劇場版 ソードアート・オンライン －プログレッシブ－ 星なき夜のアリア（２０２１年）

フジテレビの地上波で…“劇場版 ソードアート・オンライン”3作品が連続放送。前の週に放送された1作目の「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」は、約5年前にＮＨＫのＢＳで放送されたエアチェックがまだ手元に残っていたので今回はスルー…この金土の深夜に放送された“プログレッシブ”シリーズと呼ばれるリブート2作品のみ追いかけた。原作は未読、TVシリーズは1期の序盤で脱落…前述の映画1作目のみちゃんと鑑賞した。そんなわけで「」から鑑賞する。

結城明日奈は母親の厳しい躾に悩み、耐えながら、優等生として中学生活を送っており…ゲーマーであるクラスメイトの兎沢深澄とこっそりゲームに興じている時が、唯一、心を安らげられる瞬間だ。ある日、深澄からVRを利用したMMORPG“ソードアート・オンライン”に誘われるも、一度は固辞。その後、兄の部屋で偶然、機器とソフトを見つけ…ゲームの中で深澄と会えるのではと思い、アスナというプレイヤー名でアクセス。紆余曲折の果て…ゲーム内で深澄の化身ミトと出会うことができたのだが…その後、ログアウトできないという事象に巻き込まれ…。

TVシリーズでも描かれた“物語序盤”をヒロイン“アスナ”視点で描き直したのが、このリブート版とのこと…なるほど、この1作目に限っては、物語の中盤以降の方が、“TV版で見たことがある”シーンや展開が出てきたなと。本作品では、劇中ゲームの“はじまりのはじまり”第1層のボス退治まで描かれてるんだけど、このあたりまではTVシリーズで見てたような気がする。たぶん、これ以降は…ほとんど内容を知らない。映画版1作目の“-オーディナル・スケール-”では、抜け出せなくなったゲームの世界から、現実に戻った後の話になってて、素直に驚いた。

ってことは…オイラみたいな初心者に近い“にわか”は、TVシリーズを最初から追いかけるなんていう堅苦しいことをしなくても、リブートを追いかけるだけで、“-オーディナル・スケール-”へ繋がるまでの間に何があったのか理解できるという解釈でOKなのだろうか？とはいうものの、リブート版映画は本作とその続編を含めて2作品しかまだないみたいで、“－プログレッシブ－星なき夜のアリア”で1層のボス攻略までというスローペースを考えると、録画してあるもう1つの“-プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ”の方で…物語が終わりそうには思えないなと…。

もしそうなら、原作知ってたり、TVシリーズを知ってる人以上に…“-プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ”を見て、ストレスがたまりそうな予感（笑）まぁ、そこも含めて…どういう展開になるのか、楽しみではあるけどな。もしかしたら、ゲームが題材の作品だけに、裏技使って、最後まで描かれてるのかもしれない（笑）きっと、ファンの人とかが、この文章を見る機会があったら…“鼻で笑ったり”するだろうな、“このオヤジ、何言ってるねん？”って。今の若い人が昭和や平成のアニメについていけないように…最近のアニメについていけないオジサンです（笑）

“ソードアート・オンライン”っていう作品を俯瞰しての感想はそんな感じなんですけど…映画として単独で見た時は、初心者レベルながら世界観の知識も多少あったりするので、その後を描いた“-オーディナル・スケール-”よりも、より物語や登場人物の関係性が理解できたし、右も左もわかってない金持ちお嬢様が、生死を掛けたゲームの中で立派な女戦士へと成長していくという過程も、素直に楽しめた。途中の“仲違い”は勘違いではあったものの、下世話な言い方をするとヒロインは“女の友情よりも男をとった”ってことだよな（笑）後のラブラブ展開も納得。

っていうか…アスナはお兄ちゃんのゲーム機を勝手に使って、“事件”に巻き込まれただけど、アバターを作る時に、見た目はイケメンで真面目そうなお兄ちゃんの“妹好きすぎる性癖”を垣間見てしまうというネタに思わず大爆笑。ゲーム機もそうだけど、不用意に家族のパソコンやらスマホなんかも触らない方がいいという、“家族間あるある”への警鐘だよな。地上波放送、しかもフジテレビなのでCMが頻繁に入ったが、録画後にCMをカットすると96分ちょっと…ネットで調べるとオリジナル尺が97分となってたので、ほぼノーカット？エンドロールも最後まであり。

監督：河野亜矢子

出演：松岡禎丞　戸松遥　水瀬いのり　平田広明　安元洋貴　日高里菜　檜山修之　関智一　山寺宏一

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