劇場版 ソードアート・オンライン －オーディナル・スケール－（２０１７年）
ＷＯＷＯＷのアニメ映画特集でエアチェックした作品は、あと「傷物語」の3部作が残ってるんだけど…過去にAbemaTVの無料配信で視聴経験があったので、今回はアーカイヴ用の録画のみとする。そんなわけで、次はNHKのBSプレミアムでエアチェックした「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」を鑑賞…ちょうどＷＯＷＯＷで「傷物語」を放送している裏でやってたんだよな。HDDレコもフル稼働…HDDの残容量が少ないのに、アニメはとりあえず放送画質のDRモードでの録画を原則としてるから（オイラ的に）、もう大変なんだよ。
2022年、次世代ゲーム“ナーヴギア”が開発され、仮想空間へのフルダイブが実現…初の本格的なVRMMORPG “ソードアート・オンライン”が話題になるが、プレイヤーたちがゲームをクリアしないと自発的にログアウトできない（すなわち現実世界での死）という状況に陥り…後にSAO事件と呼ばれる。それから4年…今度はAR（拡張現実）機能に特化したマシン“オーグマー”が普及。ARMMORPG“オーディナル・スケール”が爆発的にヒットし…かつて“SAO”をクリアに導き、現実世界に帰還した桐ヶ谷和人や恋人の結城明日奈もプレイに参加していたが…。
「ソード・アート・オンライン」の原作ラノベは全く読んだことがないんだけど、第1期のアニメはちょっとかじってるので…どんな世界観なのかとか、主人公が誰なのかくらいは認識できる状態でした。この劇場版はネット情報によると2期と3期の間あたりの時系列らしいんだけど…詳しくはよくわからない。1期の途中で見るのをやめちゃったので、まだオンラインゲーム（仮想現実）の中から出てこれない、ログアウトできない状況だったんだけど、どうやら事件は解決したようで、主人公たちは現実世界に戻っていて、普通の生活をしてる状態で、映画の物語はスタート。
仮想現実の世界でいい雰囲気だった主人公とヒロインが現実世界でもラブラブなんだな…劇中の回想などから読み解くと、だいぶゲームの世界で濃密な関係だったようだ（笑）VRとかARとか…すげーハイテクの話をしているのに、恋人が、“今度、お母さんに紹介する”とか言い出して、主人公の方はちょっと臆してる感じとか…昭和のラブコメみたいなことしているギャップがちょっと面白かった。彼女と星空を眺めて、サプライズを演出しようとしたり…なんか昔のトレンディドラマみたいなセンス。アニメなんだけど、見ているこちらがこっ恥ずかしくなる感じ（笑）
今までの作品では仮想現実を舞台にしたゲームだったのが、本作では拡張現実を題材にしているのがさらに今風…複数のプレイヤーが一つの場所に集まって、モンスターを倒す姿を見て、“ポケモンＧＯ”が社会現象になった頃の光景をダブらせる…実際にそのあたりの影響もありそうだ。もともと作品の印象が昔はやった「.hack」シリーズに似ているなって思ったんだけど…今度はバーチャルアイドルの歌を絡ませたりしてるので、アニオタのオジサン的には「マクロスプラス」のシャロン・アップルや「メガゾーン23」の時祭イヴも入ってるのかとちょっと思った。
黒幕の陰謀に簡単に嵌るSAOからの帰還者たちが無防備すぎるだろう…過去の事件でお前らは何も悟らなかったのか？って、ツッコミを入れたくなったりもするが…現実でも、しょうもない詐欺にひっかかる人がたくさんいて、1度ひっかかった人は、2度も3度もっていうのをよく聞くから…一見、間抜けに見える展開も意外とリアルだったりして？最終的に、昔の仲間とかが一堂に会し、皆で協力して、野望を打ち砕く王道パターンの展開は…特撮ヒーローなんかに近い爽快感。原作やTVシリーズが詳しくなくても、それなりに映画的カタルシスを味わる。
この映画、気になっていたので…Google PlayとかＡｍａｚｏｎで配信レンタルしてみようかなって思ってたんだけど、旧作なのにいまだに値段が全然下がらず800円もするという。過去にAbemaTVなんかでは無料配信したことがあったらしいのだが、見逃していた。それこそ、頼みの綱はＷＯＷＯＷかななんても期待してたんだけど、放送する気配がなく…まさかのＮＨＫ、ＢＳの放送で助かってしまったと。ただ、ＮＨＫだと音声が5.1chになってないんだよね…今のオイラの視聴環境じゃ問題ないんだけど、将来的な事を考えると、5.1chならなお良かったよね。
監督：伊藤智彦
出演：松岡禎丞 戸松遥 竹達彩奈 伊藤かな恵 高垣彩陽 沢城みゆき 神田沙也加 平田広明 山寺宏一
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DVD 劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-
