ＴＨＥ ＷＩＴＣＨ／魔女－増殖－（２０２２年）

1～2カ月前に、ＷＯＷＯＷでシリーズ全2作の一挙放送が行われた時にエアチェックしておいた「」を鑑賞…昨日先に鑑賞した1作目「The Witch/魔女」はＷＯＷＯＷでも初放送ではなく、なんなら昔の放送でオイラもエアチェックしてあったのだが、見ないまま放置、しかも画質を落としてディスクに焼いてあったので、この時のリピート放送で録画しなおし、今回は放送画質のDRモードで焼いたよ。1作目のタイトル表記は“The Witch”だけど…今回は全部大文字の“THE WITCH”なのね（1作目も円盤のロゴは全部大文字だった）。

済州島の秘密研究所“アーク”が何者かに襲撃され壊滅…唯一、生き残った少女は遺伝子操作で超人的な暗殺者を養成する“魔女プロジェクト”の実験体だった。少女は一人さ迷い歩いてる時に、通りかかった車に保護されるも、その車にはガラの悪い連中が乗っており、ギョンヒという牧場主の女性を監禁していた。結果的に少女がギョンヒを助けることになり、弟デギルが一緒に暮らす彼女の自宅に身を寄せることに…。一方、プロジェクトの創始者、ペク総括は、少女を抹殺するために女性工作員チョ・ヒョンのチームを呼び寄せ、追跡を開始させるが…。

1作目のラストが続編を意識した思わせぶりな終わり方だった。前に、ネットで見た、たぶん素人の方の感想だと思うけど…今回の2作目を見ても、1作目の伏線が回収できていなくて、主人公も変わってるので話がよくわからなかったって書いてあって、そんな中途半端な作品なのかと、ちょっと身構えて鑑賞し始める。確かに、また思わせぶりに終わって、まだ全体像が見えてこないので、若干、消化不良のところもあったけど…世界観的には続編だったし、別個の話かと思ったら、ちゃんと繋がったし、提示される情報だけでもそれなりの満足度はあったよ。

主人公は別の新キャラに変わったんだけど…施設から脱走した少女が、なぜかまた“牧場主”に助けられるという、そんなところを踏襲して“シリーズらしさ”を演出しているのかとびっくり。主人公の少女を追いかける追手が複数組いて、そのうちの1組である…同じ能力者集団とかも、前作で倒した敵にそっくりで、一瞬、別キャラなのか、演じてる人が変わった同じキャラ設定なのかと、ちょっとまごついた（笑）演出的な狙いもあるのか、似たシュチエーションが多く出てくる一方で…1作目とかなり方向性が変わっているような部分もあって、そこは良かったよね。

超能力者が主人公、テーマの作品のわりに…前作はそこまでアクションが超絶凄いってわけじゃなかった、少なくてもオイラはそう感じたんだけど、今回はしっかりサイキック感が増していて、派手な超能力バトルも拝めた。あとは…ヒロイン少女の、野生児ぶりが、前作とはまた違った王道さだなと思った。外の世界を知らずに育ったので、初めて接する文化、特に食べ物に異常な反応を示すヒロイン少女…さらには異性にもちょっとビビっときちゃったりして、前作の主人公ク・ジャユン同様にチートな強さを見せた時とのギャップ萌えな魅力がなかなかでしたね。

あと、プロジェクト初期に行われた陰謀…実験体の母体になる女性を確保するために、他の一般人をバス事故に見せかけて皆殺しにするという序盤の過去シーン…バスごと拉致されて、なんか「バトル・ロワイアル」みたいだなって思ってたら、もっとエグかった…さすが韓国映画。バイオレンス度も全体的にアップしてたのかな？でも、作品のテンポ感は1作目の方が良かったかな？話に絡むメインのキャラクターが増えちゃったので、なんとなく散漫な部分もあった。1作目と2作目の間に4年くらいブランクがあるのか…首を長くして3作目の登場を待ちたいな。

監督：パク・フンジョン

出演：シン・シア　パク・ウンビン　ソン・ユビン　ソ・ウンス　イ・ジョンソク　チン・グ　チョ・ミンス　キム・ダミ

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