SUNNY GETS BLUE 追撃のキーウエスト(1991年) | 勝手に映画紹介!?

SUNNY GETS BLUE 追撃のキーウエスト(1991年)

SUNNY GETS BLUE 追撃のキーウエスト

 

2月13日に商品販売の終了、3月31日に購入済み商品の視聴ができなくなり、サービスが終了する“GYAO!”で旧作110円レンタルを実施中…この機会に、アマプラで配信されていない、見逃し作品を見ておこうと、昨日までに室賀厚監督の旧作を4作品鑑賞。本当は昨日鑑賞した「地雷撤去隊~THE GROUND」のDVDにカップリング収録されている「JUNK~死霊狩り」も見たいところだが…なんと配信をやってない。仕方がないので、室賀さんが撮影担当で参加していた大川俊道監督作品「SUNNY GETS BLUE~追撃のキーウエスト」をレンタルして鑑賞する。

 

ニューヨーク…流れ者のランバー・ジャックは、組織のボス、グラスから借金の厳しい取り立てに遭い、日系老店主が1人で切り盛りする店へ押し入る。しかし、相手に抵抗されて、ただ脅すだけのつもりが、撃ち殺してしまった。慌てて店主が持っていた現金入りの封筒を持ってその場を立ち去るジャック。その後、グラスに見つかってしまい、直ぐに金を巻き上げらてしまう。しかもその金が、アトランタで強奪された金の一部だったことが判明し…グラスは目の色を変える。その場を乗り切ったジャックは知人のキャッシュと残りの大金の行方を探し始めるが…。

 

冒頭、作品のタイトルにもなっている“サニー”という名の女の子(演じるのは七瀬なつみという女優さん)が…陽気な常夏の島“キーウエスト”にやって来て、声をかけられたバスの運ちゃんに、冗談めかして自ら“銀行強盗”と名乗る。場面は変わりニューヨーク…借金で首が回らなくなった松山鷹志さんが、コンビニ強盗を計画。老人が1人で店番するしょぼい店を狙ったんだけど、その店主が意外にも抵抗してきまして、撃ち殺してしまう。挙句の果てにレジはすっからかんで、唯一、死んだ店主が100ドル札が数枚入った封筒を所持していて、それを奪って逃げる。

 

知人のハント敬士さんがやってるバーに逃げ込むんだけど、そこには借金の取り立てをしようとする組織のボスと手下が待ち構えていた。松山さんはハントさんに“売られて”しまったのだ。で、盗んだばかりの100ドル札を巻き上げられてしまうんだけど…その札が、アトランタで起きた強盗事件で奪われた金だったことが判明。ボスたちは目の色を変える。一方、組織に“密告”はしたけど、知人がいたぶられるのを見るには抵抗があったハントさんの助けで、その場から逃げ出すことができた松山さん…2人とも、組織の連中が目の色を変えたことを訝しがる…。

 

松山さんは、“自分がコンビニ強盗で、店主をブチ殺した”という話を、ハントさんにも内緒にし…情報収集。とりあえず、金の入っていた封筒から、“サニー”という人物が店主宛に送ったものであることを突き止め、さらにはその店主には、面倒を見ていた姪っ子がいることも判明する。その“サニー”なる姪っ子が、大金を持ってキーウエストにいるんじゃないかと考えた松山さんとハントさんは、さっそくキーウエストへ。ハントさんはダンサーやってる恋人の金をネコババして、キーウエスト行きの資金に。一方、組織も同じ結論に達し…キーウエストへと向かうことに。

 

その時に…組織は、ハントさんの恋人を人質に取ることも忘れてないのだが、ハントさんたちはその事実をまだ知らない。その頃…キーウエストに先着した松山さん、ハントさんは“サニー”を当てもなく探していたんだけれども、現地には、それを警戒する新たな人物もいた。その1人が、ブルースという“まんまな役名”の又野誠治さん。監督本人が「太陽にほえろ!」の脚本を書いてたから、まぁ、いいんじゃないですかねぇ(笑)そして、このブルースこそ“アトランタの強盗”なわけであり、どうやら“サニー”とも繋がってるようでってことで、役者が揃った感じだ。

 

あとは、お互いの駆け引き、腹の探り合いをし、現金の争奪戦が始まるという展開。中盤あたりまでは、セリフもなく、松山さんとハントさんが情報収集で歩きまわるシーンがやたらと多く、いかにも海外ロケやってますな“観光ビデオ”みたいになってるんだけど、又野さん登場あたりからは、アクションも増えてきて、面白くなっていく。っていうか、日本人(特に男優陣)のメインの役者さんたちも、みんな日本人離れした風貌の人ばかりなので、海外ロケが似合う…確かに歩いてるだけでも“画(絵)になる”んだ。低予算なVシネなはずだが、洋画に近い雰囲気はある。

 

中盤過ぎあたりから、松山さんたちは赤いオープンカーに乗ってるんだけど、カーアクションの途中で柱に激突して、右側バンパー付近を中心にした前部がグシャりと歪む。その状態で、最後まで乗り回すのが、なんかお茶目で良かった。一番最初に、コンビニのおやっさんを殺しちゃったのがだいぶ尾を引いてまして…悪人、犯罪者たちが死んじゃうのは仕方がないとしても、巻き込まれちゃった人なんかも容赦なく傷つくので、だいぶやるせない気持ちにはなる。そして、あの人が死ぬのは因果応報だけど、こっちの人はなんで撃たれた…えっ、ここで終わり?

 

劇中で、意味深に“悪銭身につかず”という言葉なんかも出てきたけど…所詮、みんな、他人さまの金を自分のモノにしようって群がってきた悪党たちだもんな。クライマックスの銃撃戦など、細かいカット割りやスローモーションを多用して、頑張って撮ってるけど…アクティブな室賀厚監督作品と比べると、銃を撃ってる時の役者の動きなんかは控えめな印象も受ける。そういえば、なんで“キーウエスト”なんだろうと考え、007フリークのオイラは、1989年公開の「007/消されたライセンス」がキーウエストで撮影されてるので、その影響じゃないかと邪推してしまう。

 

 

監督:大川俊道

出演:七瀬なつみ ハント敬士 松山鷹志 叉野誠治 吉田美江 デニス・ガン マイケル・コールマン

 

 

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SUNNY GETS BLUE~追撃のキーウエスト







 

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