ＬＯＵ／ルー（２０２２年）
「GAMERA -Rebirth-」目当てだったネトフリの1か月限定再加入も“これで締め”（昨日でキャンセルになってるはず）…近日中に、何本くらい見れたのかという本数計算、その中でのお薦めなどをまとめた総括的な記事をアップしようと思っている。そんなわけで…最後に鑑賞したのは2022年に配信がスタートしていたらしい「LOU／ルー」という作品。嵐の中、とある田舎町で誘拐事件が発生するも、警察にも連絡ができず…子供の母親と、隣に住んでる謎のオバチャンが犯人の追跡を始めるという話。実は、このオバチャンにも隠された秘密が色々とあって…。
とある田舎町で愛犬と暮らす奇妙な年配女性ルー…ルーが所有する隣の家には、シングルマザーのハンナと娘のヴィーが暮らしており、母娘は金銭難で日々の暮らしもやっとだったが、ルーからは家賃の催促をされていた。ある嵐の晩…母娘の家で異変が！家の周囲を調べると…ハンナの知人男性が車の中で殺されており、ハンナは直ぐに家へと引き返すが、ヴィーの姿が消えていた。犯人は戦場で死んだはずだった夫のフィリップ。嵐のせいで警察に連絡をとることも困難な状況であり…ハンナはルーと共にフィリップの追跡を開始することになったが…。
説明にＪ・Ｊ・エイブラムスが製作に名前を連ねていると書いてあったので、見てみる気になった…タイトルにもなっている仏頂面の謎のばーさん、ルーを演じるのは実年齢も還暦越えなベテラン女優アリソン・ジャネイ。代表作ってなんだっけって問われると…“なんだろう？”ってなっちゃうんだけど、ハリウッド大作や人気の海外ドラマなんかでもよく顔を見かける女優さんで…ネットに載ってるフィルモグラフィーなんかを眺めると、“そういえば、あれに出てたな”って思い出すことができる感じ。映画の内容は…簡単に言うと、隣のババァが、実は強かった展開です。
主人公と、誘拐被害にあった母娘の関係性は、表面上だと“大家と借家の借主”…それもあまり関係が良好だとは言えず、金に困ってる感じの母娘にも、容赦なく家賃を払えと催促を行う。だから…母親の方は主人公であるばーさんを毛嫌いしてるんだ。でも、本当は母娘をけっこう気にかけているばーさん…なんと銀行で預金を全額下し、家を譲渡するという遺書まで用意して、猟銃自殺をしようとしていたのだ。なんでそこまでするのか？この時点で詳細は明らかになってないんだけど…間違いなく、隣に住んでいる母娘を意識しての行動だろうと考えられる。
そして、ばーさんが猟銃の引き鉄を引こうとした、まさにその時…誘拐事件が発覚する。犯人は戦地で死んだはずの母娘の夫・父親。誘拐を実行する前に…なんと嫁さんの元に入り浸っていたボーイフレンドをぶち殺してもおり、かなり危険なヤツなのが窺える。警察に通報しようにも外の嵐の影響で、電話が通じない。ばーさんの所有する車に乗り込むも…なんと犯人は車に爆弾を仕掛けていた。って、なんでばーさんを爆殺しようとしたんだ？という疑問もわくんだけど、爆弾があるのを察知するばーさんも、やっぱりただものじゃない感が伝わってくるのだった。
発狂する母親に対し、瞬時に冷静さを取り戻したばーさんは…自分が犯人と誘拐された子供を追跡すると決断、準備を始める。本当は1人で追いかける気だったんだけど…母親が無理やりついてきちゃう。ばーさんは“足手まといになったら置いていく”と釘を刺し、同行を認める。嵐の中、どうやら徒歩で、山の中へと向かったらしい犯人…途中、協力者の存在も浮上する。ばーさんは、主犯である夫・父親と別行動していた仲間が潜伏している山小屋に潜入…「NCIS:LA ～極秘潜入捜査班」みたく他人に成りすまし、相手と接触、小芝居で情報を引き出そう作戦！
結果的に失敗して、正体がバレると…即、実力行使に切り替え！その場に転がっていた、缶切りで開封した後の缶詰の空き缶を逆手に持って武器に転用…そんな武器でもめっちゃ強そうに見える！一緒に行動している子供の母親に、元CIAだったとカミングアウトもしており、急にスティーブン・セガール味も出てくるな（笑）ばーさん自身が抱えている秘密（本当は母娘に優しいとか、自殺しようとした理由とかもひっくるめて）も物語と深く絡み合い…実は、ばーさんの方が犯人との因縁が強かったりもする。子供は無事に救出できるのか、最後まで気が抜けない。
監督：アンナ・フォースター
出演：アリソン・ジャネイ ジャーニー・スモレット ローガン・マーシャル＝グリーン リドリー・ベイトマン
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Lou (Soundtrack from the Netflix Film)