大根仁 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(KADOKAWA・電子書籍) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?


auのスマートパス会員の特典で貰った、ブックパスコインを利用して入手した電子書籍「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を読了…今夏、公開予定のアニメ映画のノベライズ小説で、もともとは岩井俊二が監督・脚本を手掛けたTVドラマ(後に劇場公開)が原作。アニメ版の方は「モテキ」「バクマン。」の映画監督・大根仁が脚本を担当しており、このノベライズ小説版は自ら執筆している。元ネタ同様、花火大会の日に、家出を決意した女の子が、クラスメイトの男子と駆け落ちし…ある分岐点を境に、“if”の結末が描かれるわけですけど…ドラマでは2パターンしかなかった“if”がいっぱい出てきて、さらにSF、ファンタジー的な解釈まで盛り込んだアレンジがされているという。他にもキャラクターや時代設定も大幅に変更されていて、よりアニメ的になった。いつごろから企画が動いていたのかは不明だけど…昨年大ヒットした「君の名は。」を意識し、影響を受けているのは明らかだろうなって感じでしたね。ドラマでは主人公の少年少女たちが小学生だったけど、今回の作品は中学生になっている。元ネタが20年以上前ですからね…オリジナルを見ていると、その違いを比較するのも面白い。“スラムダンク”が“ワンピース”になってるとか(笑)このノベライズ小説では著者・大根仁の得意分野であるサブカルネタが、実在の固有名詞と共に色々と出てきたが…果たしてアニメの方ではどこまで再現されているのか?そのあたりも気になる。まぁ、最近はアニメでもけっこう企業タイアップしてるから…もしかしたらまんま出てくるかもね。実写ドラマ版では色々とモヤモヤする部分もあったので…このノベライズ、そして8月公開のアニメ映画を鑑賞することで、それらの新解釈・補完はできると思う。“小説”としては…1時間くらいでサクサクと読めちゃう分量なので、現時点で元ネタを知らない人が読むと物足りなさもあるだろう。