青いドレスの女(1995年) | 勝手に映画紹介!?

青いドレスの女(1995年)

青いドレスの女 [DVD]

 

たまたま録画ディスクを発掘し、「ロボコップ3」なんて見てしまった影響で…同じように“昔見て、最近見直してない旧作映画”な気分になっているオイラ。WOWOWやその他映画専門チャンネルなどで、コレクション用にとりあえず録画、せっせと焼いた旧作映画が大量にありまして、そういうのって結局、見てなかったりするんだよね。録画から10年以上経ってるものも少なくなく、再生チェックの確認も兼ねて…色々と見てみようかなと。そんなわけで、大昔に見たことある「青いドレスの女」を再鑑賞する…現WOWOWプラスがIMAGICA BS時代に録画したもの。

 

イージーことエゼキエル・ローリンズは失業中だった…友人ジョッピーのバーで求人欄を見ている時に、ジョッピーの知り合いだというオルブライトいう男が訪ねてきた。オルブライトはダフネという白人女性が行方不明になった、彼女は市長候補を辞退したばかりの富豪カーターの愛人で、どうやら黒人好きらしいという情報を与え、イージーに探し出してほしいという。依頼内容に不信感を抱きながらも、報酬につられて引き受けるイージー。しかし、ダフネ捜索中に出会った情報提供者の女性が何者かに殺され、イージーは警察から容疑者扱いされてしまう!

 

劇場公開では見てないと思う…その後のソフト化の際に、レーザーディスクを購入して鑑賞したのが初鑑賞。以来、DVDでは買い直していないので…ここ最近、いやいや、少なくてもこのブログを書いてる約20年の間では見直した記憶はない。ちなみに録画したのは今から10年くらい前…現段階で円盤はDVDどまり、未ブルーレイ化。配信だと…アマプラでも有料配信されてますね。映画の内容はデンゼル・ワシントン主演のガチガチなハードボイルドサスペンス、初見時はオイラもまだだいぶ若かったので、つまらなくはないけど、正直“地味だな”と思った。

 

失業中のデンゼル・ワシントンが馴染みのバーでくすぶってるところに、知らない男がやって来て依頼をしたいと…その夜、別の場所で待ち合わせて、話の詳細を聞くと、報酬と引き換えに女を探してほしいとのこと。実は、近々、市長選が行われる予定だったが…有力候補者の愛人である白人女性が行方不明になった。そのせいで、その有力候補者は市長選を辞退するという。なんでそんな人物の捜索をデンゼルに依頼するかというと…失踪した女性は“黒人好き”という噂があったからだ。デンゼルは報酬につられて以来を受け、探偵の真似事をする…。

 

情報収集中に…女連れの友人と再会、その友人のツレの女が、デンゼルに色目を使いながら、思わせぶりに“探してる女の名前”を出す。結局、友人に隠れて(酔いつぶれた友人が寝ている隙に)関係を持ち、情報を引き出すんだけど…なんと、デンゼルが朝帰りした直後に、そのヤった女が殺されてしまい、警察に容疑者扱いされる!その後も、女を探してるだけなのに、胡散臭い輩が次から次へとデンゼルの前に現れ、さらには新たな事件も起き、そして肝心な女の行方を探さなければならない。中盤以降、信じてたものが何度も覆る意外性もあってなかなか。

 

一見、脈略もなく見えた個々の話が一つの線に集約していくあたりも見ごたえがある。デンゼルに仕事を依頼したのは“市長候補の大物”なんだけど、その依頼主の手足となって、デンゼルとの仲介を担う“見るからに胡散臭い男”を…2023年に他界したトム・サイズモアが演じていて、お互いに皮肉をにじませながらのデンゼルとの会話合戦が、緊迫感もあって最高だ。また、中盤以降…デンゼルの助っ人として登場するドン・チードルのなかなか破壊力高めのキャラ設定も愉快、彼の豪快で、突発的な行動に何度も笑わせられる…暴力的なんだけど憎めない。

 

若い頃は地味だなって思ったけど…今見直すと、大人なムードが漂っていて面白いな。身体的には、そこまで追い詰められてはいなかったが、命を狙われ、逮捕の危険もあって、裏切り裏切られ、美人に現を抜かしながら…事件の真相に突き進むと、ハードボイルドらしい魅力がつまっていた。1940年代が舞台という時代背景から人種的なメッセージも多く含まれ…事件の真相部分にも少なからず影響していて、ビターな余韻に浸る。映画のラストカットはもう少し前向きになれる晴れやかな印象…探偵になろうと決意した主人公のその後もぜひ見たかったな。

 

 

監督:カール・フランクリン

出演:デンゼル・ワシントン トム・サイズモア ジェニファー・ビールス ドン・チードル テリー・キニー

 

 

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