの著者の「晩夏光」という2013年に発刊されたハードカバーがあったけど、まだ読んでない。物語の内容は…絵画輸入業の傍ら怪しげな裏稼業にも手を染めている主人公の中年男性が、知人から頼まれて香港人青年(18歳)とドライブをすることに。なにやらその青年が悩みを抱えているようで…主人公は少しづつ青年と距離を縮め、悩みを聞き出す。どうやら“何かの事件の目撃者”であるようで、最終的には“裏の人脈”を使って、悩み解消の手伝いをする。主人公は、どこか扱いにくい青年にも、特に諂った態度をとるわけでもなく、もしろ自分と対等に扱うことで信頼を得ていく。そういうコミニケーションを描いている部分はそれなりに面白く読めるものの…事件やその処理の方法も地味なものであり、“悩みを抱えた香港青年”というメイン設定以上の驚きがないのはミステリー、サスペンスとしては物足りない。たぶん、他の作家さん同様、今後は“幻冬舎plus+”で続編が発表されていくのだと思われる。もう少し読み進めて見ないと、主人公の魅力などもまだわからないかな?文章は読みづらくはなく、むしろ好みのものだったので…機会があったら積読本の中にある「晩夏光」にも手を出して見ようと思った。作家の開拓に繋がったので、この電子書籍の購入に意味はあったかな?