Ｔｈｅ Ｗｉｔｃｈ／魔女 （２０１８年）

1～2カ月前に、ＷＯＷＯＷで「THE WITCH／魔女 ―増殖―」が初放送され、それと合わせてシリーズ1作目の「」もリピートされていたので、両作をエアチェック、まだ見ていなかったので鑑賞する…昨日鑑賞した「コンクリート・ユートピア」から韓国映画が続くなぁ。実は数年前の放送で1作目をエアチェックしてあったんだけど、いつものように見ないまま放置…しかも画質を落として、他の作品と一緒にディスクに焼いてあったので、今回は放送画質のDRモードでちゃんと録りなおそうと思った。そんなわけで未見だった1作目から鑑賞です…。

特殊な能力を研究する施設から1人の少女が脱走…追跡を交わして、とある農場にたどり着いた少女は、そこの酪農家夫妻に助けられ、そのまま夫妻の娘として育てられることになったが、なんと記憶を失っていた！それから10年…18歳になった少女はジャユンと呼ばれていた。ジャユンは経営難の稼業や養母の治療費を稼ぐため、テレビのオーディション番組へと出演。そこで、両親からは禁じられていた、不思議な力を使った手品を披露してしまい…その後、謎の男や集団がジャユンの前に現れる！さらに、ジャユン自身も激しい頭痛に悩まされていて…。

超能力を研究する怪しげな組織、その研究所から1人の少女が脱走…研究を指揮している女博士は、“どうせ直ぐに死ぬ”と、あまり大事に捉えてないようで、捜索もさっさと切り上げてしまう。一方、逃げた少女は…どこぞの農場にたどり着き、そこに住んでいた心優しい夫妻に保護されるんだけど、なんと記憶喪失になっていた！その後、どんな経緯があったのかは細かく描かれていないんだけれども、少女はそのまま夫妻の養女となりすくすくと成長…今は女子高生になり、痴呆が始まった養母の面倒を見ながら、経営難の農場の手伝いにも精を出していた。

ある日、親友の勧めもあり、養母の治療費やらなんやらを稼ぐためにテレビのオーディション番組に出演、その際に…マジック（＝記憶をなくしているが超能力は使えるらしい）を披露してしまったことで、胡散臭い連中（＝少女がかつて捕らわれていた研究施設の関係者？）が次々と近づいてきて、少女を連れ戻そうとするんだけれども…記憶がないので、そんな連中においそれとは従えない、とりあえずキャーと叫んで逃げたりする。そこで、相手側も力づく、手段を選ばず…養母や友人に危害を加えると脅かし、無理やり少女を連れ去ろうとするんだけど…。

ストーリー的には、この手のサイキックものの王道系だなと思ったんだけど、そこはやっぱり韓国映画なので…エグ目のバイオレンスは多い。ただ、面倒を見てくれた養父母やちょっとウザ目の親友なんかは…真っ先に巻き込まれてブチ殺される、または主人公少女の正体、本性を知り…化け物扱いして拒絶したりするのかなと思ってたら、意外と甘めだったな。ただ、主人公の妙に計算高いところとか、ちょっと違和感はあったんだけど…やっぱそうだったか、みたいな“秘密”はあったよね。再会した女博士の前で本性を見せる時のホラー顔がめっちゃ怖い（笑）

主人公少女も、最終的には“覚醒（？）”して、チートレベルの強さで、組織側の人間と戦うようになるんだけど…思いのほか、派手なビジュアルで見せるサイキックバトルみたいなのは控えめ。なくはなかったけど…特殊能力のぶつかり合いみたいなのは少なく、ジョン・ウィックにちょっと「マトリックス」のネオが入ってるくらいのアクションだったかな。まぁ、アクション映画として普通に面白かったですけどね。ラストは続編を意識した思わせぶりなフリなんだけど…それがいざ、続編を見てもまったく回収されないらしいというのは、前にネット情報で目にしたな…。

監督：パク・フンジョン

出演：キム・ダミ　チョ・ミンス　 チェ・ウシク　コ・ミンシ　パク・ヒスン　チョン・ダウン

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