勝手に映画紹介!? -908ページ目

バジリスク~甲賀忍法帖~(2005年)



4月12日より各地区で順次放送が開始される、新作アニメ「バジリスク~甲賀忍法帖~」の第1話先行ブロードバンド試写会に当選し、自宅PCでたったいま、鑑賞しました。

慶長十九年四月…駿府城。徳川家康は甲賀と伊賀、忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮合戦の結果で、三代将軍の世継ぎ問題を解決することにした…。しかし、互いに憎みあう一族の跡取り、甲賀弦之介と伊賀の朧は愛し合う仲だった…。

試写会だからかな…オープニングやエンディング映像が無かったので、スタッフやキャストの詳しい情報がわからないんだけど…このクオリティを最後まで保ってくれれば、なかなかいいアニメになってくれるのではないかと、期待できますよ。声を聴いて分かった範囲内ですが、声優陣も小林清志さんや大平透さんなどベテラン勢が多数参加していて…キャラクターのイメージにけっこうあっている。

アニメ版第一話「相思相殺」を見る限り…原作コミックの第1巻、第一殺「十対十」をかなり忠実に、そしてコミックでは詳しく描かれていなかった、甲賀弾正とお幻もまた、過去に恋仲であったというエピソードをちゃんと描いており、アニメならではの演出も楽しめた。

一話はかなり丁寧に、原作の1話をなぞっていたわけだけど…原作全5巻(連載35回分)に対して、アニメはいったい全何話なんだろうか?これからも、コミックを忠実になぞっていくのか…それとも大幅なアレンジがあるのか…今後の展開が楽しみだ。

 

原作:山田風太郎 漫画:せがわまさき 

監督:木﨑文智 キャラクターデザイン:千葉道徳 アニメーション制作:GONZO

出演:小林清志 鳥海浩輔  京田尚子 矢薙直樹 水樹奈々 大平透 麦人 ほか

【放映情報】
テレビ埼玉       4月12日より  毎週火曜日25:00~25:30
テレビ神奈川   4月14日より  毎週木曜日25:45~26:15
ちばテレビ    4月16日より  毎週土曜日25:35~26:05
三重テレビ   4月12日より  毎週火曜日24:30~25:00
KBS京都    4月12日より  毎週火曜日25:30~26:00 


【原作本の購入】

バジリスク-甲賀忍法帖 1 (1)
バジリスク-甲賀忍法帖 2 (2)
バジリスク-甲賀忍法帖 3 (3)
バジリスク-甲賀忍法帖 4 (4)
バジリスク-甲賀忍法帖 5 (5)
完全解読BOOKバジリスク甲賀忍法帖

 




【バジリスクに興味がある方はぜひコチラも…】


山田風太郎チックな忍者アニメ…TVシリーズより、やはり劇場版の方が面白い!


【山田風太郎作品の傑作】






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キャットウーマン(2004年)


2005年4月8日発売、レンタル開始の新作DVD「キャットウーマン」を鑑賞した。オスカー女優のハル・ベリーがキャットウーマン役に挑戦というのが話題になったが…アカデミー賞とは真逆なゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)受賞という最低映画のレッテルを貼られてしまった、この作品。映画舘で見忘れたので…DVDを予約しちゃったのだが…まさかラジー賞獲る程酷い作品だとは思ってもいなかった。

化粧品会社のグラフィックデザイナーとして働いていたペイシェンスは、会社が発表する新製品が人体に悪影響を及ぼす副作用があるにも関わらず、それを隠しとおそうとしているというのを知ってしまう。口封じの為、社によって殺されてしまったペイシェンスだが…猫のもたらす不思議な力によって、生まれ変わり…キャットウーマンとして悪と対峙していくことになる。

確かに…物語は酷い出来だ。これはラジー賞で作品賞、脚本賞を獲ったのもうなずける。こんなチンケなストーリーでいいのかよって思ってしまう程、中身がない。ただ…同じようなアメコミ・スピンオフ映画、「デアデビル」から派生した新作の「エレクトラ」をたまたま試写会で見ていて…本当に駄作だったので(感想はこちら)、あの酷さに比べたら、まだ「キャットウーマン」の方がマシに感じてしまった。時々、カッコイイ映像もあるし…許してもいいかなって思ってしまう。ただ、やはり…ティム・バートンの初期バットマン2作品には到底、追いつかない。


キャットウーマンに生まれ変わった後のハル・ベリーねーさん、シーザハンズのような見事な手さばきで、自分の手でヘアスタイルを変更。なんか、研ナオコに見えるんですけど(爆)レザーコスチュームを身に付け、マスクで顔を隠し、ムチを振り回す姿はキャットウーマンというより…“女王様とお呼び!”って感じだ。


ハル


よく引き受けたな~って感心してしまうほど…今の自分自身そのまんまな雰囲気、シャロン・ストーンの悪女っぷりはさすがとしかいえない。旦那と社のイメージモデルの座を若い女に奪われ…僻み、厭味を平気でぶちまける…嫉妬に狂った年増女。化けの皮が剥がれていくところが…妙にリアルで生々しい。

こんな二人が…正真正銘“キャットファイト”で対決する姿…年取ったフェロモン女優二人が、プリプリ振るオケツを思わず注視してしまう自分が悲しいです…。

かつて、ミシェル・ファイファーがバットマン リターンズでキャットウーマンを演じていた。今回のスピンオフ映画も、完成するまで紆余曲折あったようで…自分が知っているのはアシュレー・ジャドで映画化が進行しているなんて話だった。いつのまにか、ハル・ベリーになっていたわけだけど…、それこそ「デアデビル」でエレクトラを演じたジェニファー・ガーナーとか、「ダークエンジェル」のジェシカ・アルバなんて女優の方が…似合いそうな気もするんだけどなぁ。

闘う女優好きな人は…いちおう押さえで見ておくといいでしょうね!

ワーナーさん、何気に定価値下げしてません?新作DVDだと…だいたい税抜き2980円だったのに…今回は税込み2980円でした。ワーナーさんなので…音声はドルビーデジタル5.1chしか収録されていませんが…充分、サラウンド感も味わえ…画質も安定しています。作品の質はともかく…DVDのクオリティはいつも通り上々でした。我慢できる人は…数ヶ月待って、廉価版でもいいんじゃないですか?

監督:ピトフ
出演:ハル・ベリー シャロン・ストーン ベンジャミン・ブラット ランベール・ウィルソン

【DVDソフトの購入】
DVD キャットウーマン 特別版
 












【闘うハル・ベリー&シャロン・ストーンといえば…】






    
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ご近所探偵TOMOE(2003年) 

 
 
今夜、日本テレビの深夜番組「爆笑問題のススメ」(関東地区 金曜日 深夜26:08~)…に作家の戸梶圭太が出るらしい。アレ、この番組、関東での放送日変わった?金曜日だったっけ?札幌テレビ製作なので…他の地区では既にオンエアー済みの所もたくさんあるようですね。実は、ダーティ戸梶こと、戸梶圭太先生の大ファンでありまして…独創的で、パワーがあって、下品で、危険で、キ●ガイな物語を紡ぎだす…戸梶節に毎回魅了されてるいるのですが、そんな戸梶先生の作品の中でも大好きなご近所探偵 TOMOEシリーズを、あの「ケイゾク」や「TRICK」でお馴染みの堤幸彦監督がWOWOWのドラマで映像化したのが、コレです。野波麻帆が、女優生命をかけて(本当か?)、エッチに可愛く、トモエちゃんを熱演。旦那役の宮藤官九郎との…微妙なコンビネーションで不思議な世界を構築している1本です。畳み掛ける不条理かつエロネタで…原作のクレージーさに、さらに堤幸彦の個性的な演出が加わり、まぁ、地上派ではオンエアーできないよなって納得の作品に仕上がっています。

売れない女優の石丸ともえと、イラストレーターの勝雄は新婚カップル。2人は郊外のニュータウンひよどりヶ丘に暮らしている。ある日、ともえは、他人には決して見せられない恥ずかしいゴミを捨てようとしていたのだが、茶筒に入れておいたはずの恥ずかしいゴミが、他人の持ち物とすりかわっていたことから大騒ぎ。他人に、あの秘密が知られたら、女優生命の危機だということで、独自の捜査をはじめる!どうやら、お隣さんの阿久仏家の奥さんとゴミ捨て場で遭遇した時に、中身が入れ替わったらしいということに気づくのだが…。刑事シューマッハ、女スパイレッドフォックスまで絡んできて…チン騒動はさらに悪化していく。

3冊ある原作本を適度にブレンドし…オリジナルの雰囲気を残しつつ、独自の展開に発展させていくドラマ版「ご近所探偵 TOMOE」。この作品の見所は…やっぱり原作には無い、ともえの秘密だろう。原作を知っていると、あまりにも凄すぎる、酷すぎる、馬鹿馬鹿しすぎる秘密に、堤幸彦は、戸梶圭太以上に変な人なんだなぁって思います。あの秘密が、監督のアイデアなのか、脚本家のアイデアなのか、原作者のアイデアなのか…詳しくは分からないけど、強烈なオチが待っています。このドラマ版を見てから、原作を読むと…戸梶の小説も、案外まともに感じるかも(いや、それはないか)。

原作に登場した、馬鹿馬鹿しいまでに個性的で強烈なキャラクターたちを、よくまぁ映像にしたなぁって思います。ただIZAMの演じたシューマッハ刑事…原作だとスキンヘッドでドイツ人とのハーフという設定なのだが、見るからにカツラのパンチパーマ姿っていうのが、ちょっとイメージ違うかな。かえって…違う役で出てきた麿赤兒あたりの方が、シューマッハ役が似合ったかもしれないと自分は思うのだが。それにしてもシューマッハってネーミングが凄すぎる。原作では、佐伯シューマッハ源三郎警部というフルネームが出てきたけど、ドラマ版はどうだったか、覚えていない。

原作者の戸梶圭太先生のカメオ出演…実は、作品の半分は他の演出家さん(助監督さんだったかな?)が監督しているという内輪ネタをそのまま作品に取り込んじゃったりして…何度も画面に登場する堤幸彦本人を見て…やっぱ出たがりなんだなぁなんて思ってみたり…随所にちりばめられた遊びも、なかなか楽しい。

よかったら、レンタルででも見てみてください!野波麻帆のシャワーシーンありです。あとDVDでは、やる気のない、堤幸彦のオーディオコメンタリーとかも入ってます。こちらも本編同様、馬鹿馬鹿しくて笑えます。

WOWOWの公式サイトはコチラ⇒クリック
 

監督:堤幸彦 原作:戸梶圭太
出演:野波麻帆 宮藤官九郎 IZAM 石橋蓮司 麿赤兒 武内享 浜崎貴司

【DVDソフトの購入】 
DVD ご近所探偵 TOMOE -ディレクターズ・カット- 
 









【原作小説】
原作 ご近所探偵TOMOE
原作 ご近所探偵TOMOE〈episode2〉
原作: ご近所探偵TOMOE〈episode3)




【戸梶圭太&堤幸彦の傑作といえば…】

原作 溺れる魚
DVD 溺れる魚





 
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レディ・ウエポン(2002年)


2005年4月8日発売、レンタル開始の新作DVD「レディ・ウェポン」を毎度の事ながら、1日早く購入し…早速鑑賞した。2002年製作と、ちょっと古めの映画ですが、輸入盤DVDなどで最新作をいち早く見ているような香港映画マニアの間では評判の良かった作品で、ようやく昨年末に日本でも単舘系で劇場公開され、今回のDVD化となったわけです。「HERO」「LOVERS」のアクション監督、チャン・シウトンが監督をつとめたというのが、売りの一つではありますが、ちゅーことは、スティーブン・セガールの「沈黙の聖戦」の監督でもあります(笑)

世界各地から、美しく運動能力が長けた少女達を誘拐してきては、最高の美貌と肉体をあわせ持つ最高の暗殺者に育て上げるマダムM。もちろん逃げ出す者、ちょっとでも油断をし隙を見せた者は、容赦なく殺される運命だ…。月日は流れ、サバイバルな厳しい訓練を生き延びた彼女たちの前に、とんでもない最終試験が待ちわびていた。厳しい訓練を共にしてきた仲間たちとの殺し合い…それに勝ち残った者だけが、殺し屋としてマダムに認められるのだが…。一方、初めての捜査で、マダムMの関わる事件に直面したCIA捜査官のジャックは…長年、マダムMを追い続け、ようやく捕まえるためのある手がかりを見つける…。

これは面白い。エロイし、セクシーだし、カッコイイ…。初っ端から…女殺し屋が娼婦に成りすましVIPを暗殺するなんてシーンから始まるのだ。自分の身体を使って、男に最高の快楽を与えながら…素手で脊椎を破壊し窒息死させるなんてとんでもない荒業を披露してくれる。SEXシーンをヘラヘラしながら覗き見していたCIAも、これにはビックリだよね(笑)でもって、この技が…女殺し屋軍団の必殺技で、その後、何度も登場するのだ(笑)なんか、必殺シリーズの念仏の鉄みたい。

幼い少女達がタンクトップ姿で、足を振り上げるなんて訓練シーンも出てくるので、一部のロリータマニアな方にもお薦めか?自分はもちろん、月日が流れた後の…成長したセクシー美女の方が好きですよ(笑)そんな彼女たちのキャットファイト(まるで「あずみ」のような仲間同士の殺し合い)を惜しみなく見せてくれますので、大満足。チャンバラ、マーシャルアーツなどを駆使して、女同士のガチンコバトルが描かれていく。その後に控える…暗殺者となった彼女たちのセクシーシーンや、銃撃戦もとにかく素晴らしい。

ただ、訓練を生き延びた主人公が、世界中で仕事を始めるあたりまでは、非常に緊迫感もあり、面白かったのですが…舞台が香港に移った後半戦が、イマイチ盛り上がりに欠ける。組織に誘拐され、暗殺者となった娘と母親の再会、さらにはCIA捜査官とのロマンス…仲間との友情や裏切りといった人間ドラマ的なものを詰め込みすぎちゃったせいか、どれも消化不良でかなり中途半端だった。大物ぶりを発揮していたマダムMとかも…急に存在感なくなるし、ラストのあるボスとの戦いも、アクション自体は色々なアイデアを詰め込んでいて、目を楽しませてくれるのだが…そこに到達するまでが、なんだかあっ気ない印象。

ドラマ部分がしっかりしてれば、マジで傑作ですよ…まぁ、アクションとお色気を楽しむ分としては、申し分のない作品です。「ニキータ」に「あずみ」と「バトルロワイアル」の要素を加え、さらにセクシー&エロで武装した映画…そんなイメージかな??

音声仕様は2chステレオ…香港版はちゃんと5.1chになっていたような気がしたが…ちょっと残念。画質はずば抜けて綺麗ってわけでもなく並。一箇所、ダニエル・ウーがCIAの部屋で、誘拐事件を調べているという、映画が始まって7、8分のシーンで、字幕が消えてしまうという字幕ミスを発見したのだが、製品不良なのか、それとも但し書きの"DVDフォーマットの関係による一部お見苦しい映像”の範疇なのか…ちょっとメーカーさんに問いただしてみようかと思っているところだ。


監督:チン・シウトン
出演:マギーQ アンヤ ダニエル・ウー アルメン・ウォン チェン・ペイペイ


【DVDソフトの購入】
DVD レディ・ウェポン














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ネプチューン in どつきどつかれ(1998年)


ネプチューンの名倉潤が、元おニャン子の渡辺満里奈と結婚しましたね~。けっこう渡辺満里奈好きだったんですけど…なんで、名倉潤なんだろう。さっき、番組やってたけど…見なかったなぁ。そういえばホリケンの方は…あの女優さんとその後どうなったんだろうか?

祝・名倉潤結婚!ということで…芸能ニュースのタイムリーな話題にひっかけて、こんな作品をご紹介!「ネプチューン in どつきどつかれ」…岸和田少年愚連隊シリーズでお馴染み中場利一原作のこの作品。まぁ、一応、これもシリーズの一つなんだと思います。井筒和幸&ナイナイの1作目以来、お笑い芸人の映画出演、登竜門のようになっていたこの岸和田シリーズ…最近は竹内力(カオルちゃん)にかっさらわれてしまった印象が大きいが、千原兄弟ココリコ猿岩石なども、似たような作品に出演経験があったりする。

喧嘩に明け暮れ、トラブル続きのリイチとミンチの前に…刑務所から昔馴染みのガイラが帰ってくる。3人でつるんでも…相変わらずだ。そんな時、リイチはカタギの銭湯の娘に一目惚れ。ガイラは、別れた昔の恋人ウミに未練タラタラの様子で…追い掛け回していた。ある日、ウミの新しい恋人、チンピラのチビマルが、ヤクザ竜旦会のシャブをネコババしているのがバレてしまい、さらわれる。ウミはガイラに助けを求めるのだが…。

ネプチューンの演技は…はっきりいって酷い(笑)彼らの関西弁もあまり迫力を感じない。唯一、名倉潤だけ関西方面の出身ということなので…他の二人よりは自然だったけど。ホリケンに関しては…タレントやってる時のまんま、一人浮いてる存在というか、何をやっても邪魔者扱いされてるような、どうでもいいキャラクターだった。

ただ、映画はツボを突いたベタなギャグとか、けっこう笑えて…意外と退屈しない。木下ほうかのお約束なヤクザ役、土平友厚(現・土平ドンペイ)のチンピラ役での登場に…井手らっきょや、レッツゴー三匹などのゲスト的なタレントもなかなか味がある。

「愛があれば2回で充分なんじゃい!」…劇中、彼女と付き合いだしたばかりのリイチ(原田泰三)が、結婚を決意したことを仲間に笑われた時に、吐いた台詞が、なんか印象に残ってる。そんな運命的な出会いを自分もしてみたいです、ハイ。

とにかく、劇中…ネプチューンのメンバーは殴られまくり、蹴られまくり、ボコボコにされっぱなしなので…“俺の満里奈を奪いやがって!”と、密かに思っている渡辺満里奈ファン(って、おニャン子時代じゃあるまいし、もうあんまりいないか)の人は、ボコられる名倉潤でも見て、スカっとしてください。

監督:小松隆志
出演: 原田泰造 名倉潤 堀内健 及川麻衣 栗林みえ  井手らっきょ 土平友厚 木下ほうか


【DVDソフトの購入】
DVD どつきどつかれ
 














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ソドムの市(2004年)


 

2005年4月2日発売、レンタル開始の新作DVD「ソドムの市」を鑑賞した。「リング」の脚本家・高橋洋の初監督作品で、映画番長というDV撮影の低予算映画シリーズで、その中でもホラーというテーマで日本を代表するホラー監督が参加したホラー番長シリーズの1本。決してピエル・パオロ・パゾリーニの「ソドムの市」とは違いますので、お間違えにならないように(笑)

時は18世紀…見に覚えのない調伏の罪で領主、俎渡海市兵衛に責め殺された二人の女、テレーズとキャサリン、実は濡れ衣だったと判った途端、俎渡海一族に本当の呪いが!そして300年後、キャサリンは恐るべき因果で俎渡海家の子孫・市郎の妹へと転生した。ただひたすら兄を慕うつもりが大量殺戮をもたらし、市郎は“ソドムの市”なる極悪人へと変貌するのだ。

あらすじを読んでいただければ分かるとおり、“ソドムの市”とは人の名前で、“座頭市”みたいな(っていうか、パロディ)名前だったんですよね(笑)ホラーとは名ばかりで、全く怖くありません。「リング」路線の映画を期待している人は…清水崇監督のホラー番長作品「稀人」でも見た方がいいでしょう。そうですね、この映画は…同じ高橋洋脚本でも…「発狂する唇」「血を吸う宇宙」の路線を許せる、許容範囲の広い方へお薦めです!


とにかく馬鹿らしい映画…低予算を逆手に取ったような、ふざけた合成映像は爆笑必至。新幹線脱線シーンの衝撃は…「新幹線大爆破」を軽く越えます…だって、だって、プ…(これ以上は言えないので、興味がある方は実際に映画を見ましょう)ですよ。クライマックス、東京上空に飛来するB-29なんて…「ローレライ」にタメはれる!わけはありません(爆)

でも、こんな映画でも…意外とカッコイイ殺陣シーンとガンファイト。特に、テレーズ役の小嶺麗奈は、モーゼルをガンガン撃ちまくる…。敵も一般人も容赦なくフルオートで撃ち殺すから、凄すぎる。なんかモーゼルっていうチョイスが押井守チック(そういえば、不条理な世界観は、押井守の実写作品にも通じるなぁ)。最後にはショルダーストック付きで、暴れてたからね。殺陣シーンは、「キル・ビル 」に負けないくらい、血しぶきが舞い上がっていた。


公式サイトで予告編なんかも見れますので、よかったら⇒クリック


監督:高橋洋
出演:浦井崇 小嶺麗奈 中原翔子 園部貴一 宮田亜紀 吉行由実 秋本奈緒美 津田寛治

【DVDソフトの購入】
DVD ホラー番長シリーズ ソドムの市

ホラー番長4作品+映像特典が付いた、お得なBOX(定価9975円、単品で買うと1作品3990円)も出ています!BOXは限定版なので、買い逃しに注意です! 












【高橋洋といえば…】
DVD リング
DVD リング2
DVD リング0~バースデイ~
DVD 発狂する唇
DVD 血を吸う宇宙












 




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ブラインド・ホライズン(2004年)

ブラインドホライズン

2005年3月25日発売、レンタル開始の新作DVD「ブラインド・ホライズン」を鑑賞した。大統領暗殺という内容からか、24 TWENTY FOUR シリーズを意識したようなジャケットに感じるのは自分だけではないはずだ。主演は、最近ただのオヤジになってきた感が強いヴァル・キルマー。「スクリーム」のネーヴ・キャンベルのほか、フェイ・ダナウェイやサム・シェパードといったベテランが、脇を固め…そこそこメジャー俳優が出ているサスペンス映画だ。

ニューメキシコの砂漠で、頭を撃たれて倒れていた男が、ブラックポイントという小さな町の病院に収容された。数日後、彼は意識を取り戻すが、なんと自分の名前すら思い出せず、記憶を失っていたのだ。そんな彼の記憶の片隅に…“この町で大統領の暗殺計画が行われている”というキーワードだけが残っていた。田舎町に大統領などやってくるはずはないと、捜査を担当する保安官たちも信用してくれないのだが…。そんな時に、彼のフィアンセだと名乗る女が病院に現れた!

 24 TWENTY FOUR のように、次から次へと、瞬きをする暇がないほどスリリングな作品を期待していると、ちょい拍子抜け。一応、暗殺計画の暗号名らしき名前と、あと何日…なんてカウントが挿入されるのだが、緊迫感も何にも感じない。記憶喪失なんて設定がありながらも、フィアンセだと言い張るネーヴ・キャンベルや病院で看病してくれたパツキン美女の看護婦といちゃついてるだけで…主人公に魅力も感じない。見ている側にも主人公と同じように、記憶を混乱させようとする魂胆なのか、「メメント」のようなしつこいフラッシュバック演出が、かえって逆効果。

一応、主人公の正体が誰なのか…?本当に大統領の暗殺計画なんてあるのか?そしてそれは阻止できるのか…?と、後半になるといくつか見せ場は出てくるのですが、いまひとつ盛り上がりに欠けているのは何故か?(笑)やっぱ中盤のもたつきが…作品全体のテンポを悪くしちゃったかなぁって感じ。出だしは、けっこう期待してんだけどなぁ。

レンタルだったら充分、暇つぶしになります。看護婦役のパツキン美女(エイミー・スマート)が、けっこうセクシーです。ネーヴ・キャンベルが相変わらず野暮ったかったので、余計にそう感じたのかもしれないけど…。

 

監督:マイケル・ハウスマン
出演:ヴァル・キルマー ネーヴ・キャンベル サム・シェパード フェイ・ダナウェイ

【DVDソフトの購入】
DVD ブラインド・ホライズン



【大統領暗殺といえば…】
DVD ザ・シークレット・サービス
DVD ディレクターズカット JFK 特別編集版
DVD 24-TWENTY FOUR-Vol.1

 
24 シーズン1は…大統領候補だけど、まぁいいか。

 










【記憶喪失といえば…】
DVD ボーン・アイデンティティー スペシャル・エディション
DVD マルホランド・ドライブ
DVD メメント
DVD 愛と死の間で
DVD ペイチェック 消された記憶



-2005年4月8日追記-

ブラインド1ブラインド2
左がアメリカ版DVDジャケット…右が日本国内版のセルDVDジャケットのようです。当方が利用した写真は…どうやらレンタル版DVDやビデオのジャケットとして使われているものみたいです。












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オーバードライヴ(2004年)

オーバードライヴ 


2005年3月25日発売、レンタル開始の新作DVD「オーバードライヴ」を鑑賞した。吉田兄弟などの活躍で…若い世代にも注目されている三味線を題材にした映画。たまたま新聞を読んだら、昨日は津軽三味線コンクール全国大会なるものも催されたそうで…なかなかタイムリー選択だなぁなどと感じているところです。

人気バンドユニット“ゼロデシベル”のギタリスト麻田弦は、メンバー同士のいざこざで、クビになってしまった。そんな時、“下北沢”に出かけるため、たまたま乗り合わせたタクシーの運転手に“下北半島”まで拉致されてしまう。実は、このタクシー運転手は、三味線弾きの後継者を探していたのだった…。ひょんなことから三味線の世界に飛び込んでしまった弦は、いったいどうなってしまうのか?

自分の想像では、もうちょっと真面目な作品…スタイリッシュな映像ながらも真剣に三味線の世界を見せるような作品だと勝手にイメージしていたのだが、スポ根+ギャグ漫画風の世界観にとにかく唖然。高橋留美子の漫画でも見ているような世界観…“三味線”の前に“格闘”の二文字を付け加えたいような作品だ。ムーラン・ルージュアメリばりに、CGやらアニメやら…騒々しい演出てんこもりで、馬鹿馬鹿しいギャグと強引な設定を延々と127分もの長時間を見せられるとちょっと苦痛だ。もう少し短ければ…地獄甲子園のような馬鹿映画として、もっと楽しめたような気もするけどなぁ、ちょっと勿体無い。エンディングが劇中バンドのミュージックビデオ風になっていて…最後の最後まで、画面に釘付けにしようという作り手の意気込みに…もういいよって感じでした。


まぁ、矢口史靖監督の「スウィングガールズ」同様、音楽映画としての見せ場はキッチリ抑えているので、多少の爽快感は味わえたかな。最後のあの曲の選択は…よく映画で使われるベタな曲だったので、映画マニアを意識しすぎではないかと思うけど。

我侭なバンドのヴォーカル娘を演じた…鈴木蘭々が、なんかよくいそうな、一発屋ミュージシャンの雰囲気をよく出してるなぁって思いました。 演技力はともかく、杏さゆりは、可愛かった。


監督:筒井武文
出演:柏原収史 鈴木蘭々 杏さゆり 賀集利樹 ミッキー・カーチス 新田弘志 新田昌弘 石橋蓮司

【DVDソフトの購入】
DVD オーバードライヴ
オーバードライヴ
 











【音楽映画といえば…】
DVD スウィングガールズ スタンダード・エディション
DVD この世の外へ クラブ進駐軍
DVD Quartet(カルテット)











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珈琲時光(2003年)


2005年3月29日発売、レンタル開始の新作DVD「珈琲時光」を鑑賞した。小津安二郎の生誕100年ということで、アジアの巨匠・侯孝賢ホウ・シャオシェン)が小津作品にオマージュを捧げて作った映画だということだが、小津作品を語れるほど見ているわけでもなく、侯孝賢だって代表的なタイトルをいくつか挙げられるくらいの知識しか持ち合わせていないので…個人的には浅野忠信出演の新作邦画程度でしか、この映画を語れないと思う。ミュージシャンの一青窈が本格的に女優デビューしたというのも目玉の一つだが、あまり興味ないし。制作は日本、出演者も日本人ばかりだが…主要スタッフは侯孝賢同様、あちらのスタッフで占められていた。

東京で一人暮らしするフリーライターの陽子は、台湾人のボーイフレンドの子供を妊娠する。結婚はせずに、子供だけ生んでいこうと決めるが、そのマイペースな性格に、実家の両親も心配な様子…。親友で、古書店の店主である肇は…そんな陽子に片思い中?

どうなんでしょう、この映画…エンディングテーマである主題歌こそ一青窈本人が唄っていますが、ありがちな劇中ミュージックビデオをやらかしていないのは、誉められますかね。ただ、だらだらとフェイクドキュメンタリーのような映像を見せられ、電車に乗ったり、降りたり…喫茶店に出かけてはコーヒー飲んだり、一青窈の“ぶらり途中下車の旅”と化した映画本編は…見ている観客が、眠気を覚ますために、濃いブラックコーヒーを飲みたくなるような映画であるのは確かです。

いや、嫌いじゃないですよ…いい意味で退屈な、何も起こらない世界。ほとんどストーリーなど無視して、今の東京、そして失われていくだろう東京の風景を写した、写真として楽しむには…。控えめなBGMに、電車のゴトゴトという音、駅や車内アナウンス、都会の喧騒などを、リアルに聴かせるドルビーデジタル5.1ch音声もけっこう心地よかったです。ただ…今現在、東京に住んでる人が、普通に映画を見たい時に、延々と2時間近く…こんな現実的なものを見せられて面白いかどうかは別かもしれない。騒がしい新宿駅を単調に捉えた映像など…サラリーマンやOLが見たら、嫌な日常を思い出してしまうほど、リアルだろう。

浅野忠信の相変わらず自然な演技は、この作品にとってもマッチしていたと思うが…一青窈のカミカミの台詞をそのまま使うのは、演出なのか、日本人じゃないから気づかなかっただけなのか…自分には分かりません。一青窈の場合は自然な演技というより…演技してないじゃんって方が近かったかな。

平行して走る2台のJR線…ドア越しに走るもう一台の電車に浅野忠信がさりげなく乗ってるなんてシーンとか(撮影は大変だろうなぁなどと思ったり)、都電荒川線のホノボノとしたシルエットなんかは…けっこう好きだけどね。意外と鉄道マニアには楽しめる映画かもしれない。5.1chサラウンドのチェック用ディスクホームシアター・リファレンスに収録されている秩父鉄道C58みたいに…リアルな鉄道音を楽しみましょう(笑)

監督: 侯孝賢
出演:一青窈 浅野忠信 萩原聖人 小林稔二 余貴美子


【DVDソフトの購入】

珈琲時光











侯孝賢の軌跡 DVD-BOX 90年代+「珈琲時光」篇

「珈琲時光」のほか、ホウ・シャオシェンの代表作3本、「フラワーズ・オブ・シャンハイ」「憂鬱な楽園」「好男好女」に特典ディスクを加えたDVD-BOX 










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ヘルボーイ(2004年)

2005年4月2日発売、レンタル開始の新作DVD「ヘルボーイ」を鑑賞した。うちの近所のシネコンでは上映してくれなかったので、DVDの発売を待ちわびていた。他のアメコミ系作品に比べると地味な印象だが…雑誌・映画秘宝などでは評判も良かったので、期待が高まっていた。

ナチスの陰謀により第二次世界大戦末期、悪魔の子ヘルボーイがこの世に誕生した。ヘルボーイは陰謀を阻止したアメリカ軍と超常現象学者のブルーム博士に秘密裏に引き取られ、人間として育てられた彼は、今ではアメリカ政府のエージェントとして活躍していた。そんな中、かつての失敗した悪事を成し遂げようと妖僧ラスプーチンが復活し、人類滅亡をかけた戦いが始まる…。

いや~見るからにゴツイ主人公。キン肉マンに出てきたバッファローマンのようでもあり、後姿はスト2のエドモンド本田じゃないかと思ってしまうくらい、似合わないちょんまげスタイル(笑)こんなブサイクなヒーローを…特殊メイクなしだって演じられそうな個性的な顔立ちロン・パールマンが怪演している。容姿は醜いし、おつむも弱いが…心は優しい。一仕事終えた後は葉巻で一服するワイルドな面も見せながら、立ち振る舞い・行動は妙にお子様チック。そんな微妙なアンバランスさが、他のアメコミヒーローにはない魅力を感じる。

一方、クロスファイア矢田亜希子よろしくパイロキネシス(念力発火)で炎を操る美女リズをセルマ・ブレアが根暗に演じている。「ブレイド2」「ミミック」のギレルモ・デル・トロ監督らしく、アメコミ映画とうよりは、全体的にグログロモンスター系な映画ではあるのだが、ヘル・ボーイとリズの美女と野獣的なラブストーリーにお話を持っていくあたり、さすが…。「ブレイド2」のクライマックスを彷彿とさせる、ロマンチックな演出に拍手したくなる。

個人的には怪しげな防毒マスクをかぶり、二刀流サーベルを巧みに操る、悪役クロエネンがカッコよかったっす!

SPEさん…最近のパターンで、今後、SUPERBIT版DVDでも出すつもりか、音声がドルビーデジタル5.1chのみで、DTSに対応していないのは残念。ただし、安定したソフトのクオリティを保っているSPEというところか、ドルデジでもDTS音声に匹敵する迫力を出しているあたりはさすがです。サラウンド感、低音ともに申し分のなさ。色々、本編ディスクにもオマケ映像が詰め込んでありますが…画質はそんなに悪く無かったです。

セルDVDはデラックス・コレクターズ・エディション日本限定スペシャルフィギアBOX の2種類が発売されたが…あまりフィギュアに興味はないので…通常価格のデラックス~の方を選択した。一点、声を大きくして、メーカーに文句を言いたいのが、初回限定のスペシャルアウターケスについてだ!初回限定などと大層な触れ込みだが、よくあるアウターケスとはプラスチックのトールケースの上を紙製のケースが覆ってあるだけの品物で、よっぽどのマニアじゃない限り、あまり意味のないオマケの類だ。普通は、すんなりと中身のトールケースが抜けるように作ってあるものだが、今回のケースは寸法がギリギリなので、引っ張り出すのに一苦労だった。こんなアウターケースは非常に珍しく…とにかく使い勝手が悪い(アメブロのリニューアルと同じだ!)もちろん、見終わった後に仕舞うのも大変だ。こんな邪魔なケースつけるなよと思いたいが…ソフトコレクターとして、邪険に扱えないのが悲しい性だったりする(笑)

監督:ギレルモ・デル・トロ
出演: ロン・パールマン ジョン・ハート セルマ・ブレア ルパート・エヴァンス


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【ギレルモ・デル・トロ監督作品】
クロノス ― 寄生吸血蟲
デビルズ・バックボーン スペシャル・エディション
ミミックMIMIC
ブレイド2












 
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