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最も危険な情事(2011年)


勝手に映画紹介!?-最も危険な情事

WOWOWでエアチェックしておいた「最も危険な情事 」を鑑賞…ベテランAV女優・風間ゆみ主演のエロサスペンススリラー。嫁さんいるのに、お見合いパーティーに潜り込んだ主人公のサラリーマンが、ヤバイ女に手を出してしまい、恐怖を味わう。まぁ、不倫のいた~い代償を描いた日本版“危険な情事”ってヤツです。WOWOWで放送したのはHシーンが抑え気味のバージョンだったみたいで、DVDはそれよりも4分ほど本編が長いロングバージョンなんだそうだ。通りで、エロ作品にしちゃ、ボカシもなく、なんとなくエロが物足りないと感じたわけだ。

大手建設会社で働く純一は、専務の娘・聖美と結婚し、将来は約束されたようなものだった。しかし夫婦の間にはなかなか子供に恵まれず、妻が求める排卵日に合わせた義務的なセックスに、純一はプレッシャーを感じ始めていた。そんな時、同僚に誘われ“カップリングパーティー”へ出席。既婚者であることを隠していることに、最初は抵抗を感じ、場になかなかなじめなかったのだが、同じように一人さびしそうにしている女性・潮田怜と知り合い、友人の後押しもあり、その後、男女の関係へ。純一は気晴らしのつもりだったのだが…。

嫁さんにバレないように、ベッドの下に隠したエロ本で興奮して、お勤めに励むと…独身のオイラなんかにゃわからん苦労をしている旦那が、確かに大変そうではある。でも、嫁さんもそこそこ綺麗な女優なんで、贅沢な旦那だなぁと、ちょっとやっかみで見てしまう部分も。嫁さん、もっと庶民的な顔立ち…もしくはブサイクな方が、この旦那に共感できたかもしれんなぁ(笑)この相手じゃ、エロ本というアイテムを使うのも仕方がない、不倫したくなるのも当たり前だよなぁって…思わせなきゃね。

ストーリー自体に真新しさはないものの、不倫相手であり、嫁さんを演じる女優さんたちの貫禄で、スリラーとしてはゾっとさせられる部分ってあるかな?不倫相手が実力行使に出始め…三人で鉢合わせしちゃうところなんてね、自分の人生で、絶対にあんな状況に陥りたくないぜって思う(アンタにゃ、そんな心配いらんだろうって?) 中には自分の境遇と照らし合わせてしまい、さらに怖さ倍増なんていう、うらやましい人もいるのかもしれんが、何はともあれ…火遊びはほどほどにって事ですよ。

見合いパーティーに経歴を偽って参加するって話、栗山千明の「秘密諜報員エリカ」でもやってたけど、そんな危険を冒すよりも、まだ風俗の方がいいんじゃないか?悪い女というよりは、ヤバイ女にひっかかってしまったバカな男って感じだったよねこの主人公…自業自得です。不倫相手が、コンビニ弁当の工場で働く、幸薄い女って設定な割には、住んでる部屋がけっこう小奇麗なマンションだった。ボロっちいアパートくらいの方がもっと雰囲気あったんじゃねーか?そこはちょっとオイラ的にひっかかった部分…。


監督:坂本太
出演:風間ゆみ 艶堂しほり 千葉誠樹 野村貴浩 兵頭未来洋 石原和海


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DVD 風間ゆみ 最も危険な情事/ハード・バージョン
勝手に映画紹介!?-最も危険な情事

男はつらいよ 私の寅さん(1973年)


勝手に映画紹介!?-男はつらいよ 私の寅さん

WOWOWの“史上初!「男はつらいよ」全49作ハイビジョン一挙放送”も本日で終了…ハイビスカスの特別篇まで含み全49作品、無事にコンプリート完了しました。DRモードで録画して保存するほど、予算もかけられないので、全作HGモードで録画してます(本編が短い作品は一部DRもあり)。最初だけ、50GBのBD-Rが余ってたので、5作品ほどまとめて焼きましたが、あとは25GBのBD-Rに2作品ずつ…消費したディスクは23枚かな?で、オイラの鑑賞はようやく12作目に突入…本日は「男はつらいよ 私の寅さん 」の鑑賞です。

フーテンの寅こと車寅次郎が久しぶりに故郷の柴又に帰ってきたのだが…間の悪いことに、博・さくら夫婦がおいちゃんとおばちゃんを誘い九州旅行に向かう直前だった!久しぶりの団欒を楽しみにしていた寅次郎は、ふてくされてしまうのだが、一応、留守番を引き受けることに…。晴れて、旅行に出かけるとらやの面々だったが、寅次郎の事が気がかりで旅先でも落ち着かず…。やがて、皆が旅行から戻ってきたころ、寅次郎は旧友の柳文彦と再会。そして文彦の家に遊びに行った時に、妹で画家のりつ子と出会ってしまうのだが…。

寅さんと入れ替わりに、とらやの面々が旅に出るという展開が珍しい…まるで、いつも柴又の町(または撮影所)から出れない、出演者たちの慰安旅行を兼ねているみたいだよね。逆に寅さんの方は、話の真ん中では旅立たないで、ずっと柴又にいるという展開が新しかった。電話口で大喧嘩して、一度は家を飛び出そうとするんだけど…「さくら、止めるなよ!」とお約束のセリフをはくと、そのさくらがいないで、さびしそうな顔をする。タコ社長がそれを見て憐れんだりするのが、印象的なシーン。

寅の子供時代の友達役で、前田武彦が出てくるんだけど…挙動がおかしくて、さくらに痴漢と間違われてしまう。その妹が岸恵子で今回のマドンナ…初対面で寅と大喧嘩するという、ラブコメの定番な出会い方をする。まぁ、常識的な人間が見れば、寅次郎みたいな非常識な人間に、ブチ切れるのは当たり前だろうなぁ。ひとつ前のマドンナであるリリーさん、浅丘ルリ子あたりも、さばさばしたマドンナだったが、本作もなかなか男勝りなキャラであり、だんだんと女の人が強くなってくる時代の始まりなのかなぁ~なんて思いながら見ていた。

好意を寄せている寅次郎に、はっきりと「お友達でいましょ!」と言い切るあたりもすがすがしいかな?男にとっちゃ、一番みっともないフラれかただけど、寅の気持ちに気づいていながら、平気で他の男とくっついちゃうような今までのマドンナよりは好感がもてたりもする。寅が、そんなマドンナに会いに行く口実として、さくらと満男を家に連れて行くシーンで、セーター姿の岸惠子が、うっすらとブラジャーが透けて見えるのが、なんとも色っぽい、大人の色気ですねぇ。岸惠子っていうと、市川崑の金田一映画とかのイメージの方が強いんだけど。


監督:山田洋次
出演:渥美清 倍賞千恵子 岸惠子 前田武彦 松村達雄 三崎千恵子 前田吟 笠智衆 太宰久雄 津川雅彦


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映画秘宝2012年3月号発売、ベスト&トホホ10発表…その前に、本屋に文句を言いたい!


 勝手に映画紹介!?-映画秘宝2012年3月号発売


関東地方も、昨日から続く雨で、冬らしい寒さを味わっております…そんな中、本日21日には映画秘宝 2012年 03月号 の発売日だったので、昨日、面倒くさくて買いに行かなかったDVD&ブルーレイでーた 2012年2月号 と一緒に購入しようと雨の中えっちらおっちらと徒歩で近所の本屋まで出かけて行ったのですが…まずは、最近、いつも買ってる駅ビル南口にあるB書店へと向かってみた。ここはいわゆる繁華街と反対の位置にある小ぢんまりした書店なんだけど、そこそこ有名なチェーン店の支店なので、品揃えはまぁまぁ。

で、立ち読みのおっさん連中をかき分けて、エンタメ雑誌コーナーで目的の映画秘宝を見つけたんだけど…棚に入荷している5冊の本全部が、表紙が傷だらけ!表紙の表面がスリキズだらけなのはよくあることだが…背表紙の潰れ、角折れ、表紙の印刷がはがれ下地の白い無地が出ちゃってるものなどどれも、今日出たばかりの新刊雑誌にとても見えない。立ち読みされたって、ここまで酷くないだろうって感じ…定価1050円もする本なのに、こんなの買えねえぜ!と怒りをあらわにして店を出る。

実は、昨年も同じようなことが何回かあったのだが…雨の日だと、こういう事がよく起きる。きっと、本の取次店から運ばれてくる段階で、雑に扱われているのだろう。段ボールに詰め込まれたたくさんの新刊本、きっと映画秘宝なんて、一番下の方に入ってて、本を出し入れする時なんかにも汚れてしまうのだと思う。仕方がないので、駅ビル北口に昔からある地元の書店Sへ向かう。かつては、市内に何店舗も支店があったのだが、派手にやりすぎて今ではこの駅ビルのみになってしまった…まぁ、それでも、地元の本屋の中では規模は大きい。

もちろん、ここにも何冊も映画秘宝は入荷している…でも、案の定というか、やっぱり…棚に並んでいる全部に目立つ傷が出ているんだなぁ。フッと横を見ると…映画秘宝を立ち読みしてるおっさんが、そのおっさんが持っているのが一番、傷が目立たないんだから、とにかく頭にくる。思わず、後ろから蹴りをくらわせてやりたくなったが…もちろん、そんな犯罪めいたことはしませんよ(笑)まぁ、B書店よりは状態はマシだったし、雨の中、もう他の書店に探し行く気力もなく、比較的、傷、汚れが目立たないもので妥協して帰って来た…。

奇しくも、今月の映画秘宝は、一年に一度のお楽しみ2011年のベスト10&トホホ10の発表である…投票している映画評論家の先生方、ライターさん、その他大勢の業界関係者さんたちの、“死んでほしい奴グランプリ”なんかも掲載されているわけで、思わず…その記事を読みながら、オイラ的には「映画秘宝をないがしろにする、本の取次店と書店」を掲げたくなってしまいましたよ!あと、立ち読みしてたおっさんも死んでほしい奴に決定!洋泉社さん、映画秘宝編集部のみなさん、取次店と書店にもっと丁寧に扱えって、文句言ってくれよ(笑)

これだったら、発売日に入手できなくても…Amazonとかに頼んだ方が、綺麗な本が届くかな?とちょっと考えてしまった…でも、B書店よりももっと汚いのが届くと困るから、やっぱり自分の足で探し、目で確認してから買った方がいいよなぁ~。ちなみに、昔は、映画秘宝の入荷量はもっとあったんだよ…一時は、10冊以上、平積みされている時があったんだけど、両書店とも入荷量が急に5冊くらいに減ってしまった。たくさん入荷してれば、状態が良いものを選ぶのも困難じゃなかったのに…売れなくて、注文の量が減っちゃったのかもしれませんね。


映画秘宝の2011年度ベスト10は以下の通り、その他詳細ランキング、トホホはご自分でお確かめください。

1.ピラニア3D

2.宇宙人ポール

3.猿の惑星:創世記(ジェネシス)

4.X-MEN:ファースト・ジェネレーション

5.冷たい熱帯魚

6.ブラック・スワン

7.電人ザボーガー

8.ソーシャル・ネットワーク

9.アジョシ

10.監督失格


【ベスト&トホホの詳細はこちらで!】
映画秘宝 2012年 03月号 [雑誌]
勝手に映画紹介!?-映画秘宝 2012年 03月号 [雑誌]

リセット(2011年)

勝手に映画紹介!?-Bringing Up Bobby


1、2週間前にWOWOWのジャパンプレミア枠(劇場未公開作品をいち早くオンエア)でエアチェックしておいた「リセット(原題:Bringing Up Bobby)」をまだ見ていなかったので鑑賞…ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の感動系ドラマ。監督は、「007/ゴールデンアイ」で悪役ボンドガール、オナトップ(今ではX-MENのジーンの方がメジャーかな?)を演じたファムケ・ヤンセン姐さんで、今回が初監督作品だそうだ。ほか、脚本や製作なども兼任している。今現在、日本、米国共にソフトリリースの予定はなし、WOWOWもリピート放送の予定なし。

詐欺行為や泥棒行為を繰り返しながら、10歳の息子ボビーと旅を続けるシングルマザーのオリーヴ。昔の仲間ウォルトを頼りオクラホマにやって来た。ある日、ボビーが外でスケボーを楽しんでいる時、事故に巻き込まれてしまった!幸い、命に別状はなく…事故を起こした運転手ケントと知り合う。ケントは地元で不動産会社を営む大金持ちだった。それからしばらくして、オリーヴは警察に捕まってしまい、息子と別れる羽目に。面会に訪れたケントとその妻が、ボビーを養子として面倒を見ると申し出て…。

問題ありの不良かーちゃんだけど、子供に対する愛情は人一倍強いミラ・ジョヴォヴィッチ…息子の方も、マザコンに近く、その一方で、犯罪行為のよきパートナーみたいな面がある。まぁ、犯罪といっても車盗んだり、万引きしたり、保険金詐欺を働こうとしたり…その程度のチンケな犯罪で、極悪人ではない。でも、法は犯しちゃいけないわけであり…数も多いから、罪がバレて服役することになるジョヴォヴィッチママ。息子に会いたい一心で、とにかく回心しようとするってお話。

都合よく、金持ちの社長夫婦と知り合ってた事から、すがるような思いで助けを求めるわけだけど…実は、この社長夫婦には不幸な過去があり、虎視眈々とボビーの養子化を狙ってるって算段。親切な養母が、腹の中じゃ母親を見下し、「ボビーを手放したくないわ!」っていう気持ちでいっぱいになっているのが目に見えるようにわかるんだけど、そこにあっけらかんとジョヴォヴィッチママが戻ってくる。結局はダメ親と、里親が親権を巡り…みたいな、この手のドラマの定番な話になったりもするんだけれども、結末は意外とドライ。

自由奔放なミラ・ジョヴォヴィッチの演技などは見ていて楽しいのだが…各キャラクターのバックボーンを詳細に語ってほしいなぁって思う部分もあり。ミラ・ジョヴォヴィッチが背を向けて、歩き去っていくエンディングも…彼女のアクション映画を見ているような、ジョヴォヴィッチらしいかっこよさが出ているんだけれども、ドラマとしては盛り上がりに欠けてしまうのも確かだろう。「風と共に去りぬ」から「スターウォーズ」「パイレーツ・オブ・カリビアン」まで、万人ウケしそうな映画ネタのセリフが、クライマックスで綺麗にハマるところはセンスを感じた。


監督:ファムケ・ヤンセン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ ビル・プルマン スペンサー・リスト マーシア・クロス ロリー・コクレイン


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デコトラ★ギャル奈美~爆走!薔薇愛怒編~(2011年)


勝手に映画紹介!?-デコトラギャル奈美~爆走!薔薇愛怒編~

WOWOWでエアチェックしておいたエロVシネ「デコトラギャル奈美~爆走!薔薇愛怒編~ 」を鑑賞…キュートなルックスのAV女優・吉沢明歩が、男勝りにデコトラを乗り回す人気シリーズの第3弾、お色気要素もたっぷり入った女版“トラック野郎”。1作目は見てないんだけれども、2作目の「爆走!夜露死苦編」は、やはりWOWOWで見て、なかなか面白い作品になっていた。2作目で主人公以上に大活躍した、亜紗美ねーさん(片腕マシンガールやスケ番ハンターズ)が本作にも再登場しているという事なので期待が高まるが…。

亡き父親・虎一郎の形見のデコトラで日々、仕事をこなしているトラック運転手の奈美は、虎一郎の命日に墓参りに訪れ、まだ虎一郎が生きていたころを懐かしむ…。高校時代はスケ番だった奈美は、父親がトラック野郎である事を毛嫌いしていた。そして高校を卒業したのを機会に、バイトをはじめ、金を貯めて家を出ようと考えていたのだが…。一方、虎一郎の前に弟子入りを志願する若者・菊雄が現れた!弟子は取らないと頑なに拒む虎一郎だったが、菊雄もなかなかあきらめようとしない…。

役者も続投の正規続編だが…今までの前日談、ハリウッド映画でも流行っているエピソードゼロな“デコトラギャル・奈美”の誕生編を描いた作品になっている。 誕生編であると同時に…奈美ちゃんの初体験エピソードも描かれ、そこも見どころのひとつになっているんだけど、エロさよりも笑いで攻めてきます。後輩に先を越されちゃった初体験に、「本当に気持ちいいのか?」と興味津々に尋ねるスケ番のナミちゃん…実はボーイフレンドに、卒業したらやらせてあげる約束をしてたのねん。

親父さんが仕事仲間に…「今頃、あっちの卒業式も済ませてるんじゃないの」なんて、からかわれているまさにその時に…ホテルに連れ込まれた奈美ちゃんが、とうとう観念して…。でも、思いのほか「気持ちよくなかった」そうで、プンすか怒りながら、がに股でトボトボと帰路につく奈美ちゃん。その前に、他行のライバルスケ番が現れて、タイマン勝負になだれ込むんだけれども、股が痛くて思うように戦えず、ボロ負けしてしまう。このライバルを演じるのがアフロヘアの亜紗美ねーさん。そう、パート2の婦警・綾乃の過去もしっかりと描かれている。

亜紗美ねーさんにももちろん濡れ場があり、しかもカーS●X!でも、全然エロくも、生々しくもなく…笑っちゃいます。ドラマの方でも、この二人の濡れ場で、コミカルなネタが仕込んであり大爆笑必至!他のお色気シーンでは、菊雄が奈美の着替えシーンを覗いてしまうという、定番中の定番シーンがあり…かえって、こういうシーンの方がHな雰囲気が味わえるかな?あと、虎一郎の仕事仲間、ツルさんっていう中年オッサンとスナックのママの恋の行方なんかが実はドラマに非常に大きな関わりがあり、こちらもちゃっかり濡れ場が展開されていた。

そもそも虎一郎が既に故人であるというところから、このシリーズはスタートしているわけであり、本作の導入部もそれを偲ぶという構成になっているわけですから…自然と、そのあたりの事情が物語の焦点になっていくであるこうとは簡単に予想ができる。なもんで、思ったほど泣き要素に繋がらないのがちょっと残念だが、父親の代わりに毛嫌いしていたデコトラに乗り込む奈美の姿には、やはり心が温まる。前作同様、今回もロマンチックな落としどころが最後にあったりして、シリーズを追いかけている人なら充分に楽しめる内容。


監督:城定秀夫
出演:吉沢明歩 亜紗美 稲葉凌一 吉岡睦雄 吉本輝海 森羅万象 ホリケン。


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勝手に映画紹介!?-デコトラギャル奈美~爆走!薔薇愛怒編~

 

男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973年)


勝手に映画紹介!?-男はつらいよ 寅次郎忘れな草

WOWOWでエアチェック中の史上初!「男はつらいよ」全49作ハイビジョン一挙放送を一気に見たいんだけど、なかなか実行できず…まったりと消化中。吉永小百合の再登場くらいまでは、寅さんに集中しようと思ってたんだけど、結局、他の映画や毎週録画してるアニメ、ドラマも見たくなってしまうわけでして…。そんなこんなでようやくシリーズ11作目まできました…「男はつらいよ 寅次郎忘れな草 」を鑑賞。制作年を見たって、まだまだオイラの生まれる前なんだよなぁ。さて、本作では最多マドンナとして有名なリリーこと、浅丘ルリ子が初登場となる。

フーテンの寅こと車寅次郎が、久しぶりに故郷、柴又に戻ってきて、とらやにフラリと顔を覗かすと…家の中からお経が!家族に不幸があったのではないかと大慌てする寅次郎だったが、実は寅次郎の父親の法事であった。さらに、妹のさくらが、息子の満男のためにピアノを買いたいけど、なかなか買えないと愚痴るのを耳にすると、勘違いしておもちゃのピアノを買って戻ってくる始末。それが再び、喧嘩の原因になり家を飛び出してしまった寅次郎は、旅先の北海道で、キャバレー回りの歌手、リリーと出会い、意気投合するのだが…。

この作品も過去に見ている…さくらが、“ピアノが置けるような大きな家に住みたい”という意味を含めて、ピアノが欲しいといったところ、「俺が買ってやる」と言って飛び出していった寅さんが、嬉しそうにおもちゃのピアノを抱えて戻ってくるなんてエピソードは鮮明に覚えてるもんなぁ~。でも、作品順には見ていないので…実は、後にリリーが再登場しているというのも、初めて見た時点でも知ってて、見たはずである。その後を知っていると、ラストが余計に切ない…何がって、毒蝮三太夫が!「寅さんの方が好き」ってリリーさんのセリフ、マジだもんなぁ(笑)

なんだろう…その後を知っているから、この作品を見ても、いつものような寅さん側の敗北感をあまり感じないのがいいよね(その分、三太夫さんが、その後の不幸をぜんぶひっかぶってくれるみたいな?)。多少は恋する気持ちもあったんだろうけど…寅さんとしては、居場所がないリリーと自分を照らし合わせて、同士のような感情を強く持ったんだろうな。ラスト、広大な北海道の大地をバックに、のびやかに振る舞う寅さんの姿も、いつも以上にすがすがしく感じてしまったくらいだ。

とにかく、リリーさんの姐御キャラな感じがカッコええですよね…でも、ちょっと寅さんに甘えてみせるところなんかが、意外とかわいらしい。今でいう、クーデレってヤツでしょうかね?浅丘ルリ子が一番、若かった時だっていうのもあるんだけれども、この時が髪型なんかもオイラは好みなんだよなぁ…小遣いもらって、チューされてる満男くんがうらやましすぎる。クライマックス近くで出てくる、寿司屋のおかみさん姿も、リリーさんらしくないところが、こうやって見返してみると新鮮に感じます。次のリリーさんの再登場は15作目の「寅次郎相合い傘」だったかな?


監督:山田洋次
出演:渥美清 倍賞千恵子 浅丘ルリ子 松村達雄 三崎千恵子 前田吟 笠智衆 太宰久雄


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勝手に映画紹介!?-男はつらいよ 寅次郎忘れな草

インジャスティス ~法と正義の間で~(2011年)


勝手に映画紹介!?-Injustice

日曜日にWOWOWの“WOWOWプレミア”(月一で新作の海外ミニシリーズを放送する枠)でエアチェックしておいた「インジャスティス ~法と正義の間で~(原題:Injustice) 」を鑑賞…依頼人の無実を信じ、どんな逆境からでも勝利を勝ち取る有能な法廷弁護士が、殺人事件に巻き込まれた旧友を助けるという話を軸に、複数の事件が錯綜しながら物語が進んでいくサスペンスミステリー…イギリスのTV作品で、前後編2話、合わせて3時間ちょっとの内容です。本国イギリスではDVD発売済ですが、もちろん字幕なし、PAL仕様ですのでご注意ください。


レビュー後半でネタバレありなので、作品を見ていない方はご注意ください


殺人事件を得意とし、数々の実績をあげてきたウィリアム・トラヴァースだったが、ある事件をきっかけに、地方に移り住み、殺人事件以外の弁護ばかりを引き受けるようになっていた。そんなある日、大学時代の友人マーティンが、勤務先の秘書と不倫関係に陥り、その相手を殺してしまったという話が飛び込んできた。マーティン自身は無罪を主張し、ウィリアムに弁護を依頼したいというのだが…。一方、とある農場で発見された射殺死体が、かつてウィリアムが弁護した男であったことから、警部補のウェンボーンはウィリアムが事件に関与していると考え…。

実際の刑事裁判のニュースなんかを見てて、なんで犯罪者なんか弁護するんだよって、思わず毒づいてしまうこともしばしあると思うけど、本作はそういう感情を正面からとらえたミステリー作品にはなっているか?主人公の弁護士は、依頼人を弁護する時は…もちろん相手の無実を信じて、あの手、この手で検察官や陪審員相手に戦う。もちろん、明らかに“黒”と思われるものには手を出さないんだけど…でも、主人公だって人間なわけですから、判断ミスを犯す時もある。結果、犯罪者を無罪にしてしまう。

過去の失敗から、精神を病んでしまったらしい主人公…この問題にどう対峙して再び職務を全うできるようになっていくかが、ドラマの一つの焦点でもあり、テーマ的には非常に興味のあるものであったのだが、前半で大きなネタバラしをしていて、せっかくの面白みが損なわれているように感じる。過去にどんなトラウマを抱えているのか、警部補が追いかける別件の射殺事件と、主人公がどう関わってくるのかと…もっと引っ張ればいいのに、射殺事件の真相をあっけなくバラしてしまう。

そう…主人公が自分が野放しにしてしまった犯罪者を、自らの手で葬り去るという手段を選んでしまったのね。その真相を見破った警部補が、主人公の弁護士と因縁があり…執拗に追いかけ始める。一方、警察の追及をかわしながら、友人の弁護をしなくてはいけない主人公。自ら、犯行現場に赴き、“容疑”を覆せる証拠を探し、再び法廷に立つ。結局、弁護士版“必殺仕事人”だったという展開は良しとしても、ネタを早めにバラしすぎたおかげで、最後のオチも読めてしまったというのがマイナスかな?

犯罪者の告白を鵜呑みにしてしまう、単なるお人好しでもあり、学習能力がゼロな単なるアホじゃん。正義というよりは…完璧主義の自分のプライドを傷づけられたがために、手を下しているように見えてしまう面もあり、単なる自分勝手な人殺しでしかなかった。これで、真相を見破った狡猾な警部補との駆け引き、直接対決みたいなのがもうちょっとうまく盛り込まれていれば、また別の盛り上がりがあったと思うんだけど…。ある意味、まさかな展開はあったけど…オイラが求めていたのは、そんなあっけなさじゃないよ。警部補のキャラが立ってたのに勿体ない。

少年院みたいなところに収監されている未成年犯罪者と、主人公の奥さんとの交流など、枝葉のストーリーも本筋に絡んできたりして、面白さを挽回してくれる部分もあったりするので、トータルで見ると決してつまらないわけじゃなかったけど。万が一、続編があるとしたら主人公の正体を最初の時点でわかって見ることになるので、物語の接し方が変わってくるだろうなぁ。録り逃した人は2月15日の深夜にWOWOWプライムでリピート放送の予定あり…前半は約1時間40分、後編は1時間36分、両方HGモードだと容量かなり余った。録画モードのご参考に!


監督:コーム・マッカーシー
出演:ジェームズ・ピュアフォイ デヴラ・カーワン ナサニエル・パーカー チャーリー・クリード=マイルズ


【イギリスでDVDが出ています】
DVD Injustice
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レザレクション(1999年)


勝手に映画紹介!?-Resurrection


昨日、WOWOWでエアチェックしておいた「レザレクション 」を鑑賞…「セブン」の登場により一躍ブームになり、大量生産されたサイコサスペンスの一本です。ラッセル・マルケイ監督、クリストファー・ランバート主演と「ハイランダー」シリーズの監督・主演コンビというあたりが、映画ファンとしては注目すべき点か?オイラも劇場公開時に試写会で見てるけど(震災で潰れた、あの九段会館だったはず)…日本では、LD、DVD、そしてもちろんBDにもなっていないので、今まで見直す機会はなかった。アメリカでは一応、DVD化されている模様…。

被害者が右腕を切り落とされるという猟奇殺人が発生、シカゴ市警のプリュドム刑事は現場に残された犯人のメッセージから、事件が続くことを確信する。さらに、犯人は死体にも故意にメッセージを残しており、その手がかりから第二の現場が植物園であると推理したプリュドムは、そこで新たな死体を発見することとなる。そして、その死体もやはり死体の一部が切り取られていたのだ!謎が深まり、犯人像がまったく見えてこない中で、警察の捜査をあざ笑うかのように再び事件が起こり…。

犯人が、犯行方法や死体を使って宗教的なメッセージを送り続け、そこから主人公たちが謎を解き、事件の謎に迫っていくという…基本ストーリーに目新しいものはないものの、「セブン」以上にグロ映像を前面押ししてくるのが、まぁ、サイコサスペンスとしてそれなりに見どころのある作品に仕上げているかな?被害者が全裸で首を切り落とされていたり…そういえば、今日は、全裸でアソコを切られた死体が東京で見つかったってニュースでやってたけど、犯人は、「レザレクション」に影響されたんじゃないよな?

謎解き部分などに宗教的なニュアンスも含まれているので、こういうところは日本人が見ると…パっとしなかったりもするんだけれども、ランバート扮する主人公刑事も、プライベートで子供をなくし、信仰心を失ってしまったという設定になっているおかげで、無神論者のオイラなんかでも、多少は見やすくはなっている。さらに、先の設定のせいで、ランバートには精神的にアンバランスな部分もあり、嫁さんや同僚とギクシャクする場面もある。ご都合主義ではあるが、周囲の人間が何度も事件に巻き込まれたりして、ストーリーに飽きさせない工夫はされている。

見ている途中で、オチと犯人を思い出した(本編でも中盤くらいで犯人を明かしている)…結末を知っていると、怪しい容疑者をまんまと逃がしてしまうクソ女判事とか、警察の無能捜査ぶりにイラっとさせられるが、負傷退場した同僚刑事のその後などを、最後にちゃんと見せてくれるあたりに救われた。DVDになってないくらいだから、WOWOWでのハイビジョン放送は意外とうれしい…音声も5.1chなので、印象的な雨のシーン、犯人との格闘、チェイスシーンなどの臨場感も増す。1月30日にリピート放送があるので録り忘れた方はお見逃しなく!


監督:ラッセル・マルケイ
出演:クリストファー・ランバート リーランド・オーサー リック・フォックス デヴィッド・クローネンバーグ 


【アメリカではDVDが出てます】
DVD Resurrection
勝手に映画紹介!?-Resurrection

男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972年)


勝手に映画紹介!?-男はつらいよ 寅次郎夢枕

昨晩に引き続き、本日もWOWOWでエアチェック中の史上初!「男はつらいよ」全49作ハイビジョン一挙放送の消化…シリーズ10作目(ようや二けたに突入、まだまだ先は長いぞ)、「男はつらいよ 寅次郎夢枕 」の鑑賞。マドンナは八千草薫で、寅さんの恋敵を演じるのは…色々な役でシリーズにチョコチョコと顔を出している米倉斉加年。中学校の国語の教科書にこの人の作品が掲載されていて、テストでこの作者の作品名を書きなさいって設問に、わからなくて「男はつらいよ」って書いて、冗談が通じない教師にえらく怒られた記憶があるんだよなぁ。

故郷柴又に戻ってきたフーテンの寅こと、車寅次郎は…そろそろ所帯を持って落ち着きたいと家族に相談。裏の工場のタコ社長まで巻き込み、嫁探しが始まるが、芳しい結果が得られなかった。結局、いつものようにとらやの面々と喧嘩別れして旅に出てしまう。しばらく経ち、再び柴又に戻ってきた寅次郎だったが、今度は自分の部屋が、御前様の甥っ子である大学助教授の岡倉に貸されていた事に激怒!そんなところへ、寅次郎の幼馴染・志村千代が現れ、すっかりと機嫌を直してしまい…。

今では、品の良いおばーちゃんといった感じの八千草薫だが、30年以上前だと、まだまだ40代前半くらいだったのかな?役柄の設定も寅さんの同級生ってことで…まだ、皇潤も必要なさな可愛らしい中年おばちゃんを演じている。寅さんも懐かしい顔に再会して、子供時代に逆戻り…小学生のようなはしゃぎっぷりをみせる。毛嫌いしている同居人の大学助教授も、マドンナに一目ぼれしたのを見抜き、自分の事を棚に上げて、ちょっかいだしまくり。昔は、小学生のクラスに一人くらいは、こんな感じのガキ大将がいたよね(笑)

幼馴染という立場を利用して、かなり優位に立つ寅さん、マドンナの方も珍しく、脈ありな感じなんだけれども…なんともトンマな行動で、せっかくのチャンスを台無しにする。推せ押せでいつも失敗するのに、引いても失敗しちゃうんだからなぁ。いらんおせっかいなんて忘れて、あのチャンスを利用すればいいのに…恋愛に不器用なオイラも、似たようなもんなので、寅さんの気持ちもわからないではないが…。あの行動は寅さん童貞説、少なくても素人童貞説を決定づけるよね(笑)前半の嫁探しの珍騒動も含め…安定した面白さ。


監督:山田洋次
出演:渥美清 倍賞千恵子 八千草薫 田中絹代 米倉斉加年 松村達雄 三崎千恵子 前田吟 太宰久雄


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勝手に映画紹介!?-男はつらいよ 寅次郎夢枕

 

男はつらいよ 柴又慕情(1972年)


勝手に映画紹介!?-男はつらいよ 柴又慕情

WOWOWの史上初!「男はつらいよ」全49作ハイビジョン一挙放送も終盤に近づいてきました…とりあえず本日放送していた40作目までは漏れなくエアチェック完了、せっせとBD-Rに焼いてます。ということで、久しぶりに鑑賞を再開、「男はつらいよ 柴又慕情を見ることに…まだまだオイラの鑑賞は9作目に入ったばかりである。今回のマドンナは、本シリーズでマドンナを2回演じた吉永小百合が登場、そして初代おいちゃん、森川信が他界してしまったので、2代目の松村達雄がおいちゃん役で登場する。

博とさくら夫婦がマイホームを建てることになり、叔父の竜造が、少しでも資金の足しになるようにと気を利かせて、とらやの二階にある空き部屋を貸し出すことに決めたのだが、そこに、フーテンの寅こと、車寅次郎が帰ってきてしまった!寅次郎は自分の部屋が貸し出されていた事に激怒し、とらやの面々と大喧嘩。結局、居場所をなくして、またも旅へと出てしまう…。そんな寅次郎が、旅先で東京のOL三人組と出会い、意気投合する。中でも歌子という女性が、寅次郎の事を気に入ったようで…。

あっ…やっぱ、オイラの記憶は間違ってなかったんだよ。1作目を見たときに、写真撮影の際に御前様が「バター」ってギャグをかますシーンがあり、その後、寅さんもどこかでやった(ネタをパクった?)はずだと思っていたんだけど、1作前の「寅次郎恋歌」で、別の写真撮影ネタが出てきたから、てっきりそれと勘違いしていたのかと思っていたんだけど、やっぱり寅さん自身も「バター」ってやってたわ。吉永小百合たちOL三人組と意気投合した寅さんが、写真を撮るシーンで、このネタが出てきたよ。

さて、本作は…定番の夢オチオープニングが本格スタートする…それ以前にも夢ネタオープニングがなかったわけじゃないんだけど、物語っぽい演出になっているのは本作が初めてだ。今後は流行や世相を反映したパロディなども多く登場し、スタッフの遊び心に満ちた大暴走が増えていくので、再鑑賞がますます楽しみになる。あと、おいちゃんの役者が変わった事が多少は関係しているのか、おいちゃんとおばちゃんの寅次郎の呼び方にもちょっと変化があるよね。

おいちゃんは「寅!」と呼び捨てする機会が増え、おばちゃんは「寅ちゃん」と呼ぶ。今までも、こういう呼び方をすることはあったが、「寅さん」って呼ぶシーンの方が多かったんだよね。笑いのセンスなんかは、森川信の方が上手だったが、甥っ子の寅次郎に対して、さん付けで呼ぶのが、なんとなく違和感があったんだよね…昔は、初期の作品よりも中期の作品が好きだったのは、こういうところも影響しているかもしれないな?あとは、さくら・博夫婦のマイホーム計画が始動開始、長寿シリーズならではのネタで、後のシリーズにも受け継がれていく。

マドンナが吉永小百合っていうのも大きかったのかな?今までは、マドンナって、花を添えるお飾りっぽい部分も多かったけど、マドンナ自身のドラマなんかもそれなりに深く掘り下げられているのが印象に残る。数年後に、同じキャラクターで再登場するくらいだから…山田洋次も力の入れ方が違うのかも?OL三人組、やっぱり吉永小百合のきれいさが際立ってるよね…他の二人なんて、刺身のつまみたいなもんだな、ありゃ(笑)吉永小百合の再登場は13作目…その辺あたりまではまとめて見ちゃいたいなぁ~。


監督:山田洋次
出演:渥美清 倍賞千恵子 吉永小百合 松村達雄 三崎千恵子 宮口精二 前田吟 太宰久雄


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