崖上のスパイ(2021年) | 勝手に映画紹介!?

崖上のスパイ(2021年)

崖上のスパイ【DVD】

 

この間、ジャッキーの「ライド・オン」を劇場で見てきて、ジャッキーの娘役を演じていたリウ・ハオツン嬢が可愛くて、魅力的だなと思った。調べると、チャン・イーモウの「崖上のスパイ」に出ていて、代表作の一つらしいと判明、ヤバい見てない。でも、確か、昨年…WOWOWで録ってるはずと思って、エアチェックディスクをここ数日探してたんだけど、なかなか見つからない。昨日は諦めて、ついでに見つけた別の未視聴作品で妥協してしまったんだけど、遂に発見!間違えて視聴済みと判断して仕分けしてあったケースに、本作の録画ディスクが混じってた。

 

1934年の冬…ソ連で訓練を受けた共産党のスパイ男女4名、チャン・シエンチェン、ジョウ・イー、チュー・リャン、シャオランが、パラシュートで降下して、満州に潜入。チャンとジョウは夫婦、チューとシャオランは恋人同士だが、それぞれパートナーをチェンジし、2組に別れて行動を開始。しかし、彼らが実行しようとしている極秘作戦“ウートラ計画”の情報が、既に敵対する特務警察に察知されていた!いち早くその事実を見抜いたリーダーのチャンは、なんとかジョウとチューのペアに連絡を伝えようとするのだが、既に特務警察がジョウたちに接触しており…。

 

満州を舞台にした、いわゆる抗日ものなんだけれども…抗日映画特有のテンプレ極悪日本人が出てくるわけでもなく、中国人同士の争いが描かれているので、比較的、日本人でも見やすいエンタメサスペンスに仕上がっている。ただ、彼らが争う原因となっているのが、日本であるというバックボーンをちゃんと考えると…色々と複雑な気持ちも抱いてしまうのは確かなんだけど。冒頭、2人組のカップルで構成された共産党スパイが、パラシュート降下で満州に潜入…それぞれパートナーをチェンジして、別行動をとることに。各々、別の仲間と合流を果たす。

 

なんだけど…その現地で接触してきたはずの仲間というのは、既にスパイが潜入して、何か良からぬ企みをしているという、情報を入手していた日本の手先、特務警察が偽装した連中でして、スパイのリーダーはそれを直ぐに見抜き、相手をしっかりと返り討ちにする。一方、もう1組の2人は…どうやら信用してしまったようで、一緒に行動を開始する。特務警察も、スパイがいつその目的を実行するのかといった詳細な情報を知りたくて、当分の間…泳がそうという作戦。リーダーたちは、なんとか“情報漏れ”の事実を2人に伝えようとするが…困難を極める。

 

両陣営のスパイたちが、“お互いに情報が洩れているかも?”というのを疑いながら、狸の化かし合いで情報操作、駆け引きする姿が実にスリリングに描かれている。要所要所で派手なアクションもあったりするんだけど…基本は、スパイ映画らしい地味さ、ハードさで、けっこう好みです。目的を完遂するためには、時に仲間を見捨て、見捨てられた方も、自力でなんとか対処しなくてはならない。敵または、裏切りを疑う味方からの激しい拷問を受ける場合もあり、最悪の場合は己の命も掛ける。スパイ側に新たな助っ人が加わる中盤以降は、さらに話が複雑化。

 

この作品を見ていて思い出したのは、イーストウッドが出演していたミリタリーアクション・サスペンスの「荒鷲の要塞」。あっちは、もっと戦争アクションとしての見せ場も豊富だったんだけど、パラシュート降下による潜入や、その後の緊迫感あるスパイ合戦など、近い雰囲気はあった。お目当てのリウ・ハオツン嬢も思いのほか出番が多く…序盤、特務警察に追われるシーンのアクションなども良かった。「ライド・オン」を見た時に、昔のチャン・ツィイーに似てるなと思ったけど、イーモウ作品のヒロインを演じていたという点で、その印象も間違えていなかったのかも?

 

 

監督:チャン・イーモウ

出演:チャン・イー ユー・ホーウェイ リウ・ハオツン チュウ・ヤーウェン チン・ハイルー

 

 

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