プロジェクトＸ－トラクション（２０２３年）

「GAMERA -Rebirth-」目当てに（鑑賞済み）、ネトフリへ再加入中…とりあえず、毎度のことながら加入期間は1か月間とあらかじめ決めており、期間中にネトフリ独占配信作品の鑑賞を中心に、使い倒すつもりである。そんなわけで…まずはこちらから鑑賞、ジャッキー・チェンと「ワイルド・スピード」シリーズにも出ていたジョン・シナが共演する米中合作（監督などメインスタッフの名前は欧米系が多かったので、当ブログでのジャンル分けは“洋画”にしました）「プロジェクトX-トラクション（英題：Hidden Strike）を鑑賞…ネトフリ映画ではないが、独占配信っぽいね。

石油戦争が激化する中、中東にある製油所が傭兵部隊の攻撃を受け、ユタイム中国石油の従業員が施設内に取り残されてしまった！そこで、ルオ司令官率いる中国の民間支援部隊が志願し…従業員の救助と、安全地帯までの護送を行うことになった。現地に到着したルオは、従業員たちを複数の大型バスに分乗させ、“死の道”と呼ばれる最短ルートを突っ切り、安全地帯へ向かうことに。やがてバスは隊列を組んで出発するのだが…途中で謎の武装集団に襲われ、製油所所長など一部の関係者が拉致されてしまう。ルオは単身で犯人を追いかけるが…。

中東の製油所を謎の傭兵部隊が襲撃…施設内に取り残されてしまった関係者を救出すべく、ジャッキー率いる民間支援部隊のメンバーが乗り込んでいく。建前では、同胞を助けるために志願したってなってるけど、実は、訳あって疎遠になっていたジャッキーの娘が、関係者の中に含まれていて、ジャッキーはその娘を助けたいという思いも強くあったのね。父娘は現場で再会を果たすも…やっぱりギスギスしてて、よそよそしい感じ。きっと、後に起こるトラブルを通じて、この父娘の仲が修復していくドラマも描かれるのだろうと…容易に想像できるわけでして…。

ジャッキーと部下は、関係者を大型バスに分乗させ…隊列走行で、安全地帯まで向かうことに！しかし、どの道を通っても、敵が待ち伏せしている可能性があるわけで、結局、“死の道”なんて物騒な名前で呼ばれている最短ルートを突っ切るという選択をする。しかしというか、案の定というか…このルートにも敵が罠を張っていた！襲撃してきた敵の傭兵グループの中には、ジョン・シナがいる。同じグループ内にいる弟に、色々とそそのかされ、金に釣られて襲撃に加担。傭兵グループは製油所の責任者である女所長（教授）ほか一部の関係者を連れ去ってしまう！

本当は養ってる現地の孤児たちのために、大金が欲しかっただけの善人ジョン・シナは、人質を取るなど強引な作戦に猛反発！弟や、その後ろに控えている計画発案の黒幕たちと仲違い…さっさと抜けてしまう。一方、連れ去られた所長たちを探していたジャッキーは、捜索するヘリから、車で砂漠を移動中のジョン・シナを発見！ヤツが犯人に違いないとあたりをつけて…1人で後を追いかけることに！バスの車列が製油所を出発した直後なんかは…ジャッキー版「マッドマックス 怒りのデス・ロード」感…一瞬、バスを運転してるだけの役かと心配にもなったが…。

あと、最近のジャッキー映画同様…若い部下をたくさん従えていたので、今回も“お山の大将”系かなと思いきや、けっこう早い段階で単独別行動！さらに…容疑者扱いしたジョン・シナの疑いが晴れ、意気投合してからは、デコボココンビの掛け合いが楽しい、安定のバディムービーになっていく。合成や編集に頼ってるので、ジャッキーのアクションも若い頃に比べるとキレがないのは仕方がないが、本作は5年くらい前に撮影されていたとかで、ジャッキーの動きもそこまで酷くない。ジョン・シナと出番を二分してるものの、ジャッキー映画の気分は充分味わえる。

若干、映像のチープさが目立ち、作り物感が強いものの、トリッキーで豪快なカースタントと絡めたアクションも多め。ジョン・シナは愛車に名前を付けて溺愛してたり（このあたりでフラグである）、ジャッキーは荷台にジェットエンジンを積んだ変な特殊車両をバンバン乗り回したり…亜流「ワールドスピード」として見ても楽しめるかも（ちなみに、監督は映画の「ニード・フォー・スピード」を撮った人！）。結局、発砲はしなかったんだけど、ジャッキーがヘリから身の乗り出して狙撃用の銃を構えるシーンが何気に印象に残った。あと娘役の女優さんがまぁまぁ可愛い。

監督：スコット・ウォー

出演：ジャッキー・チェン　ジョン・シナ　ピルー・アスベック　マー・チュンルイ　ジァン・ウェンリー　シュー・ジア

【昔のジャッキー映画はもっとおもろいよ！】

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